日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/12/11 00:09:08
こんばんは!11日(土)は、北海道と東北日本海側で雲が多く、
所により雨の所もある見込みです。その他の地方は概ね晴れるでしょう。
錦秋の縦走路
紅に染まる峰
断崖絶壁鬼ヶ城
紅葉と岩の尾根をゆく
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岩手山
〇登山ガイド 畠山聖徳さん
岩手山の麓に生まれ育った畠山聖徳さん。
高校時代は山岳部。
岩手の山をくまなく歩いてきました。
インターハイの登山大会で優勝したこともあるんです。
*撮影:9月下旬
前回は稜線歩きで秋田県と岩手県の県境、奥羽山脈のど真ん中の所までの
紹介でした。
今回は、裏岩手縦走路の開拓秘話から始めます。
<山旅スケッチ>
裏岩手縦走路 開拓秘話
岩手山に登るメインのルートは盛岡側。
今回、私達が歩いているのは、逆から登るルートです。
この裏岩手縦走路を切り拓いたのは、
地元でスキーや登山を楽しんでいた若者達でした。
〇長澤新一さん
開拓に関わった長澤新一(ながさわしんいち)さん。
戦後すぐの昭和22年、スキーで山に入った際、
その景観に圧倒され登山道の開拓を決意しました。
〇岩手山
誰から頼まれたわけでもない、一銭の援助を受けたわけでもない。
この優れた山岳コースを、
われわれの手で伐開し、
より多くの人達に紹介して、
郷土の発展を期そう!
「山男達が歩いてきた道」長澤新一著
長澤さん達は農作業の合間を縫って山に入り、
深い藪を刈り、木の根を掘り起こしました。
登山道の一部が出来た時の喜びを、こう記しています。
こみ上げる興奮をいかんともし難く、
ただただ肩を叩き合い、
固い握手を交わし、
万歳、万歳、と
腹の奥底から叫んでいた。
それから70年余り、裏岩手縦走路は、
地元の人々によって手入れされてきました。
「これ手入れしないと、左右の木々が伸びちゃって~、
もう自分の足元、見えなくなっちゃうんですよね」
「ちょおっと斜めになってるの分かりますか?」
「これ数年に1回こう刈り払ってですね、
人が歩きやすいように、手が当たったりしない。
しないですよね~?ね?」
長澤さん達の想いは今も受け継がれています。
裏岩手縦走路、秋の色に染まっていました。
「やっぱりこうやって稜線に出ると、
楽しみがどんどんどんどん増えてきてワクワクしますね」
ほんと、ワクワクしてきました。
「私が学生の時、山岳部で~、トレーニングで何回も何回も歩いた道ですね~。
もう当時はですね~、もう重い荷物も背負って(しょって)~、
走ってとかもう余裕が無かったですね~」
出発して6時間
「やって来ましたね~、今日のクライマックスですね~」
三ツ石山までもう一息。
「あそこのピークに立つと、360度、紅葉に囲まれた中に立てます」
「はい、お疲れ様です~、ここが三ツ石の山頂です」
〇三ツ石山(1466m)
標高1466m。
「360度、紅葉に囲まれた中のピークです」
わぁ~、真っ赤な絨毯。
「三ツ石の紅葉、最高の日に当たったと思います」
奥には目指す岩手山が。
〇岩手山
紅葉しているのは、ナンゴクミネカエデ。
〇ナンゴクミネカエデ
この辺りは風の通り道。
ナンゴクミネカエデは強い風にも耐えて育つんです。
「朝晩の冷え、寒暖の差がこういう紅葉を作るんでしょうね~」
東北随一の紅葉と三ツ石山からの眺め。
嫋(たお)やかな山容を彩る秋の絶景です。
「はい、右手に小屋、見えてきましたね~?
今日泊まる三ツ石山荘小屋です」
泊まるのは管理人のいない無人小屋です。
〇三ツ石山荘
今回はこの三ツ石山荘に泊まるところまでと致します。
次回は、二日目凄いバラエティーに富んだルートをを歩きます。