日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ④
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2023/04/08 01:23:17
こんばんは!8日(土)は、北日本と東日本では
晴れ間の広がる時間帯もありますが、
雨が降りやすく、雷を伴う所もあるでしょう。
落雷や竜巻などの激しい突風、降雹や急な強い雨に注意してください。
西日本は概ね晴れますが、
近畿の日本海側では所によりにわか雨や雷雨がありそうです。
南西諸島は午前中は雲が広がりますが、午後は晴れるでしょう。
厳冬のアート
大噴火で
山が崩れ
大噴火で
山が生まれる
ニホンカモシカ
外輪山を抜け
火口の間近へ
雪化粧した活火山
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浅間山
〇山岳ガイド 赤田幸久さん
これまで6度に渡って南極の観測隊に参加。
南極での越冬経験もある冬山のエキスパートです。
*撮影:1月下旬
前回は釜山の噴気が見え、山頂エリアに到着した所までの紹介でした。
今回はいよいよ前掛山を目指します。
〇前掛山
風が一段と強くなってきた。
「時々、突風吹きますんで、
風に煽(あお)られないように一歩一歩アイゼン効かせて登ってくださ~い」
「よしっ」
「たまりません。
何か空に向かって登ってる感じがしますよね?
何か高揚感はちょっと言葉には出来ないね」
出発して4時間
「よしっ」
「到着~~~」
ありがとうございます。
「イエ~~ス、着きました~。
いやぁ~、ちょっと今日強かったけど最高ですね~。
ちょっと鼻水出ますけど、最高です」
〇釜山(2568m)
「釜山がほんとに目の前に見えて~、
火口から~噴煙の出るのもよく見えますね~。
凄い迫力」
「黒斑山のバックに北アルプスが大きく見えてます」
〇北アルプス
西に目を向けると北アルプスの峰々が。
〇槍ヶ岳
天を突く槍ヶ岳。
白馬鑓ヶ岳 杓子岳 白馬岳
肩を並べる白馬(しろうま)三山。
〇四阿(あずまや)山
北には日本百名山の四阿山(あずまやさん)や谷川岳が。
〇谷川岳
そして南方には富士山も。
〇富士山
「いいね~、贅沢な時間だ」
〇山岳ガイド 赤田幸久さん
「まぁ浅間山の~素晴らしさは、何といっても火山が造り出した。
まぁ変化に富んだ地形と~景色。
黒斑山から見るとね、山体崩壊した。
あの急峻な崖、迫力ある景色が見られると、
一方で前掛山は~空に登って向ってく感じがたまらない。
まぁそういった変化に富んだルートを冬に味わえるっていうのが
何か浅間山の何か魅力かな~という風に思います」
変化に富んだルート
冬に味わえる
日本を代表する活火山の一つ、浅間山。
そのダイナミックなエネルギーと清らかな雪化粧のコントラストを
存分に味わった山旅でした。
旅のスタートは避暑地で知られます軽井沢から車で1時間、
標高2000m近い車坂峠で赤田さんと待ち合わせでした。
一日目、条項も高くて氷点下の日が多いので、
雪がしまってキュッキュッキュッキュッキュといい音がします道を歩きました。
周囲はカラマツの林がありました。
そして、シラビソやシャクナゲも生えていました。
黒斑山が見えてきました。
さらに噴火に備えての避難用シェルターも見えてきました。
そして、明日登ります浅間山の第二外輪山の前掛山が見えました。
雪を纏(まと)った姿がガトーショコラと呼ばれているそうです。
見えます黒斑山は荒々しい切れ落ちた断崖です。
トーミの頭に到着しました。
ここからはグルーっと第一外輪山待見えまして、
一番高い所が2404mの黒斑山です。
黒斑山が大噴火をしましたのはおよそ2万4000年前です。
山頂の半分が崩れ落ちたそうです。
その後噴火を繰り返すなか、前掛山が誕生したそうです。
天明の大噴火(1783年)の大噴火により、
現在の火口があります釜山が出来たそうです。
そして黒斑山に到着しました。
先程まで前掛山で見えなかった釜山がよく見えました。
釜山の火口からは立ち昇る噴煙がでした。
明日はこの谷合いを登りまして、急斜面、前掛山に登ります。
二日目、第二外輪山、前掛山の登山口にあります天狗温泉から出発でした。
前掛山は往復およそ8時間のロングコースですし、
稜線では風の影響を受けますので、余裕をもって早く出ました。
まずは橋の下を流れますのが浅間山が源流の蛇堀川です。
火山らしい川でした。
そして一の鳥居がありました。
さらにその先に浅間神社がありました。
少し登りますと赤田さんおすすめの不動の滝がありました。
この滝の氷瀑は褐色色をした他では見ることの出来ないものでした。
続いて二の鳥居へでした。
目の前に外輪山の急峻な崖がありました。
この辺りがカモシカ平という場所です。
ここは日本有数のカモシカの生息エリアだそうです。
尖がった岩壁の下からずうっと右に特別天然記念物のニホンカモシカがいました。
そして外輪山に入りますと火山館がありました。
地元自治体が管理します休憩所です。
緊急時には避難用シェルターにもなるそうです。
そして火山館の隣りには浅間神社がありました。
浅間山は古くから山岳信仰の対象とされてきたそうです。
そして平らな所に出ました。
ここは湯の平と呼ばれます黒斑山の山体崩壊によりまして出来た平坦地形です。
その後誕生しました第二外輪山。
湯の平は二つの外輪山の間に広がっていました。
そして賽の河原分岐に到着しました。
この先間もなく森林限界だそうです。
ここから万が一の噴火に備えてヘルメットを装着しまして、
さらに強風対策の手袋を二重にしました。
目出し帽やフードは顔周りの凍傷予防にもなるそうです。
森林限界を超えますと遮るものの無い斜面に。
ここは風が吹きつけてきました。
釜山の噴煙が見えてきました。
山頂エリアに到着です。
釜山へは立ち入り禁止で登れないようです。
まさに切り立った岩壁からは浅間山の成り立ちが分かるような気がしました。
凍りつく滝は迫力があり見事でした。
そして、釜山の噴煙からは今も尚活きている浅間山ということを
感じることが出来ました。