日本百名山 ~BSプレミアム~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/08/29 00:06:57
こんばんは!29日(土)は北海道や東北北部で雲が多く雨の降る所が
あるでしょう。その他の地域は概ね晴れますがにわか雨の所がある見込みです。
御在所岳(ございしょだけ)
訪れるのは鈴鹿山脈の御在所岳
巨岩に覆われた岩尾根を辿(たど)りそこに咲く花々を巡(めぐ)ります。
初夏 鈴鹿山脈の懐へ 厳しい自然に咲く可憐な花々
自然が造った造形 岩壁を辿り頂を目指す
~ 巨岩のワンダーランド ~
御在所岳
若狭湾と伊勢湾に挟まれ本州の最も狭(せば)まった所に連なる鈴鹿山脈。
その真ん中に聳(そび)えるのが御在所山。
地元では御在所岳と呼ばれています。
太平洋と日本海、両方の気象の影響を受け、夏は大雨、冬は大雪に見舞われます。
150万年前から花崗岩が隆起し出来た御在所岳。
風雨にさらされ独特の地形が造られました。
〇三重県菰野町
名古屋から車で一時間余り、御在所岳が見えてきた。
@中道登山口
登山口で案内をしてくれる人と待ち合わせ。
おはようございます。
「あ、はい、おはようございま~す」
朝日さんですか?
「はい、朝日陽子です。よろしくお願いしま~す」
〇イラストレーター 朝日陽子さん
朝日陽子さんは山岳雑誌(岳人)などで活躍するイラストレーター。
山の経験を活かしたかわい絵柄で人気です。
御在所岳には四季を通してお隣の愛知県から通い、その魅力を
知り尽くしています。
「名古屋から一時間ぐらいで来れる手軽な山なんですが、自然が豊かで
皆さんに愛されてる山なんで、とてもいい山なんですよ。
今日は私が一番好きなコースにご案内します。
面白い岩や初夏の植物、お花とかも見ていただけると思います」
御在所岳を巡る日帰りの山旅。標高550mの中道登山口を出発。
森の中の急登を一気に登り稜線へ。様々な奇岩や初夏の花々を
楽しみながら進みます。山頂に行く前に国見尾根に立ち寄り、
巨岩に登ってその魅力を満喫。
そして1212mの御在所岳の頂を目指します。
帰りは一ノ谷新道から下山します。
「はい、じゃあ行きましょうかぁ?は~いよろしくお願いしま~す」
*撮影:6月下旬
こちらこそ宜しくお願いします。
朝8時出発
まずはミズナラやコナラなど広葉樹の森を登ってゆく。
いきなり急な登りだなぁ。よっし、頑張って行こう。
登山の雰囲気が変わった。
「あっ、面白い所が出てきましたよぉ。これは花崗岩で凄く脆いので
人が沢山歩いて石が削られて自然に出来た階段ですね。
ちょうどいい位置に足が置く所が出来てますよ」
ほんとだ。登りやすい。
人の背丈ほど深く岩が削られている。面白い形しているなぁ。
「あ、気が倒れていますよぉ、おっきい木です」
木がなぎ倒されている。強風で根こそぎ持っていかれたのかなぁ。
岩の山だから根が生えにくいんだなぁ。
「こんな大きな根っこが倒れるぐらい厳しい自然だと思います」
今度は巨大な岩が現れた。幾つもの岩がゴロゴロと転がっている。
何だか凄い山だなぁ。
「いよいよですよぉ」
いよいよって何かあるんですか?
「ジャーン、うふふ。今日最初奇岩、おばれ岩です」
@おばれ岩
おばれ岩?
「高いですねぇ」
うわぁ~、大きいですねぇ。
「これ、間もくぐれるんですよ。ちょっと行ってみま~す」
「おばれ岩っておんぶするって意味なんです。私も岩におんぶされてみました。
冷たくて気持ちいいです」
10mもある巨岩が重なり合うおばれ岩。元々は一つの岩だ。
それが二つにパッかり割れ、傾いたそうだ。
一時間程登ると稜線に出た。
「景色が開けましたよ」
あっ、ロープウェイが見える。山頂近くまで行ける御在所岳のロープウェイ。
年間50万人も利用するそうだ。
今日はあの岩山の向こうにある山頂まで歩いて登る。
「あちら見てください。大きな岩がありますよ。さてこれは何でしょう?」
何だろう?大きな岩ですよね?
「ただの大きな岩じゃないんですよ。上行って見ましょうか?」
ただの岩じゃないって何だろう?
「じゃあここで振り返って見てください」
あっ、割れた岩の上に大きな岩が乗っかってる。落ちないのかなぁ?
「あの上の石が落ちないってことで受験生が受験に落ちないという祈願を
する方もいらっしゃいます。地蔵岩と言います」
@地蔵岩
下の岩が胴体で上に乗っているのがお地蔵さんの頭だそうだ。
良く見ると鼻があってお地蔵さんが微笑んでるよう。
どうやって上に乗ったんですかね?
