✪思い込み partⅡ
- カテゴリ: 30代以上
- 2010/12/08 19:55:04
車の中でわたしは携帯を閉じ、無造作に助手席に放り投げた。
本当は叩きつけて地団駄を踏みたい気分だったけど、
わたしは大人なのでそんな事はしない。
本当はこのままアクセルを踏み続けて海の中に車ごと飛び込みたい気分だったけど、
わたしは大人なのでそんな事はしない。
裸になって冬の海をバタフライで泳ぎたい...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
車の中でわたしは携帯を閉じ、無造作に助手席に放り投げた。
本当は叩きつけて地団駄を踏みたい気分だったけど、
わたしは大人なのでそんな事はしない。
本当はこのままアクセルを踏み続けて海の中に車ごと飛び込みたい気分だったけど、
わたしは大人なのでそんな事はしない。
裸になって冬の海をバタフライで泳ぎたい...
わたしのこと、好きでしょ。
わたしのこと、本当に大好きでしょ。
あんなに高価なものもプレゼントしたくれたし、
わざわざ忙しい時間にも、あの日だって割いてくれたでしょ。
わたしのこと、好きでしょ。
お気に入りと言っていたホテルの部屋だってとってくれたし、
本当に好きでしょ。
手をつないでいて、わかる。...
うららとてっはあいかわらず帽子をかぶったままだった。
朝は小石を投げて、昼は波乗りや波くぐりを楽しんだ。
昼までは「夏休みの友」の勉強も忘れなかった、
夕方前少しの昼寝もした。
二人はかなり打ち解けて話も出来る様になった、
海に飽きると、裏山に昇った。
木と木の間から海を見っ目ながら、セミをとったり...
うららは今日から夏休みだった、まだ半分夢の中だったがお母さんの声で起きた。
目を覚ますとすぐに脇に置いてあった帽子をとってかぶった、
帽子は水色で目にも鮮やかな綺麗な色をしていた、帽子の好きな女の子。
「またすぐ帽子、顔は洗ったの ? 」、うららはいっも帽子をかぶっていた。
今日から夏休みの旅行だ、...
ペンを持つと言葉が私から消えていく、
さっきまであんなにシャレた言葉や笑わせるジョークが思い浮かんだのに。
私の中にあったあなた用に作られたたくさんの言葉が書けない、
書けるのは悲しい言葉や寂しい言葉ばかりだ。
想い出と呼べる楽しい会話はいくらでもあるのに、
こんな時に限ってなんにも出てきゃしない、...