日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/09/18 01:03:47
こんばんは!台風14号は18日(土)にかけて西日本を東寄りに進む見込みです。
西日本から東日本では、18日は非常に強い風が吹き、大しけとなる所が
あるでしょう。特に西日本では、暴風や高波に警戒し、高潮に厳重に
警戒してください。西日本は18日午前中を中心に雨が降り、
雷を伴って非常に激しく降る所もある見込みです。
東日本も一日を通して曇りや雨となり、非常に激しく降る所もあるでしょう。
北日本も広い範囲で雨が降り、雷を伴って激しく降る所がありそうです。
西日本から北日本では、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
涼を求めで雪渓を行く
火山が生んだ造形
❝日本一のお花畑❞
初夏ならではの絶景
神々の遊ぶ庭
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大雪山
〇国際山岳ガイド 宮下岳夫(みやしたたかお)さん
国際山岳ガイドの宮下岳夫さん。
北海道で生まれ育ち、幼い頃から大雪山に足を運んできました。
厳冬期の山スキーから夏の縦走まで
大雪山の楽しみ方を隅々まで知り尽くしています。
*撮影:6月下旬
前回は白雲岳避難小屋の外でテント泊をする手前まで紹介しました。
今回はテントの張り方についてのところから始めます。
<山旅スタイル>
「テントを張るにはですね、
あの~、まず水平な場所を作らなければならない。
あと場所選びとしては、え~、風のあまり当たらない所や落石の無い所。
そういった観点から場所を決めて」
〇風の当たらない所 落石の危険がない所を選ぶ
〇斜面の高い方の雪を削りならす
まずは平地、斜面の高い方の雪を削って、低い方へ。
〇踏み固めて水平面を作る
丁寧に踏み固めて水平の面を作ります。
「で、この後ですね、すぐテントを建てちゃうと、
雪はまだあの、空気孕(はら)んで沈むんですよね。
ちょっと時間を置いて、え~、寝かせてやります」
〇踏み固めたあと雪が沈むのでしばらく待つ
残雪の時期ならば10分程待つといいそうです。
「え~、残雪の上ではですね、風が吹くとペグが引っ張られて
抜けてしまうことがあるんで、今日はちょっと割り箸を用意してきました」
〇十字にしった割り箸で張り網を巻きつける
十字にした張り網を巻き付け、これを雪に埋めるんです。
「これで引っ張ってもOKで~す」
「玄関に靴を置いたままにしておくとですね~、
北海道では野生のキツネが結構いるんですね。
それで銜(くわ)えて行っちゃうから事故が結構あるんですねぇ。
雪をこうやって出来ることなら袋にでも入れて置いておきます。
出しっぱなしに絶対しないように」
〇靴は必ずテントの中にしまう
〇銀マット+シュラフマット
床には銀マット、さらにシュラフマットを敷きます。
残雪の上でのテントの張り方、良く分かりました。
2日目
二日目、おはようございます。
「おはようございま~す、今日は晴れましたね~。
今日は旭岳を目指すんですけど、え~、高山植物が素晴らしいんで」
大雪山が誇る日本一のお花畑は、この先にも、楽しみ~。
一旦北海岳に戻り、最高峰の旭岳を目指します。
「このあの、ホソバウルップソウといって、
え~、大雪山の固有種ですねぇ」
〇ホソバウルップソウ(紫色のお花)
大雪山固有種
「人気者ですよ、これは」
固有種ってことは、ここでしか見られないってことですね。
「雪解けてすぐに乾いた所と湿った所の中間ぐらいに咲くんですよねぇこれ」
〇キバナシオガマ(黄色のお花)
彩とりどり花が次々と現れます。
〇エゾハクサンイチゲ(白色のお花)
〇エゾコザクラ(赤紫色のお花)
この辺りでしか見られない花も多いんですって。
