日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2022/11/25 00:49:49
こんばんは!25日(金)は、西日本から北日本の広い範囲で晴れるでしょう。
ただ、北海道の日本海側は明け方頃まで雨や雪の所がありそうです。
南西諸島は雨が降り、雷を伴って激しく降る所もありそうです。
訪れるのは北海道の樽前山(たるまえさん)。
火山が生み出した絶景に出会います。
澄み渡る支笏湖ブルー
神秘的な❝苔の回廊❞
生き生きとした自然
噴煙をあげる
溶岩ドーム
❝苔の回廊❞と❝活火山❞
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北海道 樽前山
札幌から車で1時間半、支笏湖の南にある樽前山。
樽前山(1041m)
風不死岳(ふっぷしだけ)(1102m)
隣には風不死岳が聳えています。
樽前山は9000年前に活動を始めた活火山。
明治以降も噴火を繰り返しています。
支笏湖の湖畔でガイドの方と待ち合わせ。
こんにちは~。
〇登山ガイド 佐藤瑞季さん
「はい、こんにちは。
登山ガイドの佐藤瑞季(さとうみずき)です。
今日よろしくお願いしま~す」
両親が山好きだった佐藤さん。
一歳の頃から樽前山に。
〇一歳
〇中学生
そして何度も登るうち、樽前山の虜に。
その魅力を伝えたいとガイドになりました。
「樽前山は活火山なんですけども、
その火山が見だすダイナミックで変化に富んだ自然を
二日間かけてたっぷりご案内させていただきます」
今回は一泊二日、趣(おもむき)の異なる二つのコースを楽しみます。
1日目
一日目、支笏湖の湖畔を進み、苔の回廊へ。
火山が生み出した意外な光景を楽しみます。
下山は同じ道
2日目
二日目、急登と岩場を越え、まずは風不死岳へ。
その後、溶岩ドームが聳える樽前山へと向かいます。
全行程15km、健脚者向けのコースです。
下山ルート
一日目、まずは支笏湖へ。
*撮影:8月上旬
「さぁこちら木々を抜けると目の前に広がるのが支笏湖です。
周囲約40km。
大きさは日本で8番目に広い面積といわれてます」
〇支笏湖
支笏湖はおよそ4万年前の噴火によって出来たカルデラ湖です。
「環境省の水質検査で何度も日本一になっている湖で、
支笏湖ブルーと呼ばれています」
透明度の高さに加え、水深が深く称える水の量は琵琶湖に次ぎ、全国2位。
透明度の高さ
琵琶湖に次ぐ水量
このことが支笏湖ブルーと呼ばれる独特の色合いを生み出しているんです。
「さぁここから湖畔を離れて、
いよいよ樽前山麓の美しい苔の森へ入っていきます」
「や~ミズナラやカエデなど広葉樹の森が綺麗ですね~。
樽前山の土壌には火山灰が多く含まれていて、
その為降った雨、地中に染み込みます。
それらの水は山麓の森に潤いを与えます。
それでこのように豊かな自然が広がっているんですよね~」
へぇ~。
「おっ、こちらの蔓(つる)は山葡萄(やまぶどう)。
もう実がなってますね」
〇ヤマブドウ
「まだまだ青い実ですけれども、これから秋にかけて真っ黒く熟してきます。
馬使いには鳥達とか森の生き物達の大事なご飯になってきます」
しばらく進むと~、荒涼とした雰囲気に。
「その辺りでヘルメットを着用して安全に気をつけたいと思います」
この先、崩れやすいということで、ヘルメットを着用。
「この辺りは火山灰の土壌で大変脆く、崩れやすくなっています。
この辺など抉(えぐ)れてきてしまってますね~」
「壁際気がしがみついて、もういつ倒れてもおかしくない状況です。
樹の下には入らないようにしましょう」
はい、気をつけます。
「ここからいよいよ苔の回廊の始まりです」
〇苔の回廊
苔に覆われた岩壁が数百メートルに渡って続きます。
高い所は10m以上。
それにしてもどうしてこんな地形が?
「樽前山は300年前に大噴火を起こしたといわれています。
降り積もった火山灰、それらが固まって岩盤になったのですが、
大雨や土石流によって削られてきました。
そして出来たのがこの回廊状の地形です」
火山灰が降り積もって出来た岩盤。
土壌が脆い為、水の流れで削れる部分が出来るとそこがどんどん抉れていきます。
やがて岩盤を苔が覆い、苔の回廊となったのです。
「はい、見事なまでの一面の緑ですよね?
苔の回廊という名前の通り、
約80種類以上、苔が生育しているといわれています」
岩の壁を覆い尽くす程苔が成長のもこの地ならではの環境のお陰。
「苔の生育にとって重要なのは水分なんです。
支笏湖から流れ込む水蒸気。
水分を含みやすい火山灰の岩盤、適度に日差しを遮ってくれる豊かな森。
これらの環境が微妙なバランスを保ってくれているからこそ、
苔の環境、保たれているんですね~」
支笏湖からの水蒸気
火山灰の岩盤
日差しを遮る森
へぇ~~~。
まさに異世界とも思えるこの光景。
思う存分楽しむには?
今回はこの苔の説明のところまでと致します。
次回は苔の楽しみ方を佐藤さんに教えていただきますところから始ます。