叔母がお土産にと持ってきたジャガイモ。さてさてどのようなものにしたものか、そんな時は秘密のレシピノートを開く。目にとまったのはじゃがいもの団子スープだ、これは父の好物でもあった。じゃがいもを生のまますりおろし、そのまましばらくおく。すると、でんぷんと上澄みに分離する。上澄みは捨てる、残ったでんぷんを...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
叔母がお土産にと持ってきたジャガイモ。さてさてどのようなものにしたものか、そんな時は秘密のレシピノートを開く。目にとまったのはじゃがいもの団子スープだ、これは父の好物でもあった。じゃがいもを生のまますりおろし、そのまましばらくおく。すると、でんぷんと上澄みに分離する。上澄みは捨てる、残ったでんぷんを...
話をしたあなたは、もっとずっときびしい人のようでした。あなたの今までの人生は、あなたが生まれてから今まで続き、いろいろとたくさんの私の知らないことばかり。今になって私が、あなたのものになりたいとしたら、それは少し怖いことだけど。あなたがやさしい人だったら、チャンスを与えてくれるでしょう。私はあなたを...
目をみはるような心をもっていて、私へと続いている素晴らしい道。この道のどこからか、みわたせる広い世界。この道のどこかに、出会うはずのあなたがいる。風のやんだ広場の展望台で、果てしなく流れる雲を見送りながら、あなたへの希望に襟を正す。
当時、学生だった悪友のアパートには風呂がなかった。遊びに行くと必ず銭湯に一緒に出掛けた。なぜなら隣が銭湯であり、この悪友はそこでバイトしていたのである。当然お代はただである、そしてその銭湯の前にはおでんの屋台がいつもいた。おでんの具はどれもおいしかった、私はがんもどきが好きでよく食べた。その屋台は今...
こわいことを思い出さないために、あなたの手をにぎった。
こわいことを思い出しそうになったので、あなたを抱きしめて、それがすぎないでいてほしいと思った。