「あははは、誰が乗っけたんですかね?もしかしたら山の神様が
ここにこう置いて濃尾平野を見晴らしてくれてるのかもしれないですね」
標高900mまで登ってきた。白い花崗岩の稜線が再び緑に包まれる。
初夏の御在所岳の懐(ふところ)に分け入って行く。
「蜻蛉(トンボ)がいますここに。赤トンボ」
@アキアカネ(アカトンボ)
でもそんなに赤くないですよね?
「町の方で孵化(ふか)したトンボが夏暑いので山の方に上がって来て
避暑をするそうですよ」
赤トンボが避暑?
「そうらしいです。えへへ。でも秋になると町が涼しくなるので
降りて行きます。なので私たちは秋に赤トンボを見るイメージなんですけど
ここだと夏に沢山見ることが出来るんですよ」
秋、里に降りる頃には赤くなるそうだ。
「足元気をつけてくださいね」
え?この先危ないんですか?
「ここはキレットです」
@キレット
「このコースの中でこわ~い一番スリルのある場所です。
最大の難所になりますが、一番楽しいとこでもありますので
気をつけて行きましょう」
よいしょ。30mもの岩壁へ。ちょっと怖いけどワクワクするなぁ。
すっぱり切れ落ちたキレット。断崖絶壁を慎重に下る。
鎖(くさり)はあるがあくまで補助。三点指示で一歩一歩確実に下って行く。
キレットを無事降りきったぁ。
再び緑の中へ。
「あ、ニガナが咲いてます。これですね。この黄色い花、はい、
こっちにもありました。かわいい」
@ハナニガナ(花苦菜)
ハナニガナはキクの仲間。鮮やかな黄色が映えるなぁ。
「あ、いいの咲いてますねぇ。初夏の花ですね、小紫陽花です」
@コアジサイ(小紫陽花)(薄紫色のお花)
明るい林などに咲くコアジサイ。4mm程の小さな花が集まって咲いている。
綺麗ですね。
「そうですねぇ、私、コアジサイ見ると小さな花火に見えるんで、
花火大会ですかね。あはははは。
岩の上の小さな花火大会に見えてますよね」
「この壁見てください。岩の間から顔を出してますね。綺麗ですね。
ホナガタツナミソウって言います」
@ホナガタツナミソウ(穂長立浪草)(紫色のお花)
「タツナミソウっていう字なんですけど、波が覆いかぶさるような形で
名前が付いたんじゃないかって思いますね」
本当だ。北斎が描いた波の様に見える。
苔の付いた岩をよじ登って進む。
「うん、こんなワイルドな所を歩くような道も楽しいですよね」
「ちょっと急な登りを上がって来たんですけどご褒美らしきものが
光っているように見えます。ちょっと近くに行きましょう」
ご褒美ですか?
「もうすご~く綺麗。見てください、この綺麗なピンク。百合ですねぇ。
ササユリって言います。待ってましたっていう感じですね。ウフフフ」
今回はこの辺りで終了します。誠に勝手ではありますが次回どうぞ
宜しくお願いします。次回はこのササユリのご紹介から
御在所岳山頂を目指して進みます。
これ以上書くと区切りが難しいので書きにくくなるのと読者が見にくいはずなので
この辺りで一旦終了しました。この続きは本日は時間的に厳しいですので
勝手ながら次回へということにしますね。
おおお~佐賀ですか。佐賀に素敵な感じの所があるのですね。最近巨岩や奇岩にも興味が出ました。
おとといにはスポーツクライミングのリードといいましてフランス開催で日本人0人の試合がありました。
以前クライミングの試合の結果を掲載したのを覚えてますか?
仮にこちらの佐賀県の巨岩パークにクライミングが出来る場所があるのでしたら
クライマーがいるかも分かりません。
あ、名前が変わりましたか。そうですね、今の時代は球場などでも名前の変更が多いので
覚えるのが大変ですよね?w
ももさん、先程はどうもありがとうございました。どうぞゆっくりとおやすみなさってくださいませ。
佐賀の巨石パークに行ってみたいですw
あ、名前変わったんでしたねw
以前からここさんには数度御在所岳のことをでしたが、恐れ入ります。とても嬉しいです。
アクアイグニスというのがあるのですね。初耳です。
そうですか、イオンの創業家がそのような文化財団というものを創設なされているのですね?
どのような内容のことかは勉強不足で分かりません。そしてパラミミュージアムという
また聞きなれない博物館?美術館?があるのですね?分かりません。
御在所岳のロープウェイに乗車なされたのですね?素晴らしいご体験をなされたのですね。
そうですね、御在所岳はロープウェイを使用するととても山頂に行くのに便利なようです。
はい、価値は高いはずです。菰野町へは麓の以前にお話をしたはずですが湯の山温泉があります。
鉄道ですと近鉄電車ですね。私は当時車で行きました。素晴らしい温泉でした。
で、こちらの温泉の水分が調べてみましたら御在所岳に降った雨ということで驚いております。
少しは私も御在所岳の栄養?wを頂けたのかなということです。
ここさん、部活で機会がありましたらこの御在所岳のお話もしたいです。
どうぞ宜しくお願いします。その前に昼間気温が恐らくここさんのおられます地域も
高いはずですのでどうぞ体調を崩されないようご注意くださいませ。
では、夜に宜しくお願いします。
ロープウエイは ほんと高いw 私はこわかったけどねw まあ いっけんの価値ありです