Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②  


こんばんは!16日(金)は北日本で概ね晴れますが、

雲の広がる所もあるでしょう。東日本から西日本は晴れ間もありますが
雲が広がりやすく、所々で雨や雷雨となる見込みです。
土砂災害や低い土地の浸水などに警戒し、落雷や突風などにも注意してください。
南西諸島は概ね晴れるでしょう。

江戸時代から続く
   街道
雪のような
ワタスゲの群落
尾瀬の盟主
その頂へ

             風薫る 美しき尾瀬
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                燧ケ岳

*この番組は2020年8月10日に放送したものです

〇ガイド 城健史さん

神奈川出身の城健史(じょうたけし)さん。
尾瀬の自然に魅せられ、6年前桧枝岐村に移住。
ガイドの傍ら、サンショウウオの漁師や村伝統の
曲げわっぱ職人としても活躍しています。

前回は抱返ノ滝から歩き、建物が見えて来た所までの紹介でした。
今回はその建物が何かからの紹介から始めます。

〇沼山峠登山口(山の駅・沼山峠)(1700m)

「はい、え~、沼山峠登山口に到着しました。
 ここは休憩所がありまして、このほかにあの御池からのシャトルバスですね、
 そのターミナルになっております」

ここは福島県側から尾瀬沼へ向かう拠点になっている所。

「ここを後少し登ればいよいよ沼山峠の頂上に着きます。
 で、そこを越えたらいよいよ今度は尾瀬沼のエリアに入っていきます。
 全く違う景色が見られますので楽しみにしていてください。
 じゃあ行きましょう」

はい、お願いします。

道が木道に変わった。
コロンコロン靴音が心地いい。

「そうですね、気持ちがいいですね」

〇沼山峠(1784m)

「この辺りが沼山峠の頂上部ですね。
 え~、ここから先は下りになっておりまして、
 もう少し行けば尾瀬沼見えてきますので、頑張ってください」

オオシラビソの木立ちの中をのんびり歩きます。

沼山峠を越えるとその先には

緑の大江湿原。
そして広大な尾瀬沼が広がります。

あ~、開けてきた~。

「大江湿原に到着しました」

標高1660mに広がる大江湿原。

〇大江湿原

尾瀬沼の周りでは最も大きい湿原です。

「こんな高い所にねこんな開けた場所があるなんて信じられませんよね」

ほんとに。

「ちょうど今ワタスゲが見頃を迎えていて見事ですね」

一面に広がるワタスゲ、まるで草原に降り積もった雪のよう。

〇ワタスゲ

春に花を咲かせ、夏を迎える今は綿毛となって種を飛ばそうとしています。
これだけ見事なワタスゲは数年に一度のことなんだとか。

大江湿原を彩る色とりどりの花々。

〇レンゲツツジ

オレンジ色の大きな花はレンゲツツジ。

〇ハクサンチドリ

淡い紫色が素敵なハクサンチドリ。
チドリのような花の形が特徴。

「ちょっと見てもらっていいですか?
 この花が尾瀬の夏の風物詩ニッコウキスゲですねぇ」

〇ニッコウキスゲ(黄色のお花)

鮮やか~。

「とても綺麗な花ですね~」

沢山の花が見られる大江湿原ってほんとに素敵な所ですねぇ。

「そうですね、夏の尾瀬はもう早ければ三日、遅くても一週間あれば
 もうどんどん景色変わってきますんで、いつ来ても飽きないですね~」

美しいお花畑を楽しんだ後はいよいよ尾瀬沼へ。

〇尾瀬沼

〇早稲(わせ)のスナップー

出発から5時間

「はい、お疲れ様です。
 え~、ここは今日の目的地、早稲のスナップーです」

お疲れ様でした。

「で、あそこ見てみださい、あれが燧ケ岳ですね~」

〇燧ケ岳

うわ~。

「特にこれからの景色は遮る木も少ないので、
 この燧ケ岳の大きな山裾はっきりと良く見えますね」

ほ~んとですね~、尾瀬沼の奥にど~んと聳える姿、迫力ある~。

山頂部は荒々しい。
最高峰の柴安嵓(しばやすぐら)と爼嵓(まないたぐら)も
良く見えてますねぇ。

〇柴安嵓(最高峰)

〇爼嵓

「燧ケ岳を眺めるには最高ですね。
 で、明日はいよいよあの山に登って行くんですけど、
 あの山が険しさと優しさを兼ねた二面性のある山だっていうのが
 良く分かりますので、楽しみにしていてください」

はい、お願いします。

ここで山旅スケッチ。

<山旅スケッチ> 馬と歩いた街道

〇会津沼田街道

江戸時代、会津沼田街道は福島と群馬を結ぶ交易路でした。
会津からは米や酒、上州沼田からは塩や油などが運ばれました。

〇群馬県片品村

この街道と深いつながりを持つ人がいます。

〇松浦和男さん(80歳)

群馬県片品村でペンションを営む松浦和男さんです。

「で、今この馬と一緒に写ってる私の青春時代の写真なんですねぇ。
 あっはっはっは」

*写真提供:松浦和男さん

〇松浦さんと愛馬(昭和30年代半ば)

〇松浦家(昭和9年)

松浦さんの家は尾瀬に荷物を運ぶ馬方の元締めでした。

「中学2年生の時に、お父さんがあの明日尾瀬に馬引いて
 行ってこないかってこと、尾瀬行ったことないし、良くわかんねぇって
 言ったら馬が知ってるから付いてけば尾瀬行くよって、
 馬に連れられて行ったのが私が初めてなのよ尾瀬の出会いなんです」

最も忙しかったのは昭和30年代、
NHKラジオで放送された夏の思い出がきっかけで尾瀬ブームが到来。
全国の人々が押し寄せました。
当時、山小屋に食料などを届ける唯一の手段が馬だったのです。

「大変ですね~、馬運ぶ時は日帰りです。
 雪が消えて降るまではほとんど毎日行って行って。
 だから今見るとね、よ~くこの道を馬が通ったなと」

今や街道のほとんどが舗装され、その歴史を知る人も少なくなりました。

「今あの、たまには案内でそこをお客さん連れて 
 昔ここを馬で荷物を運んだんですよって
 私が言っても「それは昔の話でしょ?」って
 私がやったと思う人はいないんですね。
 「あんたは若いでしょ?まだ」、「馬は昔の話ですよ」って。」

尾瀬が開かれて130年。
福島と群馬を結ぶ唯一の道として会津沼田街道は受け継がれていきます。

今回はこの辺りで終了致します。
次回は二日目、御池登山口から燧ケ岳を目指します。


アバター
2021/07/16 22:47
こんばんは!
尾瀬は素晴らしい所ですよ。
私はいきなりのお天気の急変で少し濡れました。
山のお天気は変わりやすいです。
かなり歩いた記憶がありますね。
アバター
2021/07/16 21:15
尾瀬にも行きたかった(*^^*)




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