Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ②


こんばんは!14日(金)は北日本で雲が多く、北海道や東北北部を中心に
雨が降る見込みです。また沖縄は先島諸島を中心に雨が降るでしょう。
強風や高波にも注意が必要です。その他の地域は概ね晴れますが、にわか雨の
所がある見込みです。天気の急変に注意してください。

平標山(たいらっぴょうやま)

雪が育むお花畑 谷川連峰 平標山

昨日は標高1000m前後の所で休憩をしたところで終えました。
今回はその休憩をする際のお飲み物のところから再開致します。
どうぞ宜しくお願いします。

〇登山ガイド 飯田千香子さん
 東京の大学で庭造りを学び、13年前湯沢に移住、登山ガイドの傍ら
 高山植物の知識を活かしたガーデナーとしても活躍しています

*撮影:6月下旬

<山旅スタイル>
@登山におすすめ甘酒!

「南魚沼は米所なので甘酒も沢山お店でも販売されてますので是非登山の
 前に寄っていただいて甘酒を持っていただけるといいかなあと思います」

おすすめの理由は?

「甘酒は水分補給、エネルギー補給が出来る他、登山にも必要な
 ビタミンBと鉄、ナトリウムなどもあの、補給出来るので
 もうマルチな飲み物になります」

@登山で失われがちなビタミンやミネラルを補給できる

「甘酒はですね、大きく分けて2種類。酒粕から出来ているものと
 米麹から出来ているものがあります」

@酒粕からはタンパク質、米麹からは糖分を補給できる

水の貴重な山では消毒用のアルコールなどを用意しておくこともお忘れなく。

「じゃあ、甘酒いただきま~す」

成分や味を比べてお気に入りの甘酒、探してみよう。

「甘くて美味しいです。元気が出そうです。この後も頑張って行きましょう」

午前8時、再び森の中を進んで行きます。

「この辺りはまた木が大きくなってきましてこの木はミズナラの木ですね。
 どんぐりが秋になる木で熊が沢山あの、どんぐりを食べる木ですね」

この辺り右も左もミズナラ、熊が喜ぶ森なんだろうなぁ。

登山口から標高差300mを登ってきました。

「あ、右側見てみてくださ~い」

わぁ、可憐な色。

「このピンクの綺麗なお花はタニウツギという植物です」

@タニウツギ

形もかわいらしいですねぇ。

「この日本海側、特に雪が多い所に生息している植物なんですけども、
 あの~、庭木にも良く使われる植物ですね」

あ~、確かにウツギってお庭でもありますね。

<山旅スケッチ>

大学で造園を学んだ飯田さん。新潟の酒造メーカーの8000平方メートルの
庭をデザインするガーデナーとしても活躍しています。
目指すのは山の麓でも高い山の雰囲気を創り出すこと。

「あの、山の上のあのお花畑にニッコウキスゲのお花畑をイメージして
 あのここはシキザキヒメカンゾウを植栽しています」

@ニッコウキスゲ(黄色い6枚のお花)

ニッコウキスゲは標高1500mの高山に咲く百合の仲間。
低い土地では育ちません。

「標高の凄い高い所の高山植物をそのまま山から持ってきて、こう平らの
 庭に植えても育たないものがほとんどですね」

❝四季咲き❞ヒメカンゾウ

そこでニッコウキスゲの代わりに麓でも育つ同じ百合の仲間の
四季咲きヒメカンゾウを植えたんです。

@フウロソウ(淡いピンク色)

こちらはフウロソウ。標高2000mの高山で咲く人気のハクサンフウロ
(ピンク色の花)をイメージして植えました。

@トラノオ(白いお花)

オカトラノオは標高1000m前後で見られる花。トラノオが似ている為
選びました。

@チョウセンヨメナ(紫色のお花)

