Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④  


こんばんは!20日(土)は、北日本から西日本で雲が広がり、

日本海側では午前中から雨の降る所が多く、
太平洋側では午後を中心に雨の降る所があるでしょう。
所により雷を伴って激しく降る見込みです。
南西諸島は概ね晴れますが、所によりにわか雨や雷雨がありそうです。

深い緑に 
 包まれた道
屋久杉の森へ
きらめく
 水の風景
シャクナゲ街道

             黒潮洗う 世界遺産の森
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              屋久島 宮之浦岳

○登山ガイド 神﨑真喜雄さん

登山ガイドの神﨑真喜雄さん。
バックパッカーとして世界を旅する中、屋久島に魅了され移住。
以来18年に渡り、ガイドをしています。

*撮影:5月下旬

前回は標高1700m、稜線に出た所までの紹介でした。
今回はいよいよ宮之浦岳の山頂を目指します。

○投石平(なげしだいら)

「あ~、開けてきましたね~。
 やっとここに来て宮之浦岳が見え始めるんですね~。
 あれです、あれが宮之浦岳の山頂部です」

○宮之浦岳(1936m)

目指す頂き、あ~、まだあんなに遠いんだ~?

ここからは稜線を行(ゆ)く~。

「もうそこら辺で~、咲いてるのがもうお分かりかと思うんですけど、ほらこれ、
 これがヤクシマシャクナゲですね~」

あ~、華やか~。

○ヤクシマシャクナゲ

「ね~、この先初めがピンク色で白に変わっていくんですね~」

その中間色のあたりとかが凄く淡く淡い色で凄い綺麗ですね~」

屋久島の固有種、貴重な花。

「これまたあの~、え~、稜線の方をずうっと歩いて行くんで、
 きっと左右に沢山咲いてる所が見れると思います」

期待します。

「シャクナゲ街道を楽しみにして行きましょう。
 おっ、ここ凄い咲いてますよ」

見頃は3週間程、いい時期に登れてラッキー。

「まぁ今回標高低い所からずうっと上がって見た訳ですが、
 ここら辺からがいわゆるあの、森林限界というやつで、
 木々達がその~、過酷な環境により、あの~、背を高く伸ばせなくなってきて、
 森から抜けてきた感じがありますね~」

確かに見晴らしがいい。

「景色が開けて~、ここいいですね~。
 辺り一面この緑の原っぱになってますけど、この~、笹、ヤクザサ。
 え~、正式にはヤクシマダケっていうんですね~」

○ヤクシマダケ
 (ヤクザサ)

是も屋久島の国有種。
寒冷な山の上でしか見られません。

「まぁ今回ほら下の方からずうっと上がって来た中で、
 え~、一番標高の高い一番上へを代表する
 え~、植物ということになりますね」

もう北海道辺りまで上がって来たんだ~。
一面笹に覆われた道を行(ゆ)く。

「お~、お~」

ここにもシャクナゲが~・

「これキレ~イ。
 ちょっとした花畑ですね」

満開のシャクナゲに励まされ、頂へ。

わぁ~、空が近づいてきた。

「しゃ~、さぁそこですよ」

出発して5時間半

「さぁ宮之浦岳山頂到着で~す」

○宮之浦岳(1936m)

「1936m、到着」

やった~。

「お疲れ様でした~」

ありがとうございました~。

「アッハッハッハッハッハッハッハッ。
 やぁほんといい日に来れましたよね~。
 最高っすよ~」

凄い眺め~。

「あの~ゴツゴツとした山、あれが永田岳(ながただけ)」

○永田岳(1886m)

屋久島第二位の高峰です。

○口永良部島

その向こうに見えるのは口永良部島(くちのえらぶしま。
振り返ると、あの稜線を歩いて来たんだ~。

○登山ガイド 神﨑真喜雄さん

「やっぱりあの~、この見られる景色のバラエティーの多さというか、
 この多様性というのが改めて凄く感じると思いますね。
 海辺からどんどん上がって行くと、
 森の違いってのは徐々に徐々に変わっていく姿っていうのが
 楽しんでもらえたんじゃないかなと思いますよね。
 屋久島はその人その人の持った好奇心の数だけ、
 新たな発見というか、あの気付きというか、そういうのがあるんですよね」

登るにつれ、ダイナミックに変化する森。
世界遺産、屋久島の自然を満喫した山旅でした。

始まりは宮之浦港のフェリーの着く港で神﨑さんと待ち合わせでした。
一日目、朝7時に登山口のあります尾之間温泉から出発をしました。
とても鬱蒼としています森で蒸し暑いです。
こちらには昔畑でした石垣がありました。
サツマイモやサトウキビを生産していたようです。
ジャングルのような雰囲気がありまして探検気分です。
クワズイモという毒があります植物が生えていました。
登り始めは亜熱帯です。
アコウという迫力のあるイチジクの仲間が生えていました。
そしてガジュマルも生えていました。
しばらく行きますと沢に出ました。
大きな岩がゴロゴロとしていてそこを過ぎ、出発から2時間半、
蛇之口滝へ到着しました。

二日目、中腹の登山口からスタートしました。
淀川登山口です。
しばらく行きますと雄の鹿がいました。
屋久島の鹿は足が短く名前はヤクシカといいます。
足が短い方が山岳部では有利なようです。
そして大きな木が生えていました。
この辺りは針葉樹主体の森です。
標高が上がりますとモミや杉などが目立つようになってきました。
そして樹齢1000年を超えます屋久杉が生えていました。
岩や木の根に苔が沢山生えています。
年間1万ミリの雨が降る地域には、サガリゴケ、チョウチンゴケの仲間が
生えていました。
出発から1時間、淀川に架かります橋を渡りました。
そして川を後にしまして、稜線を目指しました。
ここから登りが続きます。
トーフ岩というお豆腐に似ました岩がありました。
屋久島の宮之浦岳は垂直分布という標高の高い所は寒く、
標高の低い所はあったかくという沢山の気候の違いがあります珍しい山でした。
このような山には沢山の種類の動植物達もいるはずで、
いつまでもこうした大自然が残って欲しいと感じました。





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