日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/08/26 00:53:28
こんばんは!26日(金)は、東日本から北日本は雲が多く、
雨の所も多い予想です。
東日本の太平洋側では雷を伴って激しく降る所があるでしょう。
西日本は、雲が多く、所により雨の見込みです。
南西諸島は概ね晴れますが、にわか雨があるでしょう。
緑輝く
山のふところへ
森を彩る夏の花
祈りの道をたどり
天空の岩場を登る
息をのむ絶景
神の領域をゆく
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八海山
*この番組は2021年9月13日に放送したものです
○木村和也さん
10年前、東京から故郷新潟にUターンした木村和也さん。
八海山の麓に広がる魚沼盆地で米作りをしながら登山のフリーペーパーを編集。
初心者でも楽しめる山の情報を幅広く発信しています。
*撮影:8月上旬
前回は八海山の千本檜小屋まででした。
今回はいよいよ八海山の核心部へ向かいます。
○八ツ峰
これから向かうのはギザギザの岩の峰が連続する八ツ峰。
まず地蔵岳に登り、そこからアップダウンを繰り返し、釈迦岳。
そして大日岳まで縦走する。
白 釈 摩 剣 大
不 七 河 迦 利 ヶ 日
地 動 曜 岳 岳 支 峰 岳
蔵 岳 岳
岳 白
川
岳
岩場や鎖場が続く八海山最大の難所だ。
「じゃあ行きます。
こっから、あの岩登りが始まるんで」
さっ、いよいよ岩の峰にとりつく。
「や~」
早速急な岩場だ。
結構濡れてますね~?
「そうですね、割とここはいつもいつも湿っていて、
で、この岩がまた滑るんで、気をつけてくださいね」
はい。
「はぁはぁはぁ」
尾根に出た。
○ピーク①
地蔵岳(1707m)
「はい、八ツ峰最初のピーク、地蔵岳に来ました。
じゃあ、あちらに行きましょう」
あっ何か並んでる。
お地蔵さんだ~。
険しい岩山を無事登れるよう、お願いしておこう。
尾根を縦走し、次のピークに向かう。
○ピーク②
不動だけ(1703m)
「はい、え~、八ツ峰の二つ目のピーク、不動岳です、はい」
ここに祀られているのは不動明王。
一切の煩悩を払ってくれるという。
「おすすめするのは初心者はここまで。
で~、やっぱりこの先は、それなりに歩き慣れていて、
岩場にも慣れている方に行って欲しい、そういう山域です」
えっ、ここからが大変?
「そうです、安全に行きましょう」
はい。
「よいしょっ」
うわっ、凄い鎖場。
緊張するな~。
ここで山旅スタイル。
<山旅スタイル>
鎖場の下り方
○鎖場の下り方
鎖場の下り方、教えてもらおう。
「まずえ~と姿勢なんですが、え~と、前向きではなくて、後ろ向き」
○体を岩に向ける
身体を岩の方に向けるのが、下るときの基本姿勢。
「え~と、足場がとても大事になるので~、
まずしっかりした岩場に乗ってください。
鎖を持っても構わないんですけれど、基本はずっと足に乗ってください」
○鎖は補助として使う
鎖はあくまでも補助。
鎖に頼り過ぎずしっかり足を使う。
「岩~にこうベタッと張りつくと、足場が見えなくなってしまうので~」
岩に近づき過ぎると視界が狭くなる。
体を岩から離して視界を広げ、足場を確かめながらゆっくり下る。
○体を岩から離す
三点指示もしっかり意識して鎖場を乗り越えよう。
三つ目、四つ目のピークを越え、五つ目のピークへ。
険しい岩尾根が続く。
遥か昔、海底が隆起して出来た八海山。
その後、風雨による浸食が繰り返され、起伏の激しい山になったという。
五つ目のピーク、釈迦岳だ~。
○ピーク⑤
釈迦岳(1731m)
「これあの、両方が切れ落ちてるんで~、
落ちないように、風もあるんで~、落ちないようにくださいね~」
はい。
「またこの下り結構急ですよ」
ほ~んとだ。
下ったら登る。
「よいしょっ」
また凄い岩だ~。
いわぁ~、こんなとこ落ちたら~。
見晴らしはいいけど、余所見(よそみ)しないで集中集中。
「見てください、花が咲いてます」
ほ~んとだ、何ていう花ですか~?
「これはオオコメツツジです。
新潟といえばお米です。
日本海側に良く咲いている花ですね」
○オオコメツツジ(白色のお花)
確かに小さくて白い花が米粒みたい。
○コキンレイカ(黄色のお花)
険し岩場でこんな愛らしい花に出会うと癒されるな~。
出発して1時間
○ピーク⑥
摩利支岳(1744m)
「摩利支岳(まりしだけ)山頂です。
え~、ここは八ツ峰の六つ目のピークです」
「ちょっと危ないんでゆっくり降りましょう」
はい。
最後まで気が抜けない。
「どうぞ」
行きま~~~す。
といいながら最初の一歩を踏み出すのが怖い。
うっ、まだ降りるの?ありえな~い。
「はい、着きました。
これがまぁ八海山名物の最後の核心、垂直梯子(すいちょくはしご)です。
じゃあ行きます」
ほんと、垂直だ。
「よいしょ~、や~っ、気持ちいいっすね」
いえっ、そんな余裕無いです。
「どうぞ」
よしっ、行こう。
うわ~、よいしょっ、あっ、ふ~。
「山頂はもう間もなくです、頑張りましょう」
いよいよ八ツ峰最後のピーク。
やった~、到着。
「お疲れ様でした」
○ピーク⑧
大日岳(1720m)
「大日岳山頂です、最高の景色ですな~。
ザ・夏山って感じですね~」
○越後駒ヶ岳
「向こうはですね~、越後駒ケ岳、中ノ岳」
八海山と共に越後三山に数えられる山々。
○中ノ岳
○入道岳(1778m)
そして手前には八海山の最高峰、入道岳。
南には
○巻機山
「巻機山(まきはたやま)が
え~と、日本百名山の巻機山が良く見えています」
越後の山々に抱かれるように、魚沼盆地が広がる。
○木村和也さん
「もう八海山はずっと小っちゃい頃から見てる山なんで、
無くてはならないというか、もう一部というか、
何か自分はこの山の一部というか、山が自分が何なのか良く考えぐらいに、
やっぱり近しい感じはしますね。
あと農業本格的にやるようになって、
自分が耕している田んぼの水が、山から生まれているというのを
強く意識するようになったので、もう無くてはならない山ですね」
霊峰、八海山の夏、緑あふれる森の生命(いのち)と
天突く岩の峰を満喫した山旅でした。
スタートは山麓のロープウェーで木村さんと待ち合わせでした。
登山口まではロープウェーで一気に800m近く上りました。
ロープウェーを降りますと目の前に鳥居がありました。
八海山大神が祀られています。
そして広葉樹の森を進んで行きました。
薬師岳が見えています。
出発から1時間、漕池に到着です。
こちらにはモリアオガエルがおり、ヒメシャガやギンリョウソウが
咲いていました。
やがて傾斜が出てきました。
そして女人堂へ到着です。
出発から3時間、薬師岳に到着です。
魚沼盆地が見えて綺麗でした。
今回は山小屋に到着をして、翌日天候が崩れまして7月の登山では下山でした。
そして1カ月後改めまして山小屋から頂上を目指しました。
八海山は下の方と上の岩稜帯の雰囲気がまったく違う山でした。
そして、木村さんが田んぼを作っていますお水も八海山のお水です。
このお水がいつまでもコンコンと湧き出て欲しいと感じました。