Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ①     


こんばんは!4月1日(土)は、北海道では雲が広がりやすく、

所により雪や雨が降るでしょう。
東北から九州は概ね晴れますが、関東では夕方以降、
九州南部・奄美では朝晩を中心に所によりにわか雨がある見込みです。
また、東京の島嶼部では雨の降る所が多く、雷を伴う所もありそうです。
沖縄は雲が広がりやすく、所によりにわか雨があるでしょう。

訪れるのは山梨の乾徳山(けんとくさん)。
落ち葉に覆われた森を歩き、険しき岩稜を登る山旅です。

冬枯れの 
 木立を歩く
静寂の森
月下
 ナイトハイク
岩の峰
 その頂へ

             冬へ 美しき静寂の山
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               山梨 乾徳山

一都四県に跨る広大な山塊、奥秩父。
その南西部、甲府盆地を見下ろすように聳える乾徳山。

〇乾徳山(2031m)

峻とした姿の山は北西の方向を示す乾(いぬい)が名前の由来とされます。

〇乾徳山登山口(830m)

乾徳山の麓、徳和(とくわ)渓谷近くの登山口でガイドさんと待ち合わせ。

おはようございま~す。

〇登山ガイド 中島和也さん

「おはようございま~す。
 ガイドの中島(なかじま)です。
 よろしくお願いしま~す」

ガイドの中島和也(なかじまかずや)さんは山梨の自然に魅せられ、
25年前移り住みました。

〇中島さん

奥秩父や八ヶ岳を中心に一年を通してマルチな活動をしています。

早速見どころを教えてください。

「そうですね~、あの~山頂からの眺めは勿論なんですけれども。
 今の時期は~木々の葉が落ちているので~、とても明るいんですよ~。
 春やあの冬の時期と違った。
 あの~凄くあの~魅力的な美しさが感じられる時期ですね~」

乾徳山を巡(めぐ)る一泊二日の山旅。

1日目

一日目、登山口を出発。
まず乾徳山ゆかりのお寺に参り、
そこから尾根づたいに冬の自然を楽しみながら進み、
大平(おおだいら)高原へ。
爽快な景色を堪能し、避難小屋に宿泊。
夜はナイトハイクを楽しみま~す。

2日目

二日目、冬枯れの森を歩き眺望の開けた扇平(おうぎだいら)へ。
険しい岩場を登り詰め、垂直の壁に挑み山頂を目指します。
帰りは徳和の登山口に下る初心者も楽しめるコースです。

午前10時出発

いい天気~、登山日和になったな~。

「青空がとても綺麗ですね~」

〇徳和山 吉祥寺

「こちらが吉祥寺(きちじょうじ)っていうお寺さんになります~。
 あの~乾徳山とゆかりのあるお寺さんなので~、
 ちょっとお参りして行きたいと思いますね~」

ほ~、雰囲気ある~。
歴史がありそうですね~?

「そうですね~、鎌倉時代建立といわれてますね~」

吉祥寺はかつてこの地を治めた武田家を守る為に建てられたお寺。

〇棟札

その後、荒廃していた本堂を戦国時代の武将武田信玄が再興したそうです。

武田信玄 永禄8年(1565)

どうか無事に登れますように。

吉祥寺から徳和峠へ向かうこと15分。

〇道満尾根登山口(920m)

「さぁこちらが登山口になりますね。
 これからあの道満(どうまん)尾根っていう尾根を上がるんですけども~、
 比較的明るい雑木林が広がってますので楽しめると思います。
 じゃあ行きましょう」

お願いします。

*撮影:11月末

まずは針葉樹の森を歩く。

「ここは杉、檜(ひのき)の植林地なので~、ちょっと暗いですよね~?
 まぁもう少し歩きますと~、
 あの広葉樹の森になるので~もっと明るくなってくると思います」

出発して1時間近く、森の景色が変わってきた。

「そうですね~、ようやく植林地が終わりましたんで、
 こっから先は明るい森が続きます。
 これがあの夏だとね~、あの~木の葉がいっぱい付いてるので~、
 他と同じく暗いんですけど~、今の時期はやっぱ明るいですね。
 これが今の時期の良さですね~」

なるほど~。

落ち葉のサクサク鳴る音が心地いい~。
それにしてもすっごい量。

「ほんとですね~、もう全ての葉っぱが落ちたんで、
 今の時期が一番落ち葉は多いですよね~」

「おっあ~、う~ん?」

何かありましたか?

「ちょっと面白いものがありましたよ」

何ですか?

「これ何かに見えません?」

あっ、エビフライ。

「そうですね、エビフライにそっくりですよね~?
 これ何だと思います?」

何だろう~?

「実はこちらね~大元は~」

〇アカマツのマツボックリ

「アカマツのマツボックリですね~。
 これ実は~あのリスが~食べてこうなったんですよね」

へぇ~~。
エビフライの正体がマツボックリだったなんて。
リスはアカマツの松笠を剥がして、その中にある種を食べるんだそうです。
それにしても面白い形、アッハッハ。

だいぶ緩やかになってきた。

「ちょっとこの木をご覧いただいてもいいですか?」

何の木ですか?

〇クロモジ

「クロモジっていう木になります。
 あのこの木から爪楊枝を作る木なんですよね~。
 で~ちょっとこの冬芽があるんですけど~。
 真ん中のが葉っぱが出る。
 葉っぱの芽になりますね。
 で、両側のまあるいのが花の芽ですね~」

                 ┃
       葉の芽 →     ┃
                 ┃
         〇ーー     ┃    ーー〇
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                       ↑
*〇:花の芽                 枝 

「え~ちょうど今~ね、冬に向かっている季節なんですけども、
 冬の語源ってご存知ですか?」

冬の語源?

「はい」

今回はクロモジという木の紹介までと致します。
次回は冬の語源のことを中島さんに教えていただきますところから始めます。





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