日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/02/23 00:10:20
こんばんは!23日(水)は、北日本から東日本の日本海側では雪が降り、
ふぶく所があるでしょう。雷を伴う所があり、大雪となる所もある見込みです。
北陸の山沿いでは大雪に対する厳重な警戒をしてください。
北日本の太平洋側では雲が広がりやすく、所により雪が降るでしょう。
東日本の太平洋側は晴れる所が多いものの、
東海など一部でにわか雪がありそうです。
西日本は曇りの所が多く、近畿の日本海側から山陰では雪が降る見込みです。
南西諸島は雨が降り、雷を伴って非常に激しく降る所もあるでしょう。
目まぐるしく変わる天候
美しき雪の峰々
雪と氷の頂へ
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西穂高岳 独標
〇粟澤徹さん
粟澤徹さんは西穂高岳の稜線に建つ山小屋の支配人。
サラリーマンから転身。
冬も営業する小屋を30年近く営んできました。
*撮影:3月上旬
前回は西穂丸山に到着をしたところまでの紹介でした。
今回はいよいよ山頂を目指します。
「さぁこれからいよいよ独標へ向かいます~。
え~、この細い尾根を僅かに下って~、
それから~この独標に向かう。
え~、広大な広い尾根、え~、これを登って行きます」
*気象の研究のため特別な許可を得て撮影しています
独標への本格的な登りに入ります。
「あ~、今、ちょうどあの辺でちょっと渦巻いてますね~、つむじ風が。
この辺りからちょうどね、あの、風の強い領域に、
場所に入ってくるんですけれども、
え、こういう時はやっぱり風に振られないように、
え~、注意して歩かないといけないです。
でも、谷がこちらにあるので、歩いている時は、
左側の方から風が来ることを意識しながら、
ね~、え~、しっかりピッケルを突いて、
このアイゼンの爪を蹴り込んで、え~、歩くようにします」
風速15m、北西の季節風が吹き付ける稜線。
これが北アルプス、3000m級の雪山の厳しさなんだ。
「はい、え~、この辺りからまた景色もガラッと変わってきます。
で~、ここで~、あの~、割とまぁどっちかといえば女性的な~、
あの~、ほんと広い、ね~、広大な尾根が続いてきましたが、
ここでそれが終わって、ここからは~、ほんとに槍穂高連峰らしい、
この男性的なゴツゴツとした、
え~、岩のね岩稜帯の山並みが続いていくと」
確かにだんだん岩が目立ってきた。
「ちょっとこっからだいぶ狭くなりますから気をつけて行きますよ~」
はい。
「ここからは、え~、この岩と雪と氷とね、そのミックスになります」
アイゼンを岩に引っ掛けないよう、気をつけなきゃ。
わ~、左手は切れ落ちてる。
〇難所が連続する独標へのルート
〇険しい岩場をぬうように登る
〇最大斜度60度近くの急登
僅かなミスも許されない登り。
「岩とピッケルと両方使って、え~、前爪も、
え~、こんな具合に上手く使うといいですね~」
ピッケルを支えにアイゼンの前爪を蹴り込む。
頂上まであと少し。
「は~、は~」
「西穂高岳独標に到着しました~」
やっと着いた。
「お疲れ様でした~」
標高2701mの山頂だ。
「や~、ほんとに素晴らしい天気に恵まれましたね~」
ほんと最高ですね~、ここを登って来たんだ~。
〇中央アルプス
「これは中央アルプスです。
中央アルプスのさらに向こうに
雪の真っ白い山並みがズラーっと続いてますね~」
〇南アルプス
「これが南アルプスになります」
〇甲斐駒ヶ岳
〇富士山
「甲斐駒ヶ岳のさらに後ろに富士山が見えてますね~」
はい、富士山だ~、140kmも先なんですって。
そして北には?
「3つ並んでピークが見えてますね~。
で、え~、3つあるうちの真ん中、真ん中が西穂高岳の三峰になります」
〇西穂高岳
凄い迫力だな~。
西穂高岳から続く穂高連峰の白き峰々。
〇奥穂高岳
〇前穂高岳
いつか行ってみたいな~。
「で、ここから先はもう厳しいんで、え~、本当は続きます。
ですので、こうトレーニング積んで、え~、経験も体力も付けて、
また是非、え~、山へ挑んで来てください。
独標に登る度(たび)に自然の素晴らしさ、
それから自然の厳しさをひしひしと感じる場所」
〇粟澤徹さん
「え~、そういう場所として自分の中に独標という存在がありますね~」
北アルプス、西穂独標。
雪山の雄大な自然に触れ、その厳しさを経験した山旅でした。
新穂高温泉駅、下穂高ロープウェイの駅で粟澤さんと待ち合わせました。
そして、午前10時にロープウェイ乗り場へ行きました。
標高差1000m以上も一気に上がりました。
雪を抱く笠ヶ岳を背に登って行きました。
西穂高口駅に到着です。
すでに標高が2156mもありまして驚きです。
正面に見えるのが西穂高岳で大迫力でした。
宿泊をします西穂山荘や槍ヶ岳も見えました。
早速雪面が固いですのでアイゼンを履いて行きました。
雪が深い森です。
オオシラビソ、シラビソ、ダケカンバの太い立派な木がありました。
西穂高岳を眺めながら進んで行きました。
風も無くてポカポカとした陽気の中、コガラがおりました。
そしてウサギの足跡がありました。
登り始めて1時間半、ここから急登です。
山荘まで一気の登りでした。
かなり急な登りです。
午後13時に山小屋へ到着しました。
ここからは北アルプスの一番南に聳えます乗鞍岳が見えます。
そして焼岳や六百山も見えました。
この日は激しい吹雪になりました。
その後、山小屋で停滞した日の夕方には、夕陽が美しかったです。
そして雲海が、白山に沈む夕陽が素晴らしいですね。
三日目は、午前8時に出発をしました。
青空が見えてきまして、どんどんとお天気が回復です。
辺り一面は銀世界です。
かなり深い雪でラッセルをしながら進んで行きました。
アイゼンとピッケルを使用して風が強い稜線を登って行きました。
西穂高岳が見えてきました。
シュカブラという強い風が雪面を削ることにより出来たものがありました。
人間の足跡が圧雪されることにより固まった訳だそうです。
そして右手の長野県側には上高地が見えました。
そして丸山に到着です。
冬の雪山はとても厳しいです。
時には27~28mの風力もあり人間の力では及びません。
自然の厳しさがあるということは、その逆の恵みもあります。
こうした大自然の厳しさと優しさがありました西穂高岳独標でした。
そうですね、警戒が上がりましたよね?
もうお願いしますと祈ります。
想像しただけで怖いですね><