日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/05/10 00:42:54
こんばんは!10日(月)は北日本で雲が多く雨の降る所がありそうです。
東日本から西日本は晴れる所が多いです。
北陸では午後から雨が降る所もある見込みです。
南西諸島は曇りや雨で落雷に注意が必要です。
訪れたのは鹿児島県屋久島の宮之浦岳。
屋久杉の森を歩き、九州最高峰の頂を目指します。
新緑が芽吹く
渓流沿いの道を歩き
コケに覆われた幻想的な森へ
岩や木が鮮やかな
緑色に染まる
樹齢1000年を超える
巨木が並ぶ森
最大の屋久杉
❝縄文杉❞が迎えてくれる
可憐な屋久島の
固有種が咲く
祈願が並ぶ尾根を歩き山頂へ
宮之浦岳
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ー巨木の森を越えてー
*この番組は2018年5月14日に放送したものです
九州から南に60kmの海に浮かぶ屋久島。
洋上のアルプスと呼ばれ、2000m近い山々が連なります。
その中央に聳えるのが宮之浦岳です。
〇宮之浦岳(1936m)
標高1936m、九州一の高さを誇ります。
麓の宮之浦地区から車で30分。
〇白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)入り口(600m)
白谷雲水峡入り口でガイドさんと待ち合わせ。
おはようございま~す。
〇登山ガイド 神﨑真貴雄さん
「おはようございま~す、ガイドの神﨑で~す。
よろしくお願いしま~す」
大阪出身の神﨑真貴雄さん。
〇13年前に屋久島へ移住
13年前、島の大自然に魅かれ、移り住んできました。
植物などの生態に詳しく、ガイドブックも書いています。
屋久島ってどんな所なんですか?
「まぁ、大まかにいうと丸っこい島なんですね。
丸っこくて、え~、中の方がグッと盛り上がっている。
え~、九州最高峰の山がある島ということになります。
今回歩いて行程の後半部分はもう全部世界遺産って
いっていい場所になりますね、はい。
じゃあ行ってみましょうか?はい」
春の宮之浦岳を目指す一泊二日の山旅。
一日目は白谷雲水峡入り口を出発。
苔むす森を歩き、楠川(くすがわ)分かれへ。
ここからトロッコの線路を辿(たど)る。
そして、大株(おおかぶ)歩道入り口から登山道を進み、縄文杉へ。
この日は山小屋(新高塚小屋)で一泊する。
二日目、尾根ずたいに進む。
最後の急な坂を登り、宮之浦岳山頂を極める。
下山は山の南側へ。
淀川(よどごう)登山口へ下りる。
全長24km、健脚者向けのルートだ。
*撮影:4月下旬
午前6時、白谷白雲峡を出発。
渓流沿いの道を歩いて行く。
「ちょっとした滝が見られます。これですね~。
飛流落としといいます。落としっていうのがどうも雨どいを
意味するらしいんですけど、まぁ飛んで流れる雨どい状の
場所という訳ですけど」
〇飛流落としの滝
飛流落とし、雨どいのような岩場を水が流れ落ちる。
岩にぶつかって跳ねる水しぶき、迫力あるな~。
「お~、ここにほら可愛い花がありますよ。
サツマイナモリっていう花ですね。
こういう渓流沿いの地形のちょっと湿気の所に
こういう苔の中なんかにね、え~、良く生えてますね」
〇サツマイナモリ(白色のお花)
ラッパのような細長い花を付けるサツマイナモリ。
冬から春にかけて咲くそうだ。
「よいしょっ、さぁほらここ見てください」
何ですか?
「ここが、うん、白谷雲水峡で一番人気のスポットの苔むす森になりますね」
苔むす森ですか?
「ジブリアニメの「もののけ姫」の舞台のモデルになったといわれていますね」
苔に覆われた幻想的な景色が見られる場所。
〇コケむす森
森を潤す豊かな水が苔を育んでいるんだ。
岩や木が鮮やかな緑色に染まっている。
屋久島は苔の宝庫。
660種も生えているという。
中には珍しいものもあるそうだ。
〇ヤクホウオウゴケ
ヤクホウオウゴケ、日本では屋久島だけに生えている。
沢の中の岩場で見られる。
〇ウワバミゴケ
こちらはウワバミゴケ、蛇のように細長いことから
ウワバミと名付けられたという。
湿度の高い屋久島の森は苔の楽園なんだなぁ。
<山旅ナビ>
雨の日が多い屋久島、山岳部の降水量は年間8000mm以上にのぼります。
島の近くを流れているのは水温の高い黒潮です。
そこから水蒸気が発生。
山の斜面を昇り、雨を降らせるのです。
雨は川になり、やがて滝となって一気に流れ落ちます。
〇大川(おおこ)の滝
島の西側にある大川の滝。
日本の滝百選に選ばれている名瀑です。
〇落差88メートル
高さ88m、屋久島で一番落差のある滝です。
〇千尋(せんぴろ)の滝
こちらは千尋の滝、左側は大きな花崗岩です。
激流は岩を削り、V字谷の谷になりました。
入り江に見えてきたのは、トローキの滝。
〇トローキの滝
直接海に注ぐ珍しい滝です。
〇とどろき→トローキ
滝の轟きがトローキになったといわれています。
山に降った雨が川を下り、再び海へ。
この水の循環が屋久島の多くの命を支えています。
出発から2時間
「よいしょ~」
〇辻峠(979m)
「うん、辻峠に到着ですね。
ほんとはこれで道はこっち側に行くんですけど、
え~、ちょっと我々寄り道、こちらへ行ってみましょうかね、はい。
じゃ行きましょう」
この先に見晴らしのいい所があるそうだ。
急斜面を一気に上がる。ふ~。
「さ~、ここが太鼓岩です。上がってみましょう」
今回は太鼓岩の所までで終了と致します。
次回はこの太鼓岩の説明から始め、トロッコ道を通り、
屋久島に生える杉を見に行きます」
そうですか、またということは過去の経験を生かせますね。
次回は違う角度から屋久島を楽しめそうですね。