世界で一番愛しいあの人、
踏みしめる落ち葉の音を聞きました。
カドミウムオレンジに染まった空、
二人の間の縮まらない距離を笑う雲。
成層圏に星がひとつ光るころ巨大な煙突から、
とぼけたような煙が立ち上る。
瞬間、
眠りこけていた落ち葉が舞い上がる、
忘れていた放課後を思い出す。
やがて訪れた夜の帳、...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
世界で一番愛しいあの人、
踏みしめる落ち葉の音を聞きました。
カドミウムオレンジに染まった空、
二人の間の縮まらない距離を笑う雲。
成層圏に星がひとつ光るころ巨大な煙突から、
とぼけたような煙が立ち上る。
瞬間、
眠りこけていた落ち葉が舞い上がる、
忘れていた放課後を思い出す。
やがて訪れた夜の帳、...
壊れたテレビとならない電話がある、
コンクリートに囲まれた古い部屋。
そこで膝をかかえ続けたひとりの男が、
ある朝人知れずに息をひきとった。
薄茶けた大きな机の上には、
小さなガラスの灰皿とからのセブンスター。
部屋の空気は切なく濁った。
壊れたテレビとならない電話のある部屋で、
膝をかかえ続けたひ...
お香やアロマテラピーで、
色々なかおりを楽しむ。
花のかおりに木のかおり、
それと同じぐらいいいかおりのもの。
それが果物のかおり。
イチゴにオレンジに梅に桃、
果物は食べて美味しいだけじゃない。
かおりもとびきり美味しい。
買ってきた果物を、
すぐに冷蔵庫にしまわないで。
きれいに洗って器にもりつ...
みんながやっているからあたりまえなのではなくて、
人間としてあたりまえのことをあたりまえと思うようにならなくてはいけない。
外は嵐
私の心を掻き乱すように
激しく荒れ狂っている
あなたも今頃きっと
この嵐に
心を軋ませて
時を見つめているだろう
お互いの心を求めるように