Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     


こんばんは!21日’水)は、北海道は概ね晴れるでしょう。

東北から東日本は雲の広がる所が多く、朝晩は所によりにわか雨がある見込みです。
西日本は晴れる所が多いものの、近畿や山陰では雲の広がる所がありそうです。
南西諸島は晴れたり曇ったりで、所によりにわか雨があるでしょう。

訪れるのは四国山地に聳える三嶺(みうね)。
秘境の奥に広がる別世界を堪能します。

緑深き
 巨木の森
残された
 希少な自然
急登の先には・・・
別世界

             秘境の奥の〝別世界”
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              四国山地 三嶺

四国の中央部を東西に貫く四国山地。
その東側、徳島と高知の県境に聳えるのが三嶺です。

○三嶺(1894m)

四国で最も美しい山ともいわれ、人々を魅了しています。

徳島駅から車で3時間

○奥祖谷(おくいや)

深い山に囲まれた奥祖谷でガイドの方と待ち合わせ。

おはようございま~す。

○ネイチャーガイド 原田寿賀子さん

「おはようございま~す。
 ガイドの原田です、今日はよろしくお願いしま~す~」

ネイチャーガイドで樹木医の資格を持つ原田寿賀子(はらだすがこ)さん。
大阪出身で15年前徳島に移住してきました。
現在は森林の再生や次世代に自分の大切さを伝える活動に取り組んでいます。

今回の見どころは?

「はい、え~、三嶺はですね~、え~、登山口から、え~、山頂まで
 大体1000mぐらいの標高差があります。
 で~、標高差に合わせて、え~、植物の植生がどんどん変わっていきます。
 山頂からの眺望がですね~、びっくりするぐらい良くてですね、
 ほんとに登った時にこれは本当に同じ四国だろうか!?という
 感じがあります」

今回は日帰りの山旅。
まずは麓の集落から登山口へ。
広葉樹の巨木が立ち並ぶ森を進み、四国では貴重となった針葉樹の森へ。

森を抜けると巨大な岩の壁と笹原が。
さらにこの時期にしか見られないコメツツジの群落を楽しみながら
山頂を目指します。

同じルートで下山

標高差が厳しい健脚者向けのコースです。

午前7時半出発

おっ、早くから畑仕事かな?

あれっ?

「動きませんね」

○かかし

「エヘヘへ、こちらはですね、かかしでございます」

ほんとだ~、かかしだ~。

「この辺りはですね~、あの~、かかしの里といわれてまして~、
 え~、だんだん人が減ってきちゃったので、
 当時の賑わいをこのようにかかしで示している訳ですね」

○名頃かかしの里

そうなんだ。

秘境、奥祖谷の集落。
かつて300人いた住民も今は30人程です。

*撮影:6月下旬

「はい、ここがですね三嶺の登山口になります。
 出発します」

正式な登山口が工事中の為、今回はこの仮の登山口から。

のっけから急登~。

「そうですね~、きつい傾斜、え~、緩い傾斜交互にやってきますので、
 これが三嶺の登山の、あの特徴になります」

そうか~、頑張ります。

「あっ、おっ、あっ、は~」

えっ?何々?

「ふっ、蛙(かえる)がいた」

○ヤマアカガエル

「ヤマアカガエルです。
 卵は水辺で産むんですけれども、
 あの、大人の生態は、あの~山の中で生活している蛙になります」

愛嬌のある顔~。

「可愛いですね~、アハハハハ。
 可愛い蛙になります、はい」

木の幹を這っているのは~?

○エゾハルゼミ

羽化して間もないエゾハルゼミです~。

「ひ~ちゃん、ひ~ちゃんって音が聞こえますけど、
 この音を聞くと、あ~、初夏の山だなぁ~って気持ちになります」

この辺りに広がるのは広葉樹の森。
青々とした緑が綺麗。

「登山道両脇にミズナラが見られます。
 この辺りはほんとにミズナラが多いんですよ」

「あ~、いいものを見つけましたよ」

今度は何~?

「ミズナラの枝の先端にボールみたいになってるまあるいものがあります」

ほんとだ。
あっ、これ見たことがある。

○ヤドリギ

「ヤドリギという生き物になります」

ヤドリギは他の木に寄生し、水や養分を得ています。
そして、自らも光合成を行います。

「地面に根っこを張ると、色んな動物達に食べられてしまう可能性があります。
 またお日さんもらえない可能性があるので、
 あのより良い競争に勝てるように気の上に根っこを張るということを
 やっています。
 普通のこの根っこを晴らした植物とは
 ちょっと違った形の頭のいい植物になりますね」

豊かな森を味わいながらゆっくり進んで行く。

「面白いものがありましたよ、これです。
 ずうっと視線を上げていくと、木に絡まっているのが分かりますかね~?」

ほ~んとだ、絡み付いてる。

「これはですね~、弦性の植物で、シラクチカズラといいます」

○シラクチカズラ

「これをですね~、辿(たど)っていくとですね~、
 ずうっとこっちに来ます。
 ずうっとこっちに来ます。
 どんどん辿(たど)っていきます。
 辿(たど)って辿(たど)って辿(たど)り着いた先が
 ここになります、ゴールです。
 根っこになります。
 この植物はですね~、この奥祖谷地方にとって
 非常に関係の強い植物になります。

ここで山旅スケッチ。

今回はシラクチカズラの紹介までと致します。
次回は祖谷の伝統文化のかずらの紹介から始めます。





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