日本百名山 ~BSプレミアム~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/07/29 13:58:29
こんにちは!九州南部と四国は日が差すが、九州北部から関東は所々で雨。
北陸と東北南部は雨や雷雨。東北北部と北海道は晴れ間も。沖縄は晴れ。
訪れるのは三重と奈良にまたがる大台ケ原山
ー 名瀑が連なる神秘の峡谷 ー 大台ケ原山
*この番組は2019年7月22日に放送したものです
目指す大台ケ原山は清流宮川の源流部にあたる大杉谷から登ります。
東京の1年分の雨が僅(わず)か1日で降った記録が残る日本有数の
雨の多い地域。大量の雨が岩を削り、独特な景観を創り出しています。
@大杉谷登山口(290m)
旅のスタートは三重県大台町にある大杉谷(おおすぎだに)登山口
〇登山ガイド 内炭(うすずみ)孝夫さん
☆魅力はどんなところですか?
内炭さん
「前半は日本三大渓谷のひとつ大杉谷渓谷を歩きます。
いろんな滝と渕がとても素晴らしいところなんです。
後半はシャクナゲが咲く新緑の森を歩きます。
前半と後半では180度違った素晴らしい景観が楽しめる
贅沢な山歩きです」
<大杉谷から大台ケ原山を目指す2泊3日の旅>
1日目
三重側の登山口から三重側の峡谷を遡さかのぼ)ります。
落差135mの滝や断崖の絶景を経(へ)て長い吊橋を渡り山小屋へ。
2日目
滝つぼがいくつか連なる滝や崩壊地を抜け、尾根に登り山小屋へ。
3日目
シャクナゲが咲く新緑の森を進み太平洋が見渡せる
大台ケ原山(1695m)の頂きを目指します。
下りは奈良側へ全行程16km。中級者向けの山旅です。
*撮影:5月下旬
時刻はちょうど正午。登山スタート。
え~いきなり凄い道、岩を削って造ったんだ。
ヘルメットをかぶっていよいよ岩場へ。
「ここから鎖(くさり)がありますのでしっかり鎖を持って来てくださいね」
道の幅は肩幅ほど、踏み外せば奈落(ならく)の底だ。深い谷底ですね。
「下に流れる川はね、宮川っていうんですよ。とても綺麗でしょう?」
@大日嵓(だいにちぐら)
大日嵓と呼ばれる岩壁を削った登山道を慎重に進みます。
40m程下に清流宮川が流れます。
道が険しいけど吹き抜ける風が心地いいなぁ。
「ちょっと左手の上、見上げてください」
@千尋(せんぴろ)滝
「千尋の滝といって大杉谷で一番大きな滝なんです」
「空から降り注いで見えますので、天空の滝とも言われてるんですよ」
天空の滝ともいわれる千尋滝。落差135m。その勇壮な流れです。
千尋滝を後に先を進みます。
「もう、登ったり下ったりの繰り返しで、登山口から山小屋まで
高度差200mぐらいを登って行く感じになるかと思います」
本当急なアップダウンの連続だぁ。
「あそこにアマゴが泳いでんのが見えますね?」
あ、魚がいっぱい
@アマゴ(雨子(あまご))
「大台ケ原ではアマゴのことを雨の子、あめごと呼ばれて
親しまれているんですよ」
かわいい斑点模様だ。雨の直後に産卵するんだとか。
「この雨子は綺麗な水にしか生息出来ないんですよ」
この宮川、国が選ぶ最も良好な河川に何度も選ばれているんですって。
「はい、岩のトンネルに行きますね。横からね水が浸ってるからね。
ちょっと冷たいかもしれません。
あ、虹や、虹が見えますね」
「お~冷たい、あ~冷たい、冷たい。気持ちいいですね~」
天空の滝から1時間
@シシ淵
「はい、ここがシシ淵です」
「綺麗でしょ?大杉谷の中で一番美しい口と言われてるんですよ」
影が黒々と見える切り立った断崖。その奥には日差しを浴びた
鮮やかな新緑と一筋の白い滝。
「ここでこう眺めてるだけでね、気持ちがホッとしますね」
聳(そび)える岩とその間から望む滝のコントラストは
自然の創りあげた造形。神秘的だなぁ。
シシ淵を後に再び断崖絶壁の道を登って行きます。
「わぁ凄い、シシ淵が上から見えてますね」
シシ淵から45分
「はい、ここが平等嵓吊橋です。大杉谷渓谷の中で一番長い吊橋で
82mあるんですよ」じゃあ、吊橋を渡りますね」
うわぁ、空に浮いているよう
「物凄く高度があって気持ちいいですよね?」
峡谷の真ん中を空中散歩するように吊橋を渡ります。
「前に見えてる岩壁が平等嵓で高さがだいたい200mぐらいあるんですよ。
ほぼ垂直になってますよね?
@平等嵓
高さ200mの巨大な一枚岩、平等嵓。
吊橋から間近に見られる大迫力の絶景です。
出発から5時間
「はい、吊橋とね山小屋がね、見えてきましたね」
「あ~、いい匂い、薪でねお風呂を焚いている匂いがするんですよ。
この匂い嗅いだら一日のね疲れがね、吹っ飛んでホッとする一瞬ですね」
煙突から煙、お風呂に入れるんだ
<山旅スケッチ>
80年続く秘境の山小屋 (桃の木山の家)
風情あるこちらの山小屋、昭和25年に建てられたそうです。
曾祖父の頃から山小屋を守る塩崎さんに古い写真を見せてもらいました。
@4代目 管理人 塩崎健太さん
@昭和15年 当時の山小屋
こちらが開業当時の写真ですか?
塩崎さん
「そうですね、昭和15年、出来た頃の写真だとは聞いています」
これは昔の登山道ですか?
@昭和36年頃の登山道
「だいたい昭和36年頃だと聞いています。まあ見た通り当時は
下が見える吊橋とかはしごとかでこの辺まで来られたっていう」
「この辺は下が見える吊橋というのは物凄く怖かったというのは
聞いてますね」
大雨による被害など時には困難に晒(さら)されながら
こちらの山小屋は営業すること80年。
薪で沸かすお風呂は大人気なんですって。
秘境の地で登山者をもてなす大杉谷のオアシスです。
誠に勝手ながらですが今回は1日目の山小屋までと致します。
次回はこちらの山小屋から頂上を目指すスタートです。
どうぞよろしくお願いします。
沖縄を除いて全国的に突然の雨であったり雷であったりもあるかも
分かりません。どうぞお怪我や体調不良にならないように
お気をつけてお過ごしくださいませ。
どうもありがとうございました。
はい、ももさん、そうですよね?ここさんが良くお話をしてくださる地域がここです。
ここが大台ケ原という日本で最も降水量があるところです。
峰々になっていて約400kmぐらいあります。修験の道ともされていてとても険しいところです。
凄いところですよ。