日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/06/18 00:51:38
こんばんは!18日(土)は、西日本から東日本の
太平洋側や南西諸島では雲が広がりやすく、雨の降ると所が多いでしょう。
九州南部・奄美では雷を伴って非常に激しく降る所もある見込みです。
土砂災害に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
西日本から東日本の日本海側や東北は概ね晴れるでしょう。
北海道は雲の広がる所が多く、所々でにわか雨や雷雨がある予想です。
川を遡り
山頂を目指す
コケむした美しい沢
滝にかかる虹
眼下に広がる絶景
絶海の孤島 2つの火山
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三原山 八丈富士
〇海洋冒険家 八幡暁さん
海洋冒険家の八幡暁さん。
世界中の海や川をカヤックで巡っています。
その出発点となったのがここ八丈島でした。
*撮影:4月中旬
前回は八幡さんの恩人であります笹本訓司さんの後輩であります
笹本守彦さんとの昔のことの会話までの紹介でした。
今回は命を救うあしたばから始めます。
<山旅スケッチ>
命を救う❝あしたば❞
八丈島は火山島。
その為、農地が少なく、食べ物の苦労が絶えませんでした。
江戸時代半ばに起きた飢饉の犠牲者を弔う冥福の碑。
〇冥福の碑
村人の三分の二にあたる人が餓死しました。
食物の乏しい島で人々を支えてきた草があります。
あしたば(明日菜)
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八丈草
八丈草とも呼ばれる明日葉です。
今日葉っぱを摘んでも明日には若葉が出ているという程、
生命力が強く、そこら中に自生しています。
本草学者 貝原益軒
「大和本草」
江戸時代の本草(ほんぞう)学者、貝原益軒(かいばらえきけん)は
明日葉は滋養強壮に良く、八丈の人々は朝晩に食べていると記しています。
〇菊池隆さん
島で生まれ育った菊池隆(きくちたかし)さん。
毎日あしたばを摘み、ジュースにして飲んでいます。
菊池さん「この明日葉はもう欠かせないですね。
あの買って食べる人もいらっしゃるし、
我々は散歩に行って、その辺で採ってきて食べるとか」
今も明日葉は島の人々の暮らしを支えています。
三原山を目指し、唐滝川沿いをさらに進んで行きます。
「うわぁ~、春の山って感じで」
ほんと、気持ちいい~。
陽当たりのいい登山道には菫(すみれ)沢山の菫が。
〇シチトウスミレ(薄紫色のお花)
こちらはシチトウスミレ。
八丈島で良く見られる人気の菫なんだって。
「ちょうど大島桜(おおしまざくら)が咲いてますね。
いいですね、やっぱ桜はね」
〇オオシマザクラ
伊豆大島が名前の由来となっているオオシマザクラ。
伊豆諸島や伊豆半島などに自生しています。
この時期白い花弁(はなびら)によって山が白く染まって見えるといいます。
「お~、あの木苺みたいな実がなる。
カジイチゴさ」
〇カジイチゴ(白色のお花)
木苺の一種、カジイチゴ。
「もうあとちょっとしたら、実が色付いてきて食べれる」
〇カジイチゴの実
五月半ばにはオレンジ色の実を付けます。
写真提供:八丈ビジターセンター
「小さい子供達がパクパク食べてたんだよな」
「おっ、黄八丈の、あの黒色の原料になるらしい。
スダジイ」
〇スダジイ(椎の木)
八丈島に伝わる草木染めの絹織物、黄八丈(きはちじょう)。
〇黄八丈
スダジイはその黒の染料として使われます。
「おっ、来ましたよ」
〇硫黄沼
「硫黄沼っと呼ばれてますから。
色が変わってますよね?」
ほんとですね。
陽射しを浴びてエメラルドグリーンに輝く硫黄沼。
水中に硫黄が溶け込んでいて、天候や季節により水面の色が様々に変化します。
この沼、農業用水を確保する溜池として造られたものです。
「昔の人が掘って貯めて池にした。
で、こっから取水して畑とかで持ってったんですね」
道が険しくなってきた。
「滝の音がしますね」
「いいじゃないですか、ほら。
うん、綺麗ですよね?」
〇唐滝
三原山の中腹にある唐滝(からたき)。
落差は36mあります。
あ~、虹がかかってる。
「あの滝、直登出来ないんで、グルっとわき道を登って、
あの、回って山頂の方に行きたいと思います」
ここから先、あまり人が通らないルートを行く。
結構ワイルド~。
「おっ、ほらこの、ちょっと変わったハチジョウテンナンショウとか言って
八丈にしか無いらしいっすね、これね」
〇ハチジョウテンナンショウ
八丈天南星
ハチジョウテンナンショウ、八丈島でしか見つかっていません。
「よっし~、来ました。
三原山山頂、もうすぐですね」
「ほっ、ほっ、さぁ来たよ~。
700、9m来た」
〇三原山(701m)
「来た~、いい景色。
歩いて来た場所がバッチリ見えますね」
濃い緑の森、その先には八丈ブルーと呼ばれる海が。
「海から川、山頂までの間の中に人の暮らしがそこにはあって~、
この自然の中からこうなんか食べ物取って~、
みんなで仲良く暮らすっていう姿が~、
僕は若い時にそれに感動してたんですよ。
今回の短い中でもそれは見えたと思いますね」
明日登る八丈富士を見に行く。
「ここが良かったかな~?
お~、きれたね~」
ここで山旅スケッチ。
今回は八丈富士が見える所までの紹介と致します。
次回は玉石(たまいし)の紹介から始めます。