Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ②


こんばんは!9日(土)は北日本と東日本から西日本の日本側で
雪が降る見込みです。九州も雪の所が多いでしょう。
引き続き大雪等に警戒・注意して下さい。南西諸島は曇りや雨の見込みです。
その他の地域は晴れる所が多いものの、西日本太平洋側は雲が広がりやすく、
雪の降る所があるでしょう。

色づく麓のブナ林
秋 山の恵み
神秘!ご来光
紅葉で彩られた山肌

            みちのく波打つ紅葉の山へ
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               岩手 焼石岳

〇登山ガイド 五十嵐潤さん

大手企業のエンジニアから転職しガイドになった五十嵐潤さん。

*撮影:10月中旬

前回は夏油川を渡り川の冷たさを身に染みたところまでご紹介でした。
今回は夏油温泉についてご紹介から始めます。

<山旅スケッチ>

秘湯 夏油温泉

夏油川沿いに湧く夏油温泉。
昔から湯治客や登山者に愛されてきた温泉です。
お湯に入れば二度と病いにかからないといわれる夏油温泉。
850年以上の歴史があるそうです。

〇高橋宏典さん

先祖代々のお湯を守る高橋宏典さん。

「何百年もずっと湧き続けてくれているんで
 宝物みたいなものですね、このお湯自体が」

古い写真を見せてもらいました。

「昭和の30年前後の写真になると思います」

昭和45年頃に車が通れる道が出来るまでは
荷物は馬、人は歩いてこの温泉まで来たんだとか。
登山者はここから焼石岳を目指したそうです。

明治34年

「もう昔からとにかく登山の基地として愛されていたと思いますけどもね
 もう最盛期にはやっぱり400人くらい泊まったんじゃないですか」

今も焼石岳登山に欠かせない夏油温泉。
みちのくが誇る古(いにし)えの湯です。

夏油川から再び山道(やまみち)を登ります。

「よいしょっ、川渡って早速なんですけども
 ちょっとした岩場が出てきます。大体10mぐらいかな」

10M?結構高いな~。

「よいしょっ、苔付いてたりして滑りやすいので
 お安全に行きたいと思いますので、え、おっ、滑る」

濡れた岩場、手掛かり足掛かり、慎重に探して登ろおっと。

あとちょっとで登り切る。気を抜かないようにっと。

「ゆっくりで大丈夫ですよ~。

はい、はぁ、わぁ~登り切った。

「結構根(こん)とかありましたね」

滑るんで神経使いました。

「よいしょ~」

岩場で待っていたのは?

「凄い一杯きのこ出てますね」

え~、きのこ~?あっは、これか~?

「これ食べれるきのこでブナハリタケですねぇ。
 ブナの木に良くなることからブナハリタケ。
 あのこの辺が針状になっているんですよ。
 それでブナハリタケという名前が付いているきのこです」

*聞き取れないフレーズがありますのでご了承ください

〇ブナハリタケ

傘の裏側がツーツーしてる~、変わった形だなぁ~。

「ここにもありますよねぇ、きのこ」

え~、またぁ~?

「ほら、なめこ、なめこだ」

うわっ、10cmくらい?おっきい。

〇ナメコ

「天然になると結構大きくなるんです。
 スーパーで買うやつは小っちゃくてかわいいですけどね、
 あれと比べたらオバケナメコですね、はい」

自然のままだとこうなんだ。

「ね、これが自然のなめこです。天然なめこ」

ツヤツヤしちゃって、豊かな山ですくすく育ったんだなぁ、きっと。

出発から1時間半

「いよいよ最初のピーク経塚山向かってくんですけども
 700mぐらいの急登が続きますので頑張って行きましょう」

はい。

いよいよ経塚山への登りかぁ、頑張って稼ぐぞぉ。

「よいしょ~」

歩き続けること3時間半、標高1200mまで登ってきた。

「いよいよ開けてきましたね」

はい。

「わぁ~、紅葉綺麗ですよ~」

わぁ~、鮮やか~」

「ツツジとかミネカエデですね~、真っ赤になってるのは凄い綺麗、
 ちょうどベストですねぇ紅葉」

真っ赤に染まってる~。
経塚山の斜面が燃えてるようだな~。
息を飲むような美しい紅葉の中を登って行きます。

歩き始めること4時間半

「はい、焼石岳縦走路最初のピークですね」

〇経塚山(1372m)

