二人分のコーヒーを淹れた。
友はお湯を沸かす間、窓から見える大通りの景色を眺めてた。
空はキレイな雲が流れ、商店街通りは人影であふれている。
友は言う、ここから見えるレンガ倉庫の景色が好きだと。
正確にはレンガ模様であって、レンガ作りではない。
そんな事はどうでもいいのだが。
その建物から伸びたロー...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
二人分のコーヒーを淹れた。
友はお湯を沸かす間、窓から見える大通りの景色を眺めてた。
空はキレイな雲が流れ、商店街通りは人影であふれている。
友は言う、ここから見えるレンガ倉庫の景色が好きだと。
正確にはレンガ模様であって、レンガ作りではない。
そんな事はどうでもいいのだが。
その建物から伸びたロー...
なんども涙が浮かぶ気がした
流れださないなら大丈夫
そんな非常口をもうけて
押さえきれない切なさを
ひっそりと想いだす
香ばしい香りが食欲をそそる。
マスターは今日のサービスと言いながら、
フランスパンとレモンジャム出してくれた。
紅茶はカモミールティが相性がいいと言う。
パンを見て昼間車の中から見た、
フランスパンのような雲を思い出した。
ぼってっと空に浮かんで、重そうに少しずつ西へ流ていた。
フランスパンはこね方...
「ほら、ちゃんとこの通りあるじゃないか・・・どう思う」
「ここに刺繍してあるの・・誰かの名前だょ」
ほつれた縫い糸の下に、かすかに文字が見える。
「・・・・・バンキッシュ博士」
「誰」
「さあ、マッキントッシュなら知ってるけど」
「それはお菓子のメーカーだろ」
私達は相談して、図鑑を持ち出すことにし...
翌日の昼休み、私は理科室を訪ねてみた。
昨日の本がどれくらい古い物なのか、
教師に聞いてみようと思ったのだ。
まだ若い理科の教師は、
実験器具を並べたままの教卓で食事の最中だ。
戸棚の中を絶対に見せてはくれない点では頑固だが、
生徒にはいたって評判がいい。
気さくであるし、固形燃料で飛ばすロケット作...