日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/11/03 00:23:10
こんばんは!3日(水)は西日本から東北の日本海側や北海道、
それに伊豆諸島では雲の多い天気となり、所々で雨が降るでしょう。
雷を伴う所もある為、落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨に
注意してください。その他の地域は晴れる所が多いですが、
近畿や山陽ではにわか雨や雷雨の所もありそうです。
日本有数の
花の宝庫
日本アルプス
屈指の難ルート
❝不帰ノ嶮❞を越えて
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白馬岳
〇登山ガイド 佐藤玲奈さん
佐藤さんは東京出身ですが、幼い頃からスキーをする為に長野に来ていました。
30代の時長野への移住を決意。
今ではガイドとして険しい岩場も案内する程。
*撮影:8月中旬
前回は一日目、キャンプ地のテント場で宿泊のところまでの紹介でした。
今回は二日目、険しい岩場のルートに入って行きます。
2日目
翌朝
「いよいよ険しい岩場のルートに入ってきたいと思います」
「そこにライチョウいますね~」
え?
あっ、ほんとだ~。
「ヨーロッパのライチョウは狩猟の対象だったみたいで、近くに来ない」
〇ライチョウ(雷鳥)
「日本のライチョウはね、猟の対象にしてなかったんでね、
こうやって近くにね良く歩いてキュってくれますね」
へぇ~、そうなんですね~。
「いよいよね、これから行く不帰ノ嶮が見えてきました」
今回のルート、最大の難関、不帰ノ嶮。
〇不帰ノ嶮(かえらずのけん)
〇Ⅲ峰
三つの峰からなり、急峻な岩場が続きます。
〇Ⅱ峰南峰
〇Ⅱ峰北峰
〇Ⅰ峰
「不帰ノ嶮っていうんで、名前のように、一度行ったら帰って来れないというね、
怖い名前が付いているんですけれども、安全に通過して行きましょう」
ここで岩場に入る準備を確認。
<山旅スタイル>
岩場に入る準備
「水筒などをですね、ザックの外にデットに閉まって方も
いらっしゃるかと思うんですけれども、
岩に引っ掛けたりとか、危ないので、
ザックの中にですね、しっかりしまいましょう」
〇水筒→ザックの中へ
「身の回りについても同じように整理していきたいと思います。
例えばこういった肩掛けカバンですね。
こういったものを下げて歩きますと、
足元が見えなかったりして、危ないので、
ザックの中にしまって歩いて行きましょう」
〇肩掛けカバン→ザックの中へ
岩場では両手で岩を掴むことも。
〇ストック→ザックの中へ
ストックは邪魔になるのでしまいましょう。
〇サイドストラップで固定
ザックに入らない場合は、ブラブラしないよういしっかり固定しま~す。
「岩場では落石とか、え~、転倒などによるね
怪我を防止する為に、ヘルメットは必ず被って行きましょう」
〇ヘルメットを装着
「引っ掛けたりするものは危ないので、
ザックの中に極力しまって安全に通過して行きましょう」
「ではいよいよね下って行きますけども、
ちょっとザレててね、あのズルズル滑りやすいですが、
一歩ずつ踏み締めてゆっくりと落ち着いて降りて行きましょう」
三つの峰からなる不帰ノ嶮、登ったり降りたりを繰り返します。
二つ目の峰を進みます。
「はい、ついにね、Ⅱ峰北峰に到着致しました」
〇Ⅱ峰北峰
「あっ、はっ、は~、は~」
「ここからの下がね、は~、え~、へ~、
不帰ノ嶮のね、一番の大変な難所になります。
まぁあの日本のね、アルプスの登山ルートの中でも、難関の一つになりますね」
不帰ノ嶮の中でも最も厳しいⅡ峰北峰からの急な下り。
〇Ⅱ峰北峰
垂直に近い岩壁を鎖や梯子(はしご)を頼りに
一気に200mも降りなければなりません。
「これから梯子や鎖が連続して、出てきますので、
あの~、しっかりとね、落ち着いて行けば問題はありませんので、
あの~、焦らずに歩いて行きましょう。
はい、ではここからね降りて行きますが、
まず私が先、行きますので、良く見といてくださいね~。
こういった鎖場ありますので、持っていただいて大丈夫です。
ゆっくりとね、下を足元見ながら一歩ずつ確実に
足を降ろして行きましょう」
鎖を利用しながら、切り立った岩壁を降りて行きます。
気が抜けない難所が続きます。
「は~」
「い~」
え~、そこを渡るんですか~?
「まぁ梯子なんですけど、こう空ければこの鎖こうやって持ったまんま、
ゆ~っくりと慎重に来てもらえば大丈夫ですからね~」
風も強いので慎重に。
そして最後に難所中の難所か。
高さ50mの巨大な岩を一気に下るのです。
Ⅱ峰北峰を出て1時間
「はい、お疲れ様です。
やっとね不帰ノ嶮の難所の岩場を無事、通過しました。
今回は二日目の無事に通過をした所までと致します。
次回は三日目、白馬岳山頂直下の山小屋を目指します。
どうもお疲れ様です。
はい、生きて帰って来れないという意味です。