日本百名山 ~BSプレミアム~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/07/04 12:14:48
こんにちは!梅雨前線が停滞し、九州から東北は雨。太平洋側では大雨の恐れも。
北海道の日本海側は晴れるが、太平洋側は曇りや雨。沖縄は曇り。
瑞牆山(みずがきやま)
本谷川警告の清らかな流れ 岸壁に刻まれた謎の文字!?
立ちはだかる岩場の道 ~奥秩父
そそり立つ岩峰の秋~
*この番組は2019年1月21日に放送したものです
山梨県北西部 東に金峰山という山があります。
瑞牆山は古くから修験の山として知られてきました。
JR韮崎駅から車でおよそ40分 (JR中央本線)
*秩父多摩甲斐国立公園内にあります増冨温泉(1017m)の
無料駐車場でガイドさんと待ち合わせ
<ガイド> 中島和也さん
毎年アラスカを訪れる冒険家です。
瑞牆山は真っ白な花崗岩の山で山麓は広葉樹が広がっております。
秋には紅葉の見所の山です。
@1泊2日で山頂を目指す中級車向けのコースです。
1日目は増冨温泉を出発し、本谷川渓谷の遊歩道を散策。
途中、瑞牆山の歴史に触れるところによりこの日はみずがき山自然公園
キャンプ場でテント泊をします。
2日目は天鳥川(あまどりがわ)周辺の紅葉を楽しんだ後、険しい岩場が
続く道を登って山頂へ。絶景を楽しみます。
下山は途中まで同じ道を辿り、瑞牆山荘前のバス停前に下ります。
*撮影:10月中旬
5分程歩くと標識が見えてきました。森林遊歩道入口
@本谷川渓谷(ほんだにがわけいこく)
瑞牆山と金峰山からの水です。水は平成の名水100選に選ばれています。
20分程で道路に出ました。
ガイド「ここで遊歩道が終わりになります。ここからは車道になります」
<山旅ナビ>
山梨県北西部の山間にある瑞牆山登山の起点 増冨温泉
武田信玄による金山開発中に発見され怪我や病いを治す隠し湯だったと言われる
高浜虚子や井伏鱒二、田河水疱ら多くの文人・画人に愛された
@泉質
二酸化炭素を含む炭酸水素ナトリウム塩化物泉
ラジウムの含有量は世界有数を誇る 源泉は26~37度のぬる湯
30分以上かけて入浴するのが良いとされる
美しい自然に囲まれた奥秩父の秘湯は今も昔も人々の疲れを癒している
増冨温泉を出発しておよそ2時間半、標高1500m付近まで登ってきました。
中島さん「ちょっと寄り道をしたいと思います。瑞牆山の伝説を
見られる場所があるんです」
*迷いやすい場所にあるので道を知っているガイドと行くことをお勧めします
そこには修験の山ならではのものがあるんだとか。
険しい道を登ることおよそ50分。
洞ノ岩
この先は道が狭いのでザックは置いておきます。
「この岩の間を通って行きます」
@カンマンボロン
梵字(ぼんじ)でカンマンボロンと書かれています。
「修験者が彫ったのではないか?と」
△カンマンボロンとは密教では願いを叶える為の言葉
かつて弘法大師が瑞牆山を訪れた時にこれを彫ったという伝説が
残されています。断崖絶壁の中に書かれています。
瑞牆山という名前も神社など神聖な場所を囲む垣根。瑞垣(みずがき)から
きているとも言われています。
*名前の由来は諸説あります
昔の人は無数の岩がそそり立つこの荘厳な姿に神様が宿ると
考えたのかも知れませんね。
増冨温泉を出発して歩くことおよそ5時間、みずがき山自然公園
標高(1470m)に到着。
ここはキャンプを楽しんだりクライミングをする人の拠点ともなっています。
<テントで宿泊>
食事 ハーブ入り特製ホットサンド
具材はハムチーズとツナ
地元で採れたキノコを使ったきのこ入りトマトベースの春雨スープ
<山旅いろは>
中島流 秋のキャンプ術
い 耐熱性容器を湯たんぽ代わりに!
ろ 住宅用遮熱・防水シートをグラウンドシートに活用!
@細引き 10mぐらいあるといいでしょう
は 細引きは汎用性が高く持っていると便利!
@物干し、靴紐の代用品等にも使う事が出来ます
2日目
「瑞牆山の山麓の自然を楽しむコースを行きたいと思いますね」
カラ松の木がある道を歩きます。
@カラマツ
紅葉する針葉樹。彩りがピークを迎えると葉が黄色からオレンジ色になって
山が黄金色に輝くそうです。
「さぁ、川に出ました」
@天鳥川
「花崗岩で白い巨石があるので、水の色を引き立たせてますよね」
天鳥川を渡って森の奥へと分け入れます。
@マンサク
春、真っ先に花を咲かせることから、まず咲くがマンサクに
なったんだとか。
*名前の由来は諸説あります
@コハウチワカエデ
真っ赤な色で鮮やか
瑞牆山の中腹は紅葉の真っ盛り。赤や黄色に染まるたくさんの広葉樹に
針葉樹の緑が加わってまるで万華鏡のよう。
〇道の両側に広がる苔の庭園
@タチハイゴケ
高山帯での代表的な苔になります
@スギゴケ
杉のように見える事から付けられた
@コウヤノマンネングサ
スギゴケの周りに生える鶯色(ウグイスいろ)の苔
出発して1時間、尾根まで登ってきました。
「この辺はミズナラと白樺の混合になってますね」
@二ホンリス
松ぼっくりを食べています
@ヒメネズミ
足元におります。何かを食べております。
出発しておよそ2時間、開けた場所に出ました。
@冨士見平小屋(1812m)
瑞牆山の中腹にある登山の拠点。ここを東に行けば金峰山。
まっすぐ北に行けば瑞牆山。
この先は岩場を登って行くので、小さなザックに必要な物だけを入れ、
余分な荷物はここに置いておいてもらいます。
目の前に大きな岩が現れました。
@桃太郎岩
真ん中が割れていて巨大な岩 これが桃のように見えるということで
桃太郎岩と命名されました
桃太郎岩を過ぎると針葉樹の森の中に大きな岩がゴロゴロと広がる
岩場が増えてきました。
「これが山頂まで続いていきます」
@大ヤスリ岩
「瑞牆山のシンボルですね。花崗岩っていうのは地中深くにあった
マグマがゆっくり冷えて固まったものですね。
それが隆起して出来たのがこの山なんです。
それが段々と浸食されていってそれで今の形になっていますね」
瑞牆山の花崗岩は縦に細長く割れる性質があることから、岩の柱が
ニョキニョキと生えたような姿になったんだそうです。
*岩にチェーンがあるところがあります
キャンプ場を出発しておよそ4時間
「はい、瑞牆山山頂です。2230mですね」
仙人が出そうな漢方ぐんの景色、南西には雄大な南アルプス
北岳、西側には八ヶ岳連峰の美しい山並みがそびえます。
神秘的な姿の富士山も見えます。
いかがお感じになられましたか?この花崗岩の山
水も美しく苔も美しい山。
空気も綺麗で鳥のさえずりさえ聞こえそうな感覚。
絶色と白い岩が特徴的に感じました。
現在風が強かったり、豪雨の地域や風の地域。
いろいろな気象の地域もあるかもしれません。
増水しそうな川もあるでしょう。どうぞお気をつけてください。
*よほどのことが無い限りは増水しそうな河川等に近づかないように
なさったほうがよろしいかもしれません
どうもありがとうございました。
とんでもありません。この山も大自然が満載ですよ。梵字が書いてある岩が凄いです。