Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③ 


こんばんは!3日(月)は北陸から北の日本海側で雲が多く、

雨の降る所があるでしょう。北海道は雪となる所もありそうです。
その他の地域は晴れますが、午後は関東や東北の太平洋側で雲が広がり、
局地的に雨や雷雨の所もあるでしょう。

白銀の世界
標高2000mの展望台
遮るものの無い 天空の峰々

            春の光きらめく高原へ
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
               長野 美ヶ原

*この番組は2019年4月8日に放送したものです

〇登山ガイド 植松晃岳さん

植松さんはガイド歴30年のベテラン。
美ヶ原の自然に詳しい山の案内人だ。

*撮影3月上旬

前回は牛伏山のモルゲンロートと呼ばれる美しい朝焼けを
眺め感激をしたところまでの紹介でした。
今回は山小屋を出発するところから頂上を目指します。

午前9時、山小屋を出発。

昨日の吹雪で木々が真っ白に雪化粧している。

「凄いですね~、樹氷が輝いてますよ」

「これ見てください」

海老の尻尾みたい。

「へ~、これ夕べの一晩のうちに出来た樹氷ですねぇ。
 こんなに大きいですよ~。
 え~、食べてみたくなりますねぇ。
 雪の天ぷらみたい、味無いけど、美味しい」

一晩でこんな見事な樹氷が出来たんだぁ。

「はい、では、ちょっと気をつけてここを歩いて行きま~す」

何ですか?ここは

「これはね~、柵なんですよ。
 え~と、こっから中は牧場なんですけれども、こっから登山道が始まります」

*現在 柵は閉鎖されています

「で、ここを歩いて今日凄い雪原ですね~。
 普段はあの~、牧草地帯なんですけれども、
 雪に埋まってますので、はい、行きま~す」

〇茶臼山登山道

雪に覆われた登山道、植松さんの後をしっかり付いていく。
ここからはスノーシューを履いていく。

フカフカの雪原を歩くのって気持ちいいですね~。

「は~い、雪が舞い上がりますねぇ」

春の陽に輝く雪原を行く、とても贅沢な時間だ。

「ちょうど茶臼山が見えてきました~」

「この辺りにウサギの足跡がありますねぇ」

どこですか?

「ここがずうっとウサギの足跡ですよ~」

何でウサギって分かるんですか?

「ウサギは後足が大きくて、ウサギ跳びというように跳ねて歩きますよね~
 ですから、これが前足。
 あ~、指も見えますね、ちゃんちゃんぱっ。
 ですから後足が、前、前足よりも前に来る。
 それがウサギの歩き方ですね。
 これ今、下の方からですね、ずうっと上に向かって
 今度上に向かって歩いていますねぇ。
 途中で餌を探しているんでしょう」

何を食べてるんですか?

「新しい新芽ですね、芽だとか、え~、柔らかい枝。
 そういったものを冬は食べて凌いでいます」

山小屋を出て1時間、ガスが出てきた。

随分木が増えてきましたね~?

「この辺はズミですね」

ズミ?

「ズミはですね、酸っぱい実という字を書きます」

酸っぱい実か、どんな実だろう?

「ここにちょうどですね~、え~、去年の秋の赤い実が残ってますねぇ」

*酸実(ずみ)

小さなサクランボみたい、周りは樹氷で覆われている。

「この辺美ヶ原一帯はずうっとズミがあります~。
 ちょうど赤い実と決勝、これもこの季節ならではのものですね」

あ~、青空が見えてきましたよ、植松さん。

「や~、これだけ出てくるとね、もう時間の問題ですよ。
 この霧がバァーっと一瞬に晴れるかもしれません」

美ヶ原を覆っていたガスが消えてゆく。
気持ちいな~、どこまでも行きたい気分だ。

この辺は雪がだいぶ積もってますね~?

「や~、これ綺麗ですね~、これが夕べのブリザードで出来た
 シュカブラですよ」

*シュラブラ=風カ

シュカブラですか?

