Nicotto Town


かきくけこのブログ。


一番のファンがペット

ペットの亀のそばでギターよく弾いてたら、ギター弾いたら亀が寄ってくるようになった。

 我が家のペットの亀は、どうやら目がほぼ見えないらしい。人間でいえば、身体障碍がある感じ。
 どうやら嗅覚もおかしいように見える。餌が鼻先にあっても、自力で補食できない。自力で餌を食べられないので、亀が巣穴にこもっている時に餌をあげようとしても、餌の匂いを知覚できてないのか、巣穴にいる時に餌を水槽にいれても、餌を探し当て食べようとしない。巣穴にこもられると、給餌無理。

 なので、巣穴からでてきている時間帯にしか餌をあげられない。でもそれが面倒で。餌をあげようと巣穴からひっぱりだすと、人間こわーい、といわんばかりに巣穴に逃げ帰る。なので、おなかが空いてい巣穴からでてウロウロしている時を狙ってその瞬間に餌をあげないと、餌を食べない亀だった。すごぉ~く手がかかる。中国からやってきた亀さん。すごく手がかかる。普通の亀だったら、餌を水槽に落としたら餌の匂いを嗅ぎつけて餌を食べそうなものを、巣穴にひきこもりがちでひきこもっていると一日餌食べなくても食べようとしない亀だった。すごくめんどくさい引きこもりで食事拒否なムスコのようだ。もう勘弁してよと言いたくなる。

ギターを聞くと出てくる。
 亀さんが巣穴から出てこないと餌を食べないのでどうしたものかと思っていたけど、よく亀のそばでギターを弾いてたら、亀が巣穴からでてくる事に最近気づいた。なので、餌をあげたかったら、ギターを弾くといい事がわかった。今までは、「餌を昨日も食べなかった」という日は、無理やり巣穴から手足を引っ張って引きずりだして餌をやろうとしていたんだけど、そうするとストレスなのか、餌を食べない時があって、自分の部屋に引きこもる。食事拒否なニート障害ムスコがいるって、こんな気分なのかというメンドクサイ気分を十二分に味わっていた。
 でも、最近はギターを弾くと彼は巣穴から出てくる事がわかった。出てきたらこっちのもので、餌も食べてくれる。こっちだって無理やり手足を引っ張るのはやりたくないので、亀に餌をあげようと思ったら、ギターを弾いて人間によって来させるのが我が家流になってしまった。なんだか、手塚治虫の「火の鳥」を思い出した。笛を演奏したら永遠の命の火の鳥が寄ってくる話、を思い出してしまった。
 亀ってどれくらいの知能があるのかわからないけど、ギターを聞く耳はあるようだ…。私が楽器を演奏したら、寄ってきてくれる人なんて、この世界で一人もいないんですけども、ペットの亀さんだけは「お、餌の時間かな」と寄ってきてくれるので、なんだかとてもカワイイと最近思うようになってきた。私の演奏の一番のファンは、いまのところ亀。亀さんにしてみれば、演奏を聴いているんじゃなくて、うるさい音がしたら餌がもらえると思っているだけなのでしょうが。なにはともあれ、演奏したら必ず巣穴から出てくるので、どうやらギターの音が聞こえているのは確かなようだ。聴覚はあるんだな~と、目が片目しかない亀にいつもしみじみ考えさせられます。

引きこもりを音楽で
 日本の神話にも天岩戸の話がある。引きこもった女性をひっぱりだすために、芸妓が芸を披露したら神様が岩戸からでてきてくれた…。という話。そんな神聖な神話と、うちの身体障碍の中国産の亀を一緒にするなと怒られそうだけど、なんだかちょっと、引きこもりって怒鳴るとかそういうのじゃなくて、アーティストが一番解決する問題事案だったのかな、ってちょっとなんだかしんみりそう考えてしまった。
 音楽って、不思議に心にすっと入ってきて人を癒すものであるのはいわずもがなですけども、そういうのって、亀とか動物でも同じなのかな。と、自宅の亀がギターで私に寄って来てくれる体験をして考えた。音楽って考えれば考えるほど不思議。




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