埠頭で釣りを見ていた、
天気はいいのに風は凍りつくように寒い。
すると職人Aから電話がかかってきた、
「うちの子がラザニア作り過ぎちゃって、食べに来ない ? 」
うちの子とは恋人このことである、このAは恋人のことをうちの子と呼んでいる。
変なヤッである、毎度聞いているので、さほど抵抗もなくなった。
...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
埠頭で釣りを見ていた、
天気はいいのに風は凍りつくように寒い。
すると職人Aから電話がかかってきた、
「うちの子がラザニア作り過ぎちゃって、食べに来ない ? 」
うちの子とは恋人このことである、このAは恋人のことをうちの子と呼んでいる。
変なヤッである、毎度聞いているので、さほど抵抗もなくなった。
...
タイマーを かけよう
涙を流すのはそのあいだだけ
タイマーには 花いちりん
その花びらがおちるまで
粉雪で火照った体をひやしたら
あなたへの気持ちも冷えたので
アイスティーのグラスに
溶かしてしまった
だから
アールグレイのティーソーダが
少しジンジャーの味
はじける炭酸の泡が
粉雪と一緒に溶けてゆきました
飲み干したら春が来て
濃いめのミルクティーを入れるから
ブラウンシュガーのような恋人を
今...
遠くを、
あるいは細部を見るための光学機器は「視る」と言う機能の延長線上にある。
それは視神経の、拡大・強化への欲望だろう。
ゆえにその道具たちは、機能はもとより人間的なデザインを希求する。
物々しさをそぎ落とした「見る」ためのシンプルさ、
非常なほどに無駄を省いたその造形。
「ビクセン/アルテス」...