日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/12/29 00:23:25
こんばんは!29日(水)は、北海道や東北の日本海側では、
雪や雨が降るでしょう。東日本から西日本の日本海側は雲が広がり
雨の降る所が多い見込みです。北日本から西日本の日本海側では所により
雷を伴うでしょう。東北から東日本の太平洋側は概ね晴れますが、
東北の山沿いでは所により雪が降る見込みです。
西日本の太平洋側は雲が広がりやすく、所々でにわか雨がありそうです。
南西諸島は雲の多い天気となって、午後を中心に雨が降るでしょう。
錦秋の山々
山肌を照らす御来光
屹立する岩壁
❝針山地獄❞に挑む!
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剱岳
〇山岳ガイド 馬目弘仁さん
馬目弘仁さんはヒマラヤの前人未到ルートを初登頂するなど
国際的にも高く評価されているクライマー。
〇2014年 ピオレドール受賞
ピオレドール賞も受賞しています。
その馬目さんがクライミングの腕を磨いたのが、ここ剱岳です。
*撮影:10月上旬
前回は宿に宿泊をしたところまでの紹介でした。
今回は針山地獄についての紹介から始めます。
<山旅スケッチ>
❝針山地獄❞剱岳
周囲に連なる山々の中でも、針山地獄として一線を画す剱岳。
〇立山曼荼羅(まんだら)善道坊本
立山博物館蔵 国指定重要有形民俗文化財
その様子は立山信仰の世界観を表す立山曼荼羅の中にも描かれています。
〇立山(雄山)
阿弥陀如来や菩薩が描かれた極楽浄土は立山。
それとは対称的に地獄の針山として描かれているのが剱岳です。
〇剱岳
「立山地獄の一つ、あの針山地獄として描かれています」
〇立山博物館 学芸員
細木ひとみさん
「地獄ですので、まぁ登るっていうことはしなかったんですけれども」
〇銅錫杖頤附鉄剣(どうしゃくじょうとうつけたりてっけん)
明治時代になってる剱岳の山頂で修験者が持つ錫杖(しゃくじょう)と
鉄の剣が発見されました。
平安時代に奉納されたものと推定されています。
「錫杖の頭部分をですね、山頂に~ですね、
あの奉納したのは、まぁ神をそこにですね、
降ろす為に奉納されたと考えられます。
で、剱岳っていうのは、あの神が降り立つ場所であり、
まぁ人々がまぁ気軽に登れない山であったってことで、
まぁ江戸時代には登ってはいけない山として、
まぁ考えられるようになって、地獄の一つとして描かれるようになり、
登頂する人っていうのはいなあったと考えられます」
神が降り立つ神聖な場所だった剱岳。
それが故にひとが近づいてはならない地獄とされてきたのです。
明日はいよいよその針山地獄へ。
2日目
午前4時30分
おはようございます。
「おはようございま~す」
暗いですね~。
「はい、まだ真っ暗ですね~。
や~、でもいい星空です。
今日は長丁場になりますので、暗いうちに出ましょう」
了解です。
〇ハーネス
出発前にハーネスと装着。
「鎖場とかね、う~んあとは~、滑落すると危険性のあるような所で、
ロープを出す時にね、これ非常に有効です。
まぁ落石の危険がありますので、
ヘルメットこっからしっかり装着して行きたいと思います。
では、出発で~す」
ヘッドランプの明かりを頼りに登って行きます。
だんだん夜が明けてきた。
「は~、日の出で~す。
わぁ凄~い、やぁほんと輝いてますね~」
鮮やかな御来光、いい一日になりそうだ。
間もなく今日最初のピーク。
朝日が眩しい~。
「は~い、ここが一服剱(いっぷくつるぎ)で~す」
〇一服剱(2618m)
山が赤く染まってる。
「最高ですね~」
あれ?海?
「日本海です。
え~、富山湾がこう、きれ~いに湾になってますね~」
〇富山湾
「そう向こうがね、能登半島が見えてます」
〇能登半島
海がこ~んなに近かったのか~。
そして目の前が剱岳ですね~。
「し~いえいえいえ、そこに見えてるのは前剱ですね~」
〇前剱
「あれを登ってまた降ります」
剱岳はまだ見えないのか~。
「そうですね~、ここを下って登って、
そしてまたその奥、え~、下って登ってがありますよ~。
そして剱岳です」
うわ~、先は長い、頑張らなきゃ。
下り切ったら、今度は前剱まで、標高差は200mの登り。
「これが前剱の御岩です」
でかい。
「ここからは険しいので~、ロープを付けたいと思います」
ロープをハーネスに付けます。
馬目さん、ガイドをする時、ロープは良く使うんですか?
「そうですね、安全を確保しながら、
まぁ楽しんで登ってもらえるようにと思って使ってます。
では登ってみます」
危険な所では万全を期して安全第一で行くのが馬目さんのガイドスタイル。
「はい、登っていいですよ~、ゆっくりでいいで~す」
いよいよ本格的な岩登り。
馬目さんにロープで確保してもらっていると思うだけでも、
安心して登ることが出来る。
よいっしょっ、登れた。
前剱の頂まであと少し。
「は~い、よじ登るって楽しいですね~。
まだこれからも出てきますよ」
今回はこの前剱の頂上の手前までで終了と致します。
次回は前剱の頂上から針山に向かいます。