あどけない表情、不思議そうに私の罪を覗き込む。私たちはクルクルと回り続けて、ほんの数分の間に何年も過ぎたようだ。ベビーフェイスが笑う、私はくるおしく押し黙る。あなたは気づいただろうか、知らないふりをしているのだろうか。小さな罪を許したのだろうか、あきらめたのだろうか。抱き寄せたい、腕の中に。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
あどけない表情、不思議そうに私の罪を覗き込む。私たちはクルクルと回り続けて、ほんの数分の間に何年も過ぎたようだ。ベビーフェイスが笑う、私はくるおしく押し黙る。あなたは気づいただろうか、知らないふりをしているのだろうか。小さな罪を許したのだろうか、あきらめたのだろうか。抱き寄せたい、腕の中に。
行ったことのない、砂漠が好きだった。誰にも何にも知らせないで、通り過ぎるのを待つから。じっとこうしていれば、いつかきっと大丈夫になるから。
まぶしい日射し、その影でコンニチワの笑顔。もうちょっとだ、もう少しで届きそう。あいまいな気持ちのわけ、恋というものに。
すり切れていく哀しみを流しに海に来た、なぜかここに来るとあなたに合えそうな気がして。あなたと並んだ冬の日は、ダッフルコートのポケットに陽だまりと夢を詰めました。セーラー服とローファーで寒いと思う隙もなく、ただ次のただ夏の花火とか明るいものだけ見てました。ブーッを脱いで素足ななれば、あの日と同じ砂浜を...