我が家の神(夫)にスシローに連れていってくれと御祈願いたしたところ、お聞き入れして頂き、スシローにいけた。嬉しかった。私はよく生餌を食べている贅沢なうちの亀よりいい食事がしたくて、絶対エビ食べたかった。ペットの亀よりはいいものを食べたい。亀以下、って事だけは…それどうなの？って思うし！と思って、スシローのエビ食べたら美味しかった。エビの天ぷらが美味しかった。エビ全種食べたら、エビの天ぷらが美味しかった。ペットの亀に生餌のエビあげてる時「私だってエビの刺身なんて、しかも締めた直後のエビなんて贅沢なものを食べられないのに…」と亀への敗北感を毎日のように味わっていた。だがもう、時には亀よりいいものを食べたい！と思って、エビの天ぷら食べた。エビの天ぷら、めちゃくちゃ美味しい。すごく美味しい、一口目から最後の一口までずっと美味しい。最高に美味しい。そして思った。「人間は天ぷらという文明がある！」ずっと人間なのに亀以下の食事をしているんじゃないかと情けない情けないと思っていたんですが、天ぷらを食べた瞬間、亀はこんなに美味しいもの食べられないんだな。と思うと、人間のほうがやっぱり美味しいもの食べてる！と亀ｖｓ自分との闘いにて、ようやく自分のほうに久しい軍配があがった気がした…。つくづく、ペットのほうが自分よりいいもの食べてる、という気持ちが、天ぷらという素晴らしき日本文明の髄に出会って晴れました。人間は天ぷらを食べる！だから人間凄い！という、亀と真剣に勝負してる自分って…。人間としてどうなんだろう…。という気持ちなんです。人間は同レベルのものをライバル視するというけれど、私のライバルって、亀…？なんですかね。そして亀に負けてるんですよね。多分。と、我が家の神(夫)にボヤいてみたら、「ペット飼ってる家って大体そうじゃない？」と言っていた。愛猫家の人は人間より猫のほうが上って言ってるらしい。そうかもしれない。愛犬家の人は人間より犬って言ってるのそういえば聞いた事あるかも。人間が上でなくては、と思っている私はまだ未熟なのか。ペットを飼って人間とはなんだという真実に迫れるという事なのか。そういう事を勉強できるからやっぱりペットを飼うってすごくいい体験なのかも。そう考えて感謝の気持ちでまた自分の食べてるものよりいい餌をせっせと用意しよう。亀様の為に。

寿司屋で子供にも「これ美味しいよ」とエビ天を注文するようすすめたら、あんまり初めてのもの食べない子供も「美味しい」って言ってた。たまたまラッキーで揚げたてを頂けたからってのもあるけど、揚げたてのエビ天ってもう、しかるべき和食屋で食べたらすごく高いやつですよ美味しかったですよ。最高でしたよ。最高なので、我が家の神(夫)にも「これ美味しいですよ」とエビ天すすめたら一口も食べずに「かっぱ巻きのほうが」と言って絶対私のオススメする寿司は食べなかった。この私に対するひねくれた態度がなんだかちょっとたまらんくなってきたので、結婚の熟達度も私もなかなかあがってきたのかなという気がした。なんだかもっと私に反抗してひねくれて欲しいなと私の新しい扉が開いた日だった。面白かった。子供は寿司屋に行ったのにチョコケーキを食べた。「ひとくち～」と私がオバハんの得意技、一口頂戴を使おうとしたら、「だめーーーーーーっ」と皿を背中に隠されて拒否されたので、チョコケーキ一口も横取りできなかった。オバハンの一口頂戴には、こんなふうにハッキリ「だめーーーーーーーっ」って言ってもいいのかな。と子供の忖度なしのチョコケーキ食べたさのケーキ一人占めに想いました。子供はそうやってチョコケーキを「一口頂戴」から死守して一人で食べきった。よっぽど美味しかったのか。そんな美味しいチョコケーキを出すのが、スシローという寿司店なのである。一口頂戴で、嫌々ながら「いやだけどいいよ…」って言われるより「いやだーーーーーーーっ」って言われたらもう面白いんだな逆に、と今度嫌々いいですよっていう事があったら私も幼女のマネして回避しようかなと子どもから教えてもらいました。いや、子供はかわいいからいいけど、おばはんが子供の真似なんかしたら、地獄の深度増すだけかな。大人はつらい。「チョコケーキ美味しいから一人だけでたべたいもーーーーーーーんっ！」」というまっすぐな正直な気持ちを主張する。子供ができるそんな簡単な事が大人ができないなんて…そんな事態があったらやっぱり私は亀以下なんじゃ？きちんと嫌なら嫌と、ハッキリ言える人になって、その時初めてそこで私は亀の飼い主としてもっと自信もって生きていけるかもしれない！人間目指して日々精進だ～～。