さらにノコンギクにそっくりなチョウセンヨメナなど高山で育つ様々な
草花をイメージして庭が造られています。
さらに山の環境に近づける為の工夫も。

「草採ったものをニラ山にして貯めてましてで、こんなたまにひっくり返して
 あげると徐々に草の堆肥が出来てくるので」

前の年、雑草として刈り取った草を翌年、堆肥として使っています。

化学肥料を使わずに山と同じような自然の環境で育てたい。
そんな思いが飯田さんの庭造りには込められています。

標高1400m。また森を抜けた。肌に触れる風が気持ちいい。

「は~い、また稜線に出てきまして正面に今、丸く山、見えてますけど
 あのピークが一個目のピークの松手山(1614m)になります。
 あともうひと登りですねぇ」

@松手山

松手山まであと標高差200m。随分登ってきた。

「ここまで来るとだいぶ眺望が良くなってきまして、え~、あっちの方面に
 見えてますのが苗場のスキー場ですね」

わぁ、ここから苗場のゲレンデが良く見える。

「で、その右側ですね、二百名山の佐武流(さぶる)山(2192m)が
 あります」

2000m級の山が目の高さに。

松手山への最後の急登。さぁ、もうひと踏ん張りだ。

「息を整えながらゆっくり登って行きま~す」

は~い、焦らないでマイペースで。

「右側の木、見てみてくださ~い。大きいですね。これはダケカンバですねぇ」

@ダケカンバ

下で見たのと違ってゴツゴツ凄い形。

「春、雪が融ける時の、え~力に押されてぐっと曲がってしまうんですけども
 このダケカンバの木はそれにも負けずに成長していける」

水分を含んで重くなった雪が木を捻じ曲げてしまうんだ。
懸命に生きる姿、逞しい。

ブナの森の中、急な傾斜をゆっくりと登ります。ここが頑張りどころ。

「明るい稜線に出てきたら両脇に綺麗なお花沢山出てきました。
 これはハクサンシャクナゲ(白いお花)というお花ですね」

わぁ~、綺麗。陽の光が似合うお花だなぁ。

@ハクサンシャクナゲ

「この辺りは稜線の上でまだ4月、5月も雪が沢山残っていたので
 シャクナゲがこの時期にまぁ綺麗に咲いてますねぇ」

蕾は赤がこんなに赤が濃くて花が咲くと薄く(淡いピンク色)なるんですねぇ。
花びらの斑点は虫を誘き寄せる為なんですって。

「あっ、右側見てみてくださ~い。小さい花が出てきました。
 これはですね、ツマトリソウという植物ですねぇ」

@ツマトリソウ(白い7枚の花びらのお花)

花の大きさが2cmくらい、花びらの形も美しい。

@ミヤマカラマツ(白いお花)

こっちは何だか線香花火みたい。

「この線みたいなのは雄しべが変化した部分になりましてこの形は
 カラマツに似ているのでカラマツソウと呼ばれてま~す」

登ること2時間

「は~い、お疲れ様でしたぁ」

は~、結構きつかったなぁ。

@松手山(1614m)

「松手山のピークになりますねぇ」

標高差600mも上がって来たんだぁ。

「は~い、正面に見えてますよ」

ん?平標山?どれですか?

「はい、ここの稜線をですね、ずうっと上がって行きまして、で、
 稜線上がってった一番右の奥に見えている三角のピークが
 平標山(1984m)の山頂になりま~す」

おお~、あれが山頂かぁ。なだらかですねぇ。

「雄大な景色を見ながら楽しんで行きたいと思いま~す」

@山頂まで2kmに渡って続く稜線、東に平標山を見ながら進む。

誠に勝手ながらこのあたりまでと致します。次回はこの辺りの松手山を
越えたあたりから沢山の植物を愛でながら山頂目指して進みます。
どうぞよろしくお願いします。

アバター
2020/08/14 22:37
こんばんは!そうですよね?とても華聯に相応しい花々でした。
結構綺麗な淡い色の高山植物が多いですね。
はい、甘酒なんですよ。やっぱり適度な塩分などががありまして
宜しいようです。ももさんも今度疲れた時いかがですか?
アバター
2020/08/14 21:13
高山植物は華麗な花が多いですねw
飲み物は甘酒なんですねwなるほどw
ノンアルですからね(*^^*)




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