日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/08/17 01:33:13
こんばんは!17日(水)は、九州から東北南部では雲が広がり、
雨の降る所が多いでしょう。
雷を伴って非常に激しく降る所もある見込みです。
大雨となる所もあるため、土砂災害に厳重に警戒し、
低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
東北北部から北海道は朝晩に雨の降る所もありますが、日中は晴れるでしょう。
南西諸島は概ね晴れますが、所によりにわか雨や雷雨がある予想です。
訪れるのは黒潮洗う屋久島の宮之浦岳(みやのうらだけ)。
登るにつれ大きく姿を変える世界自然遺産の森を行きます。
深い緑に
包まれた道
屋久杉の森へ
きらめく
水の風景
シャクナゲ街道
黒潮洗う 世界遺産の森
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屋久島 宮之浦岳
鹿児島市から南へ130kmの海に浮かぶ屋久島。
島の中央に連なる標高2000mに近い山並みは
洋上のアルプスと呼ばれています。
○洋上アルプス
その主峰が宮之浦岳。
○宮之浦岳(1936m)
九州の最高峰、西日本でも第三位の高さです。
○宮之浦港
フェリーの着く港でガイドさんと待ち合わせ。
○登山ガイド 神﨑真喜雄さん
「どうもようこそ屋久島へ。
ガイドの神﨑(かんざき)です。
よろしくお願いしま~す」
登山ガイドの神﨑真喜雄(かんざきまきお)さん。
バックパッカーとして世界を旅する中、屋久島に魅了され移住。
以来18年に渡り、ガイドをしています。
今回の見どころは?
「屋久島はですね~、島そのものが山なのでですね、
垂直分布といって標高それぞれに全然違った森っていうのを
楽しんでもらえる島なんですね~」
○垂直分布
標高それぞれに違った森を楽しめる
へぇ~、垂直分布ですか?
「南国らしい、あのジャングルのような森。
そして、え~、苔むした、え~、巨大の森。
そして、え~、今、この季節この島でしか見られない
綺麗なあの花々達っていうのを見て、
え~、頂上目指したいと思います」
世界遺産の屋久島を巡(めぐ)る一泊二日の山旅。
一日目はガジュマルの茂る亜熱帯の森を抜け、
絶景、蛇之口滝(じゃのくちのたき)へ。
この日は一旦下山。
*同じルートで下山
二日目、中腹にある登山口を出発。
樹齢1000年を超える屋久杉と出会い、
花咲く稜線を辿(たど)って頂を目指す。
移り変わる森の風景を堪能する中級者向けのルートです。
*同じルートで下山
一日目
朝7時
○登山口 尾之間温泉
登山口をしゅっぱ~つ。
「はい、じゃあ行ってみましょうかね~?
意外と長い道のりですから頑張って行きましょう」
は~い。
*撮影:5月下旬
うわっ、鬱蒼(うっそう)としている。
「ちょっと蒸し暑いですね~」
うん、空気がムワッとする。
あらっ?こんな所に石垣?
「遺跡みたいですよね~?
これは昔の畑の跡なんですね。
戦後に、え~、ここら辺が畑として開墾されて、
え~、1970年ぐらいのいいまでなのかな。
サツマイモとかサトウキビとかを生産していたみたいですね~」
畑だったんだ~?
でも、今ではすっかり森の一部。
「そうですね~、やっぱりこの~あったかい地域ですから、
森が盛り返してくる力っていうのを凄く感じますね」
流石南の島、植物の勢いが凄い。
「ここら辺ちょっと何かジャングルがかった雰囲気が合って~、
それらしい雰囲気が感じがしますね~」
何だか探検気分。
「まぁここにある大きな葉っぱの~芋も~。
クワズイモっていって、これも亜熱帯系の植物なんですね~」
クワズイモ?
「あ~、この葉っぱですね。
もっとおっきくなるんですけどね」
○クワズイモ
人の背丈程にも大きくなるクワズイモ。
里芋の仲間ですが、毒があるので食べられません。
登り始めは亜熱帯。
この先、どんな風に変わっていくんだろ?
*資料提供:屋久杉自然館
「そうですね、屋久島は~、その島そのものが山~なので、
え~、標高低い所はあったかく、標高高い所は寒く。
え~、もう島の中に日本列島がすっぽり入るような
そういう気候の違いってのがあるんですね」
これはあの垂直分布ですね~?
「山をどんどん登って行くとぐうっと上の方は何と
北海道の札幌に当てはまるぐらい寒い。
え~、場所、気候区分が当てはまるんですね~。
そしてそれに、え~、合った植生ってのも見ることが出来ます」
麓と山頂の気温差は10度以上。
登るにつれ変化する森。
○1933年 世界自然遺産に登録
屋久島が日本で初めて世界自然遺産に選ばれた大きな理由です。
「このまた迫力ある木が出てきましたね。
これアコウの木っていいますよ」
○アコウ
無花果(いちじく)の仲間、アコウ。
「や~、やっぱ凄いっすね~。
血管が浮き出たかのように、こう、その幹に絡んでる細い根っこが
分かりますよね?
これを気根(きこん)と呼びます」
○気根
枝や幹から垂れ下がる気根。
地中にまで伸び、栄養を摂っているんですって~。
似たような木が他にも。
「これがガジュマルっていう木なんですね」
○ガジュマル
この木も気根が凄~い。
「これは歩いていく木っていわれていて、
横に向かって枝を伸ばしていったら、
この枝からエルビス・プレスリーみたいな感じでね、
根っこを降ろしていって、え~、そのうちこっちの根っこが太くなったら、
え~、元々の体であった部分が腐って無くなっていき、
どんどん横に移動していくっていう、
そういう、え~生え方をするのがガジュマルだっていうんですね」
気根を利用して森の中に広がっていくんですね~。
凄いな~。
沢に出た。
「これからこれ渡りますからね~。
まぁちょっと足元しっかり見て、
安定してそうな岩を選んで踏んで来てくださいね」
大きな岩がゴロゴロ。
あ~、滑らないように気をつけて~。
いよっ、よいしょっ、うつ、あ~。
出発から2時間半
「到着です。
ほら蛇之口滝ですね、これ」
○蛇之口滝
わぁ、凄~い。
深い緑に煌めく滝壺。
大きな花崗岩の一枚岩を水が滑り落ちている。
「上からこう蛇が下向きにこう口を開けているような。
え~、そんな形の滝ですね~」
え~、蛇ですか~?
森の奥深くで出会う滝、神秘的。
ここで山旅スケッチ。
今回は蛇之口滝の所までと致します。
次回は屋久島に生えます薬草についての紹介から始めます。