Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ③


こんばんは!31日(木)は強い冬型の気圧配置の影響で、
北日本から西日本の日本海側を中心に平地でも大雪となる恐れがあります。
積雪による交通障害や暴風、高波に警戒・注意して下さい。
関東や太平洋側の沿岸部で晴れるほかは太平洋側でも雲が広がりやすく、
雪の降る所があるでしょう。南西諸島も曇りや雨となる見込みです。

秋の常念に分け入る
槍・穂高を一望
写真家も魅了
神秘!白い虹

           麗しきフォトジェニックな山
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                常念岳

〇ガイド 山岳カメラマン 渡辺幸雄さん

光や雲が創り出す山の一瞬を捉えた作品で知られる山岳カメラマンの渡辺幸雄さん。
30年以上四季折々の北アルプスを撮り続けています。

*撮影:9月下旬

前回は蝶槍ピークで白い虹を観た後、常念岳の植物を愛で、
遠くから常念岳を渡辺さんが写真撮影をしたところまでのご紹介でした。

今回は常念岳を撮り続けた写真家の方のご紹介から始めます。

<山旅スケッチ>

ここで山旅スケッチ。
常念岳を生涯撮り続けた写真家がいます。

〇山岳写真家

田淵行男(たぶちゆきお)
(1905-1989)

田淵行男、常念岳に魅せられ206回も登りました。

常念岳 蝶ヶ岳より

稜線に沿って湧き上がってくる雲
躍動する山の姿を映し出しています。

田淵行男は山の写真を芸術の域まで高めたといわれます。

〇長野県安曇野市 田淵行男記念館

常念岳の麓にある田淵行男記念館。
渡辺さんも学生の頃から田淵に憧れてきました。

暮れゆく常念 1973年

田淵68歳の時に撮影した代表作の一つです。

「多分彼は、あの~、槍ヶ岳の方に登って狙って撮ったと思うんですけど、
 かなり計算された写真だったと思います。
 まあ凄くやっぱり構造的にもね、常念を高く見せようと思って、
 ホントぎりぎりで攻めてますからね、もう、あの、空間余白が上、
 常念の頂が殆ど無いぐらいね
 凄い気を付いてコース的に撮ってますんで
 まあそういったところ、凄いなぁって思います」

常念乗越の朝 1963年

槍ヶ岳に連なる斜面に映った常念岳の影。
登るたびに新たな発見があったといいます。

田淵行男は常念岳を「一山百楽」という言葉で表しています。

安曇野大観

百の楽しみが味わえる山、それが常念岳です。

蝶ヶ岳からアップダウンを繰り返し、200m程下ってきた。

「はい、ここで最低鞍部になりますね。
 あ~、常念岳の角度が変わってホントこれから見上げるような感じの
 常念岳ですねぇ」

山頂まで400mも登り返す。
常念岳の大きな懐に分け入って行く。

「自然の中にいることによって自分の小ささっていうのも
 身に染みて分かるっていうかね、
 やぁ~、ちっぽけな存在だなぁ~っていうことは思うんですけど、
 う~ん、でもこうやって一歩一歩登って行くと
 山頂が近づいてきますね~、え~」

大きな岩が転がるガレ場。

両手両足を使ってよじ登って行く。

朝から歩き続けること4時間

「はい、最後足元不安定ですけど気を付けてくださいね~。
 石がゴロゴロ落ちてるんですね、そこで、はい」

〇常念岳(2857m)

「はい、どうもお疲れ様でした。え~、常念岳山頂到着で~す。
 標高2857mですね、あります。はぁ、はぁ。
 展望もねホントここの所360度の大展望が広がるんですけど、
 ちょっと雲の方湧いてきちゃったんで
 明日もう一度朝登ってきて日の出と共に絶景を楽しみましょう」

3日目

午前5時前、再び山頂へ。

常念岳(2857m)

「はい、え~、常念岳山頂までまた戻ってきました。
 はぁ、はぁ、え~、夜のとばりが明けようとしてます」

午前6時前、雲海の中から朝日が姿を現した。

カシャカシャカシャ♪

この日は少し歪んだだるま型の太陽だ。

槍・穂高連峰がほんのり赤く染まっている。

「槍ヶ岳の正面に常念の影ですね、影常念見えてますね」

50年以上前、あの田淵行男も撮影した常念岳だ。

「もうね~、この風景の中に自分がいることだけでも
 それを感じることだけでも幸せだと思いますよね」

シャッシャッシャ、シャッシャッ♪

〇ガイド 山岳カメラマン 渡辺幸雄さん

「フォトジェリックですよ、この山。
 どっから見てもマウンテンワン、あははははは、
 山の中の山って、あはは、僕の中ではね、え~、そう思いますね」

写真家の想像力を掻き立てる常念岳。
その時々の自然が創る山の表情に出会うことが出来た旅でした。

今回は山旅は渡辺さんがガイドをしてくださりの2日間でした。
日記のほうはこうして3日間どうもありがとうございました。
三股で渡辺さんと待ち合わせ、急な階段を登り紅葉を楽しみテント泊。

2日目は稜線を縦走し白い虹を観たりカツラやダケカンバ、ミネカエデなどの
紅葉を眺めながら蝶ヶ岳の山頂へ。

そして3日目今回に至ります。
写真家の田淵行男さんの常念岳に対する思いを感じる山旅でした。

アバター
2021/01/01 03:00
明けましておめでとうございます。
先程はお時間が相当遅くになさせてしまい失礼を致しました。
重複しますが健康がまず第一で、それから少しでもこの状況よりもUPですね。
 ももさん、感想を元旦からありがとうございます。昨年度から嬉しいですよ。
やりがいが出ます。昨年は日記の読者の方々に大変お世話になりました。
そうですね、田淵さん、渡辺さんとお気に入りの山があり幸せですよね。
はい、それにしましても206回は凄いですね。いろいろな環境がまずあったはずですよね?
好きこそものの体力ありですよね?
アバター
2021/01/01 01:08
人それぞれお気に入りの山ってあるんですねw
それでも206かいはすごいな~(^^;)




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