日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/12/01 00:25:05
こんばんは!1日(水)は、西日本では明け方頃まで、
東日本から北日本では午前中を中心に雨や風が強まって荒れた天気となるでしょう。
雷を伴う所もある見込みです。暴風や高波に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、
降雹、局地的な非常に激しい雨に注意してください。
午後になると太平洋側では晴れる所が多くなりますが、
日本海側では雲が広がりやすく所々で雨や雪が降り、
北海道ではふぶく所があるでしょう。南西諸島は曇りや雨となる見込みです。
台風21号は、フィリピンの東を発達しながら西寄りに進み、
2日には北寄りに進路を変える予想です。今後の情報にご注意ください。
綿毛になった
チングルマ
二つの氷河を横断
いつもとは違う
難ルート
氷河が磨いた頂へ
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立山
〇立山ガイド 多賀谷治さん
国内外、数多くの岩山を登ってきた多賀谷治さん。
秋田県出身の多賀谷さんが初めて立山を訪れたのは21歳の時。
山の素晴らしさに加え、人の温かさに触れたことで、富山への移住を決意。
そしてガイドになりました。
前回は芦峅五人衆(あしくらごにんしゅう)という
昭和31年に第一次南極三則に行かれた方の紹介まででした。
今回は二日目の朝から始めます。
2日目
翌朝
「これ、ほんと凄いね~、これ。
いやぁ~、こんな綺麗なそんな無いっすよ~。
今日もいい日になりそうですね」
「は~」
午前6時出発
「歩き出しはくどいぐらいゆっくり」
3000mの頂に向け、本格的な登山の始まりです。
標高2800mに到着。
ここからは稜線を進みます。
「こっち側はもう立山の東面で、内蔵助(くらのすけ)の
雪渓も見えてきましたね」
この地の戦国大名、佐々成政(さっさなりまさ)の通称。
内蔵助と名付けられた雪渓。
〇佐々成政(内蔵助)
所蔵 法園寺
資料提供 尼崎市立歴史博物館
降り積もった雪が西からの偏西風で飛ばされ、山の東側に吹き溜まったものです。
「ずうっと雪に覆われんでねもう。
この下の辺はなんか、20何mの厚さがあって~、
氷河認定されているらしいですね~」
何と雪の下には日本では珍しい氷河があるとのこと。
「何かあそこで、学者の人が穴掘ってんでね、あれ」
内蔵助雪渓の氷河を確認した研究者のグループです。
「こんにちは~」
研究者のグループの方「こんにちは~、こんにちは~。お疲れ様です」
「どうも~。
どうした~?」
研究者の男性の方「底の方で、あの、永久凍土が出てますけどね~、はははは」
〇富山県 立山カルデラ砂防博物館
福井幸太郎さん
「貴重なもうや」
福井さん「ずうっと凍り続けている」
「あ~」
福井さん「地面が~、あるんですけど~」
「あ~、大丈夫?」
福井さん「お~、うぇ~」
「真下に」
福井さん「穴の中に入れるんだ・・・」
「ちょっと何か岩が入っちゃてますね。
これ、凍って、凍ってるんですけど、
ちょっともう、掘り出して時間経ってるから、この、裏、裏とか氷が」
〇永久凍土
「おっ、うぇ~~~ってずっと凍っとったんだって~」
福井さん「凄いですね、何かロシアの何か、ツンドラとか何か」
研究者の男性「あ~、そうです」
「ね~、ああいう、うん、ああいうもんと、
同じもんがここに日本のここにあるんだよね~」
福井さん「日本アルプスだともう一応、ここしか開いていない。
結構、貴重なんですけども」
<山旅スケッチ>
氷河を抱く立山
現在日本で見つかっている氷河は7つ。
その全てが北アルプスにあります。
氷河とは流動性のある巨大な氷の塊のこと。
〇内蔵助氷河
ここでも厚さ25mの巨大な氷が動いていることが確認され、
2018年、氷河と認定されました。
「ゆっくり下流の方に動いてて~、
5年間、累積された動きでようやくその、
確実に動いているというのが分かったという」
内蔵助氷河の氷が麓の博物館に保管されていました。
〇富山県 立山カルデラ砂防博物館
飯田肇さん
「で~、これが内蔵助氷河の氷です」
氷には貴重なデータが詰まっているそうです。
「古い空気、植物の遺骸とかですね、色々なものが入っています。
タイムカプセルのようなものですね。
古い環境を氷から調べることによって、
将来の予測に繋がる貴重な情報を持った氷ということがいえます」
〇内蔵助氷河
内蔵助氷河を出た後は、御前沢(ごぜんざわ)氷河を経由し
主峰、雄山へ。
〇御前沢氷河
〇雄山
通常のコースから外れ、ほとんど行く人の無いルートです。
「ここから一般道外れますから~、
あの~、ヘルメットとハーネスを装備してください。
まぁ落石とか危ないんで~」
〇ハーネス
「あまり、岩の端っこ踏まないでね~。
ひっくり返るからね、こう。
オフロードだからね」
「あ~、あ~、お~、ごめんごめん。
あっ」
「やっぱ、こうなると、やっぱり四つん這いになっちゃいますね~。
あっ、あっ。
ケダモノって感じですかね、は~、は~。
う~」
この先が最大の難所。
今回はこの辺りで終了と致します。
次回は最大の難所を下って行く所から始めます。
遅くまでどうもありがとうございました。
はい、今もあります。
いつまでも氷河が残りますようにっと。