Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 250 鯉のぼり

ゴールデンウィークになるとよく聞くあの歌、屋根よ~り~た~か~い、こいの~ぼ~り~。鯉のぼりが、あの池に泳いでる鯉だとか知ったの、だいぶ大人だった気がする。子供の頃は、童謡の歌詞もはや空気のように意味とかなんも考えず馬耳東風に聞き流していた。大人になると童謡の中にぎゅぎゅぎゅとあの短くてキャッチ―な音韻の中に情報が詰まってる事に感動する。大きい真鯉、とか緋鯉とか、そういうのを子供に教えるのにうってつけの場所、そう、それは言わずと知れた徳川園なのだ。何しろ子供は入場料無料。無料!無料!?あんな凄い施設、殆どの場所がお金とるのに。鯉のぼり~の季節に鯉見る場所にうってつけ。鯉に施設内で販売してる鯉の餌を買って鯉のえさやりができる。子供が大喜びする。大喜びする色とりどりの鯉をみながら、「真鯉ってあれかな。」とか、「鯉には歯が無いんだね」とか、言いながら父母と子供で餌やりしてきた。子供にちょっとすすんだ話、真鯉とはとか緋鯉とはとか、錦鯉の色形の養殖種と天然種の話とか、お母さんとお父さんはそういう事話すのが面白かったんですけど、子供はやっぱりそんな事、聞いちゃいなかった。私に似たのかな。子供の頃って、やっぱりあの童謡の歌詞とか、ぜんぜんちっとも深く考えないもんだな。とそこは悪いけど私のアホさが遺伝してるな。と悲しみと、ある意味ま、諦めがついたというか。徳川園には、鯉が登る滝もある。コイキング並みに無芸大食な鯉ですが、滝を登ったら雷嵐を巻き起こす龍に成る、という伝説とか、お父さんと話しながら一緒に歩くと楽しい。だが子どもは違う。子供はやっぱり、鯉に餌やりするのが一番なのだ。鯉の美しさと無芸大食ぶり、春の繁殖期の話、そんなもんより鯉がバシャバシャ餌を貪るとこが面白い!それが子供だった。せっかく童謡の鯉の話とか子供に教えようと思ったのに。子供は文化に興味ないな、と思ったので、子供になんかボヤき続けるのやめて、「ボショバショバショブギョブビョギョギョギョ」と、鯉のたてる水音の真似をしたら、子供大喜び。
「お母さんすごい!鯉にそっくりだよ~~~~~~~~~(笑)」
と、我が家の小さいプリンセンスにお褒め頂き幸甚に存じました。
世の中には、子供に手の込んだ料理を作って凄いね、と子供に褒められる素敵なお母さん、難しい勉強を教える事ができて凄いお母さん、色んな「お母さん凄い」があるんでしょうが、私が数少ない子供に褒められた事といえば、「ボショバショギョブジョbギョギョギョ」と、鯉のモノマネした事だった。子供のガチの尊敬と歓喜の眼差しを感じました。まんざらでもなかった。もっと凄い事で褒められたかった。




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