日本百名山 ~ BSプレミアム ~ 4
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/06/10 00:17:54
こんばんは!10日(木)は北日本から西日本で広い範囲に渡り晴れるでしょう。
九州の一部では午後を中心ににわか雨や雷雨の可能性があります。
空模様の変化に注意してください。
南西諸島は曇りや雨となり、所により雷を伴う見込みです。
梅雨の晴れ間
青葉香る登山道を行く
世界有数の豪雪の山
胸躍らせ
たおやかな尾根を進む
一面に花々が咲き競う
雪が育むお花畑
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谷川連峰 平標山
〇登山ガイド 飯田千香子さん
登山ガイドの飯田千香子さん、
東京の大学で庭づくりを学び、13年前湯沢に移住。
登山ガイドの傍ら、高山植物の知識を活かした
ガーデナーとしても活躍しています。
*撮影:6月下旬
前回はアカモノと呼ばれる植物の紹介まででした。
今回は頂上を目指して行きます。
標高1700mまで登って来ると、笹原が一面を覆ってる。
「あの、笹は通常常緑なので、あの冬の間、雪に覆われた部分は
雪のあのお布団の中に入っているので、
あの緑の状態を保っているんですけれども、
あの雪から出てしまった笹の部分ですね、
その部分があの冬の寒さにちょっとあの焼けてしまって、
このような茶色い状態になっていると思われます」
雪って寒さや風から植物を守ってるんだなぁ。
歩き始めて3時間、すっかり高山の雰囲気。
笹とハイマツの間に延びる急傾斜の階段を一歩一歩登ります。
東の湿った風が運んだ雲と乾いた西の風が鬩(せめ)ぎ合い
尾根上に谷川連峰特有の風景を生み出す。
出発してから標高差1000m以上も登って来ました。
「は~い、お疲れ様でした~」
歩くこと3時間半
〇平標山山頂(1984m)
「平標山の山頂に到着しました~」
ありがとうございま~す、やった~。
「ありがとうございました~。
こちらですね、平標山山頂1984mで~す」
*正確には1983、8mです
あ~、登り切った。
今日の眺めはどうかな~?
「こちらあの奥の方にまだちょっと雪渓が残っている山が
え~、巻機山(まきはたやま)になります」
〇巻機山(1967m)
北に見えるのが機織り伝説で知られる巻機山。
〇谷川岳(1977m)(オキノ耳)(トマノ耳)
10km余り東には谷川岳のトマノ耳とオキノ耳。
〇至仏山
連峰の北側に聳えるのが茂倉岳と一ノ倉岳だ。
〇一ノ倉岳
〇茂倉岳
「山頂からちょっと仙ノ倉方面ですね。
あの足を伸ばして行きますと、え~と、ずうっとえっと下って行きます。
で、お花畑が広がっています。
今日のメインポイントなので、そっちまで足を伸ばして行ってみましょう」
お花畑、とっても楽しみです。
5分程下ると
「いよいよお目当てのお花畑が広がって来ましたよ~」
うわぁ、これは見事。
色とりどりの花が斜面を覆いつくして、見渡す限りのお花畑だ~。
「白いお花、一面群落で、咲いているお花は
ハクサンイチゲという植物ですね~」
〇ハクサンイチゲ
ほんとに陽の光に輝いてる。
お花畑のピークは6月半ば過ぎの僅か一週間程なんですって。
〇コイワカガミ(ピンク色のお花)
春先に見られるコイワカガミと夏に咲く花々が同時に見られるなんて
貴重な景色ですね~。
〇ハクサンコザクラ(薄紫色のお花)
〇ミヤマキンバイ(黄色のお花)
花の時期が違うのにどうしてここでは一緒に咲いてるんだろう?
「雪が凄い多い所で、あの雪が最後まで残るような場所。
こういったえ~と、草原のような感じになってる所を
雪田(せつでん)草原と呼んでいます。
で、あのここもちょっとこないだまでずっと雪に覆われてまして、
一気に春先に咲く花も初夏に咲く花も
もう一気にぎゅっと咲いているような状況になっていると」
雪融けが遅いからこそ生まれたここだけのお花畑、
自然の力って計り知れない。
〇登山ガイド 飯田千香子さん
「平標、花の百名山なので、やっぱり凄く、
沢山お花もどんどんどんどん咲いてきて、
特にこの豪雪地帯ならではの、雪が沢山積もることによって、
まぁ高山植物たちが雪のお布団の下で
あの~、温かい状態で、あの冬を越すことが出来る。
大変な環境なんですけども、植物にとっては豊かな環境でもあるという
とても特別な平標の魅力のあの最大の魅力だなと思います」
冬の雪が育んだ花の楽園、平標山。
初夏、色とりどりの高山植物を堪能した山旅でした。
始めは急な階段がしばらく続きました。
標高差が約600mはとてもハードな山道ですね。
そしてダケカンバやシラカバの木々を見ながら進むと、
やや傾斜が緩くなり、美しいピンク色のお花のヤマツツジが
咲き誇っていました。
そしてまた森の中に入り、急な登りを進みました。
そして松手山に到着。
苗場山の麓にあります苗場のスキー場のゲレンデが見えました。
そこからハクサンシャクナゲ等を見ながら進み、
山頂まで約2kmの稜線を進みました。
平標山は豪雪地帯にある山でそこに生える植物たちの
一生懸命に生きる姿が逞しく感じました。
いつまでも素敵な花の百名山の一つの平標山で
こうした高山植物等が見れると嬉しいですね。
どうもお疲れ様です。
そうですね、とてもステキなお庭を造られておられましょうね。
雑木のお庭ですか?
ももさんのおられます地域も蒸し暑いはずです。
どうぞご体調を崩されないようになさってくださいませ。
雑木の庭(*^^*)