ワタリガニ/ガザミ類
- カテゴリ:占い
- 2024/07/30 16:20:45
ニコットおみくじ(2024-07-30の運勢)
こんにちは!九州から東海、関東は危険な暑さが続く。
関東では午後から所々で雷雨。
北陸や東北、北海道は雨で、激しく降る所も。
沖縄は晴れ。
【ワタリガニ/ガザ三類】 蝤蛑 虎蟳 撥掉
Portunus trituberculatus(Miers,1876)
Swimming crab
☆エビ目カニ下目ワタリガニ科に分類されるカニの一種です。
<概要>
〇基本情報
@大きさ・重さ
・甲長:約10cm
・甲幅:約18cm
@分布
青森県以南、沖縄、朝鮮半島、台湾、中国等、各地の沿岸に分布しています。
@和名
①カニハサミの略です。
②鋏(はさみ)を意味しますカサメ(擁斂)の転訛です。
@別名・流通名・方言名
・ワタリガニ(多種と混称)
・ガサミ
・ガザメ
@人間との関係
★季題は「夏」
「岩伝ふ 水上走り がざめの子 松瀬青々」
江戸時代の料理書に「がざみ、下也」とあり、
下等で客をもてなす席には不向きだとされますが、
庶民の味としては親しまれていました。
☆和漢図才図会
山州(京都)、和州(奈良)に多く、
毎年10月丑の日に必ず群れをなして出て来るので、
この日を待って多く獲るが、不思議なことだとあります。
俗に・・・
「月夜の蟹は痩せて肉が少ない」
このようにいわれています。
月に浮かび上がる自分の影に怯(おび)えて痩せるからだといいます。
〇形態
@成体の形質
体は著しく扁平しています。
甲は横の長い菱形で、額には鋭い3棘があります。
甲の左右前側縁にそれぞれ三角形で先端の尖りました9棘がを有し、
9番目の棘は長大で側方へ突出しています。
左右の第一脚(鋏脚)は強大で・・・
・長節の前縁:4棘 ・腕筋の内側と外端:各1棘
・前節の基部:1棘 ・指節近く :2棘
このように棘が並んでいます。
第4脚は第2脚や第3脚と比べて小さいです。
第5脚の前節と指節は平らな櫂状(かいじょう)になっています。
雄の腹部は幅が狭いですが雄の腹部は幅が広く、簡単に識別出来ます。
生時の体色は暗緑色で、白色の小斑紋が散剤しています。
近縁種のタイワンガザ三やジャノメガザミはによく似ています。
★タイワンガザミ
甲の表面に白色の雲状模様があります。
☆ジャノメガザミ
甲表面の後半面に、
白く縁どられた3個の紫色の斑紋があることから区別出来ます。
〇生態
@生活環境
水深40m以浅の海底に生息し、内湾の砂泥底に多いです。
生活水温は7~35℃で、秋に水温が14~15℃に低下すると、
摂餌行動を停止して砂中に潜り、
春に水温が10℃前後になるまで冬眠します。
@食性
肉食性で成体は多毛類、巻貝、二枚貝等の底生の小動物を食します。
@ライスサイクル
★産卵期
春から夏で、送り込まれた精莢は半年以上も雄の体内に保管されます。
□精莢(せいきょう)
一部の動物の雄に見られる生殖器官で、
精子を入れたカプセルとして切り離して雌に渡されます。
別名は精子鞘(せいしさや)とも呼ばれています。
■産卵盛期
・相模湾:5~8月 ・伊勢湾:6~8月
・広島 :6~7月 ・有明海:6~8月
産卵盛期はこのようになっています。
普通は春先の水温上昇期に産卵が活発になります。
産卵場所は内湾の水深10~30m前後で、
藻場周辺の砂泥底で産卵が行われます。
通常ですが産卵は夜間に行われます。
そして、卵は産卵時に受精します。
産卵から孵化するまでの時間は、水温20℃で2~3週間です。
孵化は夜半以後に行われることが多いです。
孵化直後の幼生(ようせい)はゾエア幼生で、
浮遊生活をしながら11~17日間に4~5回の脱皮をした後、
メガロパ幼生に変態します。
□ゾエア
十脚目(エビ・カニ等)の幼生段階の1つで、
胸部の付属股で遊泳しまして、プランクトン生活をします。
■メガロパ(カニ類稚仔)
ゾエアが脱皮を繰り返しますとメガロパとなり、さらに稚ガニと成長します。
従いまして・・・
孵化から稚ガニになるまでの浮遊期間は、通常3~4週間です。
□変態直後の稚ガニ
潮間帯に出現することが多く、夜間に中層や上層に浮き上がって遊泳します。
その後、成長するにつれて・・・
軟泥質 → 砂泥底 → 砂泥
このように生息場所を変えます。
そして、秋には甲幅約15cmに成長し、成熟し始めます。
@生殖活動
★交尾
水温下降期である秋に行われることが多く、相模湾では9月が盛期です。
□雄
雌が脱皮して軟甲になるまで、歩脚を用いて雌を背後から抱えます。
雄が雌を抱えてから雌が脱皮するまでの期間は通常2~5日間ですが、
時には10日以上もそのままの体制で過ごすこともあります。
やがて雌が脱皮しますと雄は雌を仰向けにして上に乗りまして、
歩脚で雌を抱えながら交尾針を雌の生殖孔に差し込みまして、
精莢を雌の体内に送り込みます。
その後・・・
雄は雌の生殖孔をセメント様の物質で塞ぎます。
@特徴的な行動
最後の脚は平板状で、これにより左右のバランスをとり、長距離を泳ぎます。
〇関連情報
@採集方法
・底刺網
・底引網
・蟹籠
これら方法で漁獲します。
@味・食感
甲羅が硬く、重いものを選びます。
身は少ないですが、柔らかくて甘みがあります。
新鮮なものを塩茹でにしたり、蒸したり、
熱いうちに二杯酢、生姜酢醬油等で食します。
ぶつ切りにして鍋や味噌汁にしますと、
殻から出る旨味が出汁になりまして美味です。
又、揚げ煮料理にしても美味しいです。
〇栄養素・効能
ガザ三類には骨の生成に欠かせないカルシウムやマグネシウム、
リン等が沢山含まれています。
@可食部100gあたりの成分
・カルシウム :110mg
・マグネシウム: 60mg
・リン :200mg
*七訂日本食品標準成分表より抜粋
@ビタミンB