ニコッとタウンにログインして、きせかえ仮想生活を楽しもう♪
あれは雨の夜だった。 馬車にぶつかってわたしは脚を怪我して痛みと寒さに震えていた。 すると、馬車から王子様が降りてきてわたしを介抱してくれた。 わたしは王子様の優しさと温かさにふれながら、日に日に回復していったわ。 ...
>> 続きを読む
「離さない」 知らなかった。この人が途方もない激情を体の内に飼っていたなんて。自分を抱き締める腕の強さにそれを知る。 「……うん」 肩越しに藤の花房が青く揺れてにじむ。甘く薫る風に、伝えたい言の葉はさらわれてしまった。だから、耳許で囁かれた求めてやまなか...
谷崎先輩は変人である。 どこが変人かというと。 「ねぇ松森ちゃん、小説ネタ欲しくない?」 いろいろネタを思いつくのに、文芸サークルに所属しているのにまったく文章を書かない所。 私が頷くと、どこからかメモ紙を複数枚取り出し...
初投稿させていただきます。詩を書いてみました。自分のブログからです。 私は今日もあなたを待ち続けるの この星と月が見える丘で いつか見た同じ景色をまたあなたと見るために あなたは教...
夜空には数多もの星が炸裂し、光のシャワーとなって漆黒の闇の中で輝き乱舞していた。 一瞬の瞬きの間だけ、その光に照らされて荒野に生えるぐにゃぐにゃとした枯れ木たちの姿が見えた。 そのとき、ひしゃげた枯れ木と枯れ木の間に一瞬見えたのは、うずくまる巨大な獣の黒い影だった。 >> 続きを読む