出発して3時間半
「う~お」
「北海岳まで戻りました。
これから御鉢の縁を周ってですね、旭岳を目指して行きます。
この稜線歩き、気持ちいいんですよね。
よしっ、行きましょう」
御鉢平を見下ろしながらの稜線歩き。
最高峰の旭岳が近づいてきました。
わぁ~、凄い雪渓だな~。
「こっから最後の登りは急な雪渓が続きます。
傾斜が30度ぐらいになるんで、距離も長いんで、
800mぐらいはあるかなぁ」
最後の難所、急な登りで距離も長い、気をつけないと。
「ここからは足元に軽アイゼン、6本爪のアイゼンを着けて
それで登って行くようにします」
〇軽アイゼン
本格的な冬山だと爪が10本以上付いたアイゼンを使いますが、
今回は残雪なので爪が6本の軽アイゼンを使います。
「私が足場を固めて行きますんで、しっかり付いて来てください、
行きましょう」
宮下さんが作ってくれた足場をしっかり辿(たど)って行こっ。
うわぁ、凄い登り~、アイゼンは良く効いてるけど、ここは慎重に。
「雪があるんで、結構大きい方からいきます」
宮下さん、ピッケルを使って足場を作ります。
シャカシャカ♪
シャカシャカ♪
出発して6時間、着いた~。
〇旭岳(2291m)
「はい、到着で~す。
え~、大雪山旭岳頂上標高2291m、北海道の最高峰で~す。
お疲れ様でした~」
ありがとうございました。
「ちょっとこちらを覗き込んでください」
はい、何だろう?
〇地獄谷
「地獄谷と呼ばれていま~す」
うわっ、先が見えな~い。
「今から2,3前年前に爆発したと考えられています。
この両側の山はくっ付いた所に頂上があったと思うんですけど、
え~、爆発してこういう風に吹っ飛んでしまったんですねぇ」
振り返ると最初に登った黒岳。
〇黒岳
〇北海岳
〇白雲岳
北海岳、そして白雲岳。
全て見渡せる。
〇国際山岳ガイド 宮下岳夫(みやしたたかお)さん
「アイヌの人達も麓から見て山々が連なってるさまを見て、
え~、近づき難いものを感じたんじゃないでしょうかね~。
神様達の遊び場といわれている所にちょっとお邪魔して
足を踏み入れさせてもらってるんですけど、
山の上に立って、あの雄大景色を見て、足元を見れば高山植物。
まぁ遥か果てまで、山、山、山で大雪山の魅力は尽きないですねぇ」
神々の遊ぶ庭、大雪山。
その懐深き山々に分け入り残雪が創る
初夏ならではの絶景とお花畑を満喫した山旅でした。
登山口のある層雲峡の登山口からスタートをし、
ロープウェイとリフトを使用して黒岳を目指しました。
いきなり七合目ですが残雪がありました。
宮下さんが作ってくださりました足場をしっかりと踏みしめ、
最初のピークの黒岳へ。
そこからは雄大な景色が見えましたね。
そして雪渓を離れますと、また登りがありました。
イワウメが一面に咲いていて綺麗でしたね。
そして白雲岳の避難小屋の近くでテントを張りました。
大雪山山系、トムラウシ山なども見えまして緑と残雪の雪の白色が
とても美しいコントラストでした。
毎年夏でもこうした光景が見れるとよろしいですね。
しかし、気温と湿度が高い地域もありましたようですね。
ももさん、その気候の中こうしてコメントをありがとうございます。
せめて湿度が下がってくれると過ごしやすいはずです。
そうですね、山でテントを張っての夜空を見るのは最高でしょうね。
山の上ですし、大雪山はとても空気も綺麗でしょう。
そうですか、シュラフがある場所が不明になりましたか。
使う年とそうではない年があるものでしょうから、どこかの奥にあるのかもしれませんよね?
どうぞ今週、まずは月曜日は気温が高くなりそうですので、
ご体調にもお気をつけてお過ごしくださいませ。
でも暑かった(;'∀')
山でテントを張って夜空を見るって気持ちよさそう(*^^*)
シュラフは持ってたけどどこに行ったかな?(^^;)