こんばんは！１９（火）は北日本や北陸で荒れた天気となる見込みです。
暴風雪や大雪、高波に警戒・注意してください。
近畿北部や山陰も雲が広がりやすく、雪の降る所があるでしょう。
その他の地域は概ね晴れる見込みです。

美しい湿原に鮮やかに咲く花
秋深まる山麓で森の恵みに出会う
錦に彩られた山肌に心躍らせ
絶景が広がる頂を目指す

　　　　　　　　　　　　　～～　久住山　～～

＊撮影：２０１６年１０月中旬

〇登山ガイド　藤田佳代さん

九重の自然の素晴らしさを伝えたいとガイドになった藤田さんです。

大船山（たいせんざん）山頂に目指す途中にあります
タデ原湿原に入ってきた所までのご紹介をでした。
今回はタデ原湿原の植物の紹介から始まります。

ガイド　藤田佳代さん

「あ～、山らっきょうがポツポツと咲いてますねぇ」

どこですか？

「ここに、は～い、可愛らしいですよねぇ～？」

可愛い紫色のぼんぼりのように見えるこの花はヤマラッキョウ。

〇ヤマラッキョウ

ネギの仲間なんですって。

「もう名前からも分かるようにニンニクの匂いがするっていうか、
　匂いが凄く、臭いというか、あはは」

綺麗なのに～。

「綺麗な花ほど匂うみたいな、あははは、行きましょうか？」

「あっ、リンドウが咲いてますね～」

〇リンドウ（紫色のお花）

眩しいくらい瑞々しい姿でリンドウが咲いてる。

「秋はですね、ちょっと花が少ないんですけど、綺麗に咲いてますねぇ」

「はい、タデ原湿原抜けました。
　はい、今度はもう山麓の森へ入って行きますねぇ。
　徐々に標高上がっていきますよ」

はい、いよいよ山道へと入っていきます。

この山麓の森は秋になるとどんぐりが沢山なるんですって。

〇カシワ

森に入るとすぐ大きなカシワの木が出迎えてくれました。

「下の方にどんぐりが落ちてますねぇ」

早速発見。

「カシワはこういうギザギザの結構大きなどんぐりなので」

〇カシワのどんぐり

へぇ～、よく見るどんぐりの姿と違ってギザギザしたお椀に乗ってる。
面白いなぁ。

「他にもですねぇ、一方クヌギだとかミズナラ、コナラ、
　そういったどんぐりがなる木が沢山あるんですよ」

見てみたいな～。

「これはクヌギですねぇ、ちょっとどんぐり探しますねぇ。
　あっ、次がコナラですねぇ、コナラのどんぐり」

ここで藤田さんがどんぐりを拾い集めてくれました。

すると・・・

「ちょっと見てみてくださ～い。ホントに形が違いますから。
　これがはい、クヌギですねぇ、で、これがコナラ。
　ミズナラ、カシワです」

大きさも形も様々。あははは、面白いなぁ。

どんぐりの森を登って行きます。

ん？何だろう？

「あっ、今なんか聞こえませんでした？」

え？何の音ですか？

「どんぐりの音ですかねぇ、ちょっとここ座って聞いてみませんか？」

はい。

あっ、この音、枯れ葉の上にどんぐりが落ちた音だったんだぁ。
こうして耳を傾けると秋の森にぐっと近づけた気になる。

聞こえますねぇ。

「ですねぇ、耳も秋を楽しんでいただけましたかね？」

木の実が沢山なる豊かな自然、山麓には森の恵みと共に生きる暮らしがあります。

＜山旅ナビ＞

〇くじゅう連山の麓　九重町

秋になると里山では
ヤマノイモの球芽（きゅうが）、ムカゴをとったり
オニグルミなどを拾い集める
森でとれる実は自然からの贈り物
人々は森の恵みを料理し食べることで
一年を振り返り感謝する

住民の方

「ムカゴがとてる時期になったら
　ムカゴとクリと銀杏とかそういうものを入れて
　ご飯を炊いてご先祖にお供えする
　今年も豊作でしたよ、みたいな、あははは」

〇ご家族の食事前

「じゃあ、頂きま～す」

山の幸に支えられる暮らしが今も続いている。

秋の恵み豊かな森をゆっくり登って行きます。

目の前の木ほんのり色づいてきてますねぇ。

「紅葉してますねぇ、わぁ、このグラデーションが何ともいえないですねぇ」

赤や黄色や緑色が混じり合って、ほんと言葉に出来ない美しさだな～。

「これぐらいがなんか一番綺麗ですかねぇ、
　真っ赤になっちゃうよりは・・・あははは」

凄い感じが素敵ですねぇ。

「もうちょっと見てください。日が当たって葉脈が透けて見えますよ。
　綺麗ですねぇ」

今度は逆光で歯の色にグラデーションが生まれてる。ほんとに綺麗。

自然が創り出した繊細な色に感動しながら登って行きます。

登山口から１時間４０分

「あ～、やっと見えてきましたよ、今日登る山が」

あれが大船山かぁ～？

今回はこのあたりで終了します。
次回はその大船山の頂上をまずは目標にしながら久住山を目指して行きます。