「これは風紋といって風が織りなす雪の芸術ですね」

風が作ったんですか?

「このように風が吹いて、それが波の様に押し寄せてますね。
 ずーっと広がってます、まるで氷の波ですね。
 まさにさざ波、さざ波ですよ」

雪に描かれた紋様は高原を通り抜けていった。
風の足跡なんだ。

ここからアルプス展望コースを歩き、最高峰の王ヶ頭を目指す。

〇アルプス展望コース

「はい~、どんどん山が見えてきました。
 中央アルプスですね」

〇木曽駒ケ岳(2956m)

たなびく雲の上に木曽駒ケ岳が見える。

〇御嶽山(3067m)

「で~、その右が御嶽(おんたけ)。正面には乗鞍岳が見えてます」

〇乗鞍岳(3026m)

3000mの峰々は真っ白だ。

「まさにアルプス展望コースならではの景観ですね」

日本の名だたる山々を眺めながら行く、素晴らしい。

「これから行く王ヶ頭があそこに見えてきましたよ~」

風通しの良い王ヶ頭には放送局などの電波塔が立ち並ぶ。

「はい、こっから、あと少し、最後の登りです。
 気を抜かずゆっくり行きましょう。
 滑らないように行きますよ~」

結構、急ですね~。

「はい、この先は凍ってます~。
 チェーンスパイクの爪を食い込ませて、ゆっくり慎重に行きますよ~」

正午過ぎ、美ヶ原の最も高い場所までやってきた。

「はい、お疲れ様でした。
 美ヶ原の最高峰、王ヶ頭に着きました、2034mです」

〇王ヶ頭(2034m)

「あっ、先程まで隠れていた南アルプス。
 そして八ヶ岳も見えてきましたね、凄い景観ですね~」

〇蓼科山(2531m)

蓼科山から続く八ヶ岳連峰。
その右手には南アルプスの峰々も遠くに望める。

「もう一つ景観の素晴らしい場所があるので、そちらに行ってみましょう、はい」

王ヶ頭から延びる登山道を西へ。
歩くこと15分高原の端に出てきた。

〇王ヶ鼻(2008m)

「はい、王ヶ鼻に着きました~、見てください、この光景。
 北アルプスの端から端まで全部見えますよ~。
 眼前に迫ってきますね~、凄い光景です~」

日本海から続く北アルプス。

〇白馬岳

南北150kmもの山並み。

〇鹿島槍ヶ岳

そのすべてが一望出来る。

〇剱岳、立山、燕岳、水晶岳

美ヶ原は北アルプスの峰々を眺める絶好の展望台だ。

〇槍ヶ岳、穂高岳

登って来た甲斐があったなぁ。

「解放感、広さ、そして雪の白さ、何よりもこの景観ですよね」

〇登山ガイド 植松晃岳さん

「全てが美しい、誰が付けたか分かりませんけれども、
 ほんとに美しい高原です」

日本百名山が40山近く見えるという美ヶ原。
山を眺める楽しさを存分に味わう山旅です。

松本市郊外にあります三城(さんじろ)牧場からスタートをした山旅。
どこまでも広い高原を進んできた道のり。
そして山小屋では結晶を見ました。
強烈な風が吹き続く中を進み、樹氷を見ました。
星空を眺めカノープスという星のことを知りました。
この星が見られますと願いが叶うといわれるようですね。
土曜日にありました宮城で起きた地震など、
なるべくなら起きないように願いたいものです。
大気が不安定なここ数日、何事も被害が出ないことを、
色々なことが平穏無事なりますようにと。


アバター
2021/05/03 23:27
こんばんは!晴天の憲法記念日をお疲れ様です。
はい、どうもありがとうございます。
あはは、そうですね、狼さんではないですよ。
そうですね、ここは山の上が台地上になっており、とてもその名の如くです。
機会がありましたらいずれご訪問をいかがでしょうか?
アバター
2021/05/03 23:01
いっぱい書きましたねw
足跡はうさぎで良かった(^^;)
全てが美しい高原って行きたいなw




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.