Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 66 

おもちゃコーナーでどれがいいのか好きに選ばせたら、拳銃のおもちゃが欲しいと言う。拳銃なんだ!といつも意外でかわいい。吸盤で壁にくっつくプラスチックの矢形弾を、引き金をひいて弾き飛ばすタイプのおもちゃだった。それを持った子供、おおはしゃぎ。「これでゾンビがきたとき、ゾンビと戦えるねー」という。そんなふうに小さいころから何かに備えるという考え方ができるんだ…と最近加速度的に成長といか、変化というか、様々な世界との関わり方をみせてくれて、すごいな、とおもうばかり。「来月」ということがどういうことかわかるかな、とお話の中で「らいげつはずっと先なんだよ」というと、難しそうでピンときてはいないみたいですが、「ずっと先ってことは待ちきれないかも」みたいなことを言っていて、そういう時大感動。そうそう。ずっと先という時間の長さを理解していて、待ちきれないという感情に自分がなる、という予測ができているんだな~~というそういう会話ができたとき、あああ凄いな人間って~と大感動。そういう風に教えてないけど色々わかってくるんだなというか、なんかこう、時間の感覚がそれなりに身についてくるんだなというか。色々な知恵がついてくる頃、色んな社会生活を営むうえでの常識を、きっと理解し始めていくんだなという兆しが見えて、なんだか最近すごい感動。生命の神秘っていう気分。成長ってすごい。
 それにしてもゾンビというものは一体。知れば知るほどよくわからなくなってきた。でも子供にとっては拳銃があったら、拳銃をむけるべきもの、という認識なんだな、とゾンビを再認識。拳銃のおもちゃはすぐにプラスチックの部品が壊れてしまい、ゾンビどころか、シャボン玉すら撃ち落とすのは難しかった。本当にゾンビがきたら大変だな。ゾンビってなんなんでしょうか。ゾンビの作法っていう本があって、「人間は本当にゾンビがいないと思っている」みたいなことが書いてあり、なかなか疑心暗鬼を増幅させてくれる素晴らしい一文だと感動しました。ただならぬ不穏な気配は、どうやらゾンビは本当はいるんじゃないか?と真剣に思う本でした。幽霊みたいな感じで。ただ私がいままで見たことなかっただけで、どこかに実はいるんでは…という気がしている。見たことないけど。そんなボンヤリとゾンビに思いを馳せていた時に、子供がゾンビ対抗策として拳銃を買ったのだとしたら、なんかすごい。危機管理能力高すぎじゃん。うちの子。と思っりして。蛇足ですが、ゾンビの作法っていう本はヴィレッジヴァンガードで茶化される感じのシュールギャグ、っていう感じの本です。面白いのでお勧めですよ。でもゾンビの謎は解明したようで、深まった気がした。ゾンビ沼。




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