日本百名山 ~BSプレミアム~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/10/21 00:09:15
こんばんは!21日(水)は全国的に晴れる所が多いでしょう。
九州や中国、四国は次第に雲が広がり、夜は雨の降る所がある見込みです。
岩場で生きる生命
雪どけ水が育む花園
北の短い夏の輝き
花と岩の殿堂
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大雪山系 トムラウシ山
〇山岳ガイド 大橋政樹さん
地元の新得町に住むガイド歴30年のベテラン。
トムラウシ山は厳冬期やバリエーションルートも踏破しているんですって。
前回は登山で大事な登山をするしないの判断についてのところまでをご紹介。
今回は実際に起きてしまいました悲しい事故のところから始めます。
<山旅スケッチ> 大量遭難事故
2009年7月16日トムラウシ山にツアーで来ていた登山者が
暴風雨の中を歩き続けて低体温症を発症。8人が亡くなりました。
〇山に向かう救助隊
大橋さんは一年後、遭難の検証の為、
事故の生存者と一緒にトムラウシ山に登ります。
「警察の事故調査でもう一度、あの~、生き残った方たちが
一緒に歩きたいってことで」
〇真鍋記余子さん
その時出会ったのが真鍋記余子さん。
登山の後、一通の手紙が届きました。
そこにはトムラウシ山への思いが書かれていました。
「去年とは一変した山々はとても素晴らしかったです。
どっぷりトムラに浸ったという気持ちで満足しています。
私も安全に気を付けて山登りを続けますので」
手紙を読み、大橋さんは山への思いを新たにしたといいます。
大橋さん
「やっぱりあの、これからも登って行かなくちゃいけないなと思う。
それなりのね、そんなハードな山は登れなく、年齢的になってますけど、
山とはずっと繋がって行きたいなとはずっと思ってますけどね」
その後も二人の交流は途絶える事無く、
毎年、一緒に山登りを続けているそうです。
8合目を後にまだまだ続く岩場を登って行きます。
「あ、ここにコマクサが咲いてますねぇ」
え~、こんな所に~?
鮮やかですね~。
@コマクサ
「寒暖の差が厳しいほど、色も濃く出る出る感じです」
へぇ~。
厳しい環境で美しさを増すなんて流石、
高山植物の女王って呼ばれるだけあるなぁ~。
標高が高くなったせいか、ちょっと冷えてきましたねぇ。
「え~、北海道の山は2000mの山がほとんどなんですけれども
高緯度にあるので本州の3000mと同じ気象条件といわれています。
へぇ~、それで冷んやりするんですね。
ここで山旅スタイル。
<山旅スタイル> 低体温症を防ぐコツ
山頂部は高い木が無く、吹きさらしのトムラウシ。
体温を逃がさないコツを教えてもらいました。
「トムラウシの頂上付近は風の吹きさらしのとこになります。
一旦、雨だとか風が強くなると低体温症の危険が出てきます」
〇低体温症
深部体温が35度以下の状態
低体温症とは通常37度程度に保たれている体の深部体温が
35度以下になった状態をいいます。
「まずはえ~、基本となるのはレイアリング」
レイアリングは重ね着のこと。三種類のウエアをこまめに脱ぎ着して、
体温を維持する技術です。
〇ベースレイヤー
下着となるベースレイヤー。汗を吸収、発散し、濡れたままにしない
素材のものを選びましょう。
〇ミドルレイヤー
フリースなどの保温性の高い素材でできたミドルレイヤー。
寒いと感じたらすぐ着るようにしましょう。
〇アウターレイヤー
雨や風から体を守る雨具などのアウターレイヤー。
外から水を通さず内側も蒸れない
体を濡らさないものを選びましょう。
「次に大事になるのは食べることです」
カロリーの高いチョコレートや羊羹、練乳などの行動色を
こまめに食べ体から熱を生み出すことが大切です。
「今言ったよ言うなことを守って低体温症に注意して
トムラウシ山を楽しんでほしいと思います」
トムラウシ分岐から山頂には真っすぐ向かわず北沼へ。
この先に大橋さんお薦めのお花畑があるそうです。
「雪渓が融けて溜まった沼が見えてきました。
高山植物にマッチしますねぇ」
沼の周りは雪融けを待って咲き誇る花々。
本日は誠に勝手ながらですが、このあたりで終了と致します。
次回は高山植物のご紹介をし、その後頂上を目指し進みます。
8月の中禅寺湖畔でも朝晩はひんやりする日もありましたので、
まして北海道という緯度が高い標高が2000mを超す山ですと相当冷えるはずです。
まして豪雨によるですから余計に濡れて体温がどんどんと低下したはずですよね?
また暴風雨ですから、となると風も相当吹いたはずですのでいろいろな気象条件も
重なってしまい、最悪なことが起きてしまったのではないか?と。
おっしゃるとおり、山の怖い部分ですね。
山の怖い部分ですね。