「経塚山到着です。お疲れ様で~す」

ありがとうございました。

「い~や、いい眺めですね~。
 向かっている焼石岳の稜線バッチリ見えてますね。 
 あの紅葉の真ん中をずうっと歩いて行くの、ワクワクしますねぇ」

楽しみだなぁ~。

経塚山を後にゴロゴロとした安山岩の斜面を降りていく。

「よいしょっ」

不安定な石に乗って転ばないように慎重にっと。

下り切ると再び森に。木で覆われてトンネルみたい。

五十嵐さん、今どの辺りですか?そろそろ山小屋?

「確認してみましょうか?
 こうして見通しの効かない場所って
 地図とコンパスで現在地確定って難しいので
 スマホの地図アプリ使うと便利なんですよ」

ここで山旅スタイル。

<山旅スタイル> 登山用地図アプリ

〇登山用地図アプリ

いろんな登山用の地図アプリ。
あらかじめ地図をダウンロードしておけば
けいたいの電波が圏外でもGPSを使って
現在地を把握できます。

*アプリによっては有料

「今日はこの避難小屋までですので後300mぐらいなのかな。
 だから10分、15分で着くということがすぐに分かります」

現在地に加え、目的地までの距離も表示されるのでとても便利です。

「また東北の山では獣道(けものみち)など
 あの、一見登山道のように見えるような道が沢山あって、どっちかな~って
 迷っても地図アプリを使って確認すると安心です」

矢印は体の向きを示します。
矢印の先を波線の登山道に合わせて使います。

「スマホの登山用地図アプリはとっても便利な機能ですけれども
 万が一の故障や電池切れの心配があります。
 必ず紙の地形図とコンパスは持ち歩きましょう」

デジタルとアナログの地図を使って安全に登山を楽しみましょう。

出発から6時間、山小屋が見えた。

「立派な建物が出てきました~。
 金明水(きんめいすい)の小屋に到着しま~す」

〇金明水避難小屋(1168m)

豪雪地帯ではお馴染みの高床式。早速中にお邪魔します。

「こんにちは~」

綺麗な小屋だな~。

二階建ての金明水避難小屋。収容人数は30人。

夕食の為、小屋の前の水場へ。

〇金明水

小屋の名前にもなっている金明水です。

「う~ん、美味しい。いただきましょう。あっ、冷たい」

小屋に戻り待ちに待った夕食です。

「秋の避難小屋とっても冷えるので
 今からねあったかいものを作って、え~、食べたいと思います。
 芋煮会の芋煮なんですね」

待ってました。

<具材>

長ネギ しめじ まいたけ にんじん

ごぼう 里芋 鶏肉 こんにゃく

それぞれのコッヘルで作れるように材料1人分ずつ小分けしてきました」

あらかじめ切って置いた食材を1人ずるそれぞれがコッヘルに入れます。

10分程火にかければ今の時代に合った1人鍋スタイルの芋煮完成です。

「う~ん、あったまる~、美味しい。さっ、めからぐって」

寒い夜、身も心もあったまるなぁ~。

明日はいよいよ焼石岳山頂へ。晴れて欲しいな~。

今回はこのあたりで終了といたします。
次回はこの金明水避難小屋から2日目はご来光を眺めるところから始め、
焼石岳山頂を目指します。

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2021/01/09 21:09
こんばんは!お月様は見えませんがお星様は見えます。
どうもお疲れ様です。
はい、昨日必死でした。
そうですね、災害で枯れてしまったはあるようですね。
そうですか、湧水が枯れてしまったのは残念ですね。
地下で複雑になっている可能性もありそうですよね?
会津にある湧水も2箇所枯れましたね。残念です。
アバター
2021/01/09 18:14
今日も長かったw頑張りましたね(*^^)v

何百年も沸いていた温泉や湧き水も、災害で枯れてしまったという話も聞きますね><
うちの湧水もいつの間にか枯れてしまいました;;災害ではないんですけどねw




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