Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     


こんばんは!25日(水)は、北日本から西日本の日本海側では雪が降り、

風も強まってふぶく所もあるでしょう。
大槻や路面の凍結による交通障害、暴風雪や高波に警戒してください。
北日本の太平洋側から関東甲信は、
平野部は概ね晴れますが、山沿いでは雪が降るでしょう。
また、伊豆諸島でも昼前まで所により雪が降りそうです。
東海から西日本の太平洋側は昼頃まで雪の降る所がありますが、
西から次第に晴れ間が広がる見込みです。
南西諸島は雲の多い天気となって、所により雨が降るでしょう。

訪れるのは東京都の最高峰、雲取山(くもとりやま)。
あの深田久弥が東京都で唯一百名山に選んだ山です。

水源の森
錦秋の彩り
山頂からの
  大展望

             錦織りなす紅葉の峰
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                雲取山

東京、埼玉、山梨に跨る雲取山。
東京都で唯一の2000m峰です。

雲をも手に取る如(ごと)く

「武蔵名勝図会」
国立国会図書館 蔵

その名の由来は江戸時代の書物に、
「雲をも手に取る如く」と記されています。

〇奥多摩湖

東京都の水瓶となっている奥多摩湖。

〇JR奥多摩駅からバスで40分

〇お祭バス停

お祭(まつり)バス停でガイドさんと待ち合わせ。

あの人かな?
おはようございます。

〇ビジターセンター解説員 伝井真弓さん

「おはようございま~す。
 今回ご案内する伝井真弓(つたいまゆみ)と申します。
 よろしくお願いします」

伝井さんは都内のビジターセンターに勤務する自然解説員。
奥多摩の魅力を分かりやすく伝えています。

「コースのほとんどが東京都の水源林なんですね。
 ですので沢があって沢の水がとても綺麗で、
 で、え~、守られた豊かな森があって、
 もうほんとにこの時期、紅葉の色んな色を楽しめるのでワクワクします」

清流と紅葉を楽しむ山旅。

1日目

一日目、川沿いの道を進み、水辺の自然を観察。
山小屋に泊まります。

2日目

二日目、紅葉を彩る尾根を登って山頂へ。
山小屋でもう一泊。

3日目

翌朝再び山頂に登り、御来光を拝みます。

下山は同じルートで

二泊三日、中級者向けのコースです。

それ何ですか?

「はい、こちら双眼鏡なんですけれども、
 私いつもこれを着けて歩いているんですね。
 これで色々なものを観察しながら歩くんですが、
 今日は色々秋のもの発見しながら歩きたいなと思っています。
 では出発しましょう」

はい、よろしくお願いします。

あれっ、通行止めみたいですけど?

「はい、ここから先は東京都の水源林になるので、
 え~、東京都水道局が管理している場所になります。
 なのでここにゲートがありますが、登山者はこの脇から入って行きます」

登山者はPKなんだ?よかった~。

この先は水源林として大切に守られた山。

*撮影:11月上旬

「だいぶ色付いてきましたね~」

本当だ、黄色いオレンジが目立ち始めている。

水源の森に入って行く。

「この少し先で~、水の近くまで降りられる場所があるので、
 ちょっと降りてみましょうか?」

はい。

「凄く澄んだ水ですね~、綺麗です。
 ちょっと触ってみます。
 やぁ~、かなり冷たいですね」

これが東京都民の飲み水になるのか~?

「この綺麗な水が保たれているのは~、
 この森が健全だという証拠なんですけれども~、
 葉っぱがまず雨を受け止めて、
 幹を伝ってたっぷりと地面の中に浸透していって~、
 綺麗な水としてこう滲み出してくる。
 森があるからこそこの綺麗な水が保たれているってことですね~」

雲取山がこの水を育んでいるんだ。

沢沿いの道を進んで行く。

おっ、双眼鏡が登場。
何を見てるんですか?

「シダが紅葉してますね。
 あのこの折れ曲がった木の上の部分にシダがくっ付いて、紅葉してます」

こんな所にシダが生えるんだ?

「シダはこう胞子で増えるので、
 胞子がそこに飛んできてあそこにシダが生えたと思うんですけれども、
 シダは少しこう湿った所を好むんですが、
 この下にこう沢があるので、沢からの湿った空気で~、
 そこにくっ付いていられるのかなと思います」

「ちょっとこの辺りで甘い香りがするの、気が付きませんか?」

ん?

「アハハ。
 これは、あのカツラという木の葉っぱが匂ってます。
 ちょっと拾ってみましょう」

〇カツラ
  桂

「これいっぱい集めると、より匂いが強く感じるんですけど、
 あ~、甘い香りがしま~す。
 これ人によっては鼈甲飴(べっこうあめ)の香りとか、
 メープルシロップの香りとかっていったりするんですけど。
 この甘い香りが特徴的です」

へぇ~~。

「このカツラという木は、
 こう沢沿いのちょっと湿った所を好む木なんですけれども、
 この匂いを嗅ぐと、あっ秋がきたな~っていう感じる葉っぱですね~」

清流沿いに立つこの木が雲取山に秋を告げているんだ。

今度は何?

「苔を観察しています。
 この双眼鏡を逆さまにすると苔の細部まで見ることが出来るんですよ」

本当だ、よく見える。

「可愛いですね~、葉っぱが小さな葉っぱが根付いているのが
 一枚一枚がよく見えるんですよ。
 苔って~、根っこからこう水を吸う訳ではなくて
 こう葉っぱが直接水を吸収することが出来るんですよ。
 じっくり見ると可愛いんですよ」

水源の森、豊かな水の恵みが色んな植物を支えているんだな~。

今回は苔を観察しているところまでと致します。
次回は酒造りは山づくりの紹介から始めます。
 





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