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「一人旅がしたいのですね」 「…そうかもしれない」 「では、月旅行などいかがです?」 「…ロケットに乗って?馬鹿らしい」 「はは。そんなものに乗らずとも月への道は太古の昔から存在するのですよ。ご存じでしょう? 古...
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いいなあ、アントニーアンドザジョンソンズ、、、、 そんなふうに思いながらぼんやりと窓の外をながめていた。 空は青くて雲は白い。 赤い鳥が目の前の濃い緑色の木にとまって鳴いている。 くるりん、とおれの目が裏返って、すぐにまたくるり...
いつの頃からか耳の奥が何やらこそばゆい。耳垢が溜っているのだろうと耳かきを試すが埒があかない。 仕方なしに耳鼻科に行くことにした。初めて行く耳鼻科の医師は恰幅がよく七福神の一人のような頼れる雰囲気だ。 「多分、耳垢だと思うんですがとれなくて...
アオクイドリという鳥がいた。青いものとあらばすべて喰らう鳥だ。細い嘴の奥からこれも細い舌をだしてするすると青色を吸う。花であろうと石であろうと虫であろうと、吸われたあとは水のように透きとおってしまう。アオクイドリは砂漠のヤギさながらに、ふたたび生いしげるためのささやかな残余をゆるすこともなく、地上も...
人にはそれぞれのお気に入りのものっていうのが、ひとつくらい部屋の中にあるものでしょう? 例えば、オレンジ色の花瓶とか、素敵な装丁の古い外国の本とか、ボブディランのレコードとか、シャガールのポスターとかね。 そのお気に入りを少しづつ増やしていくのは、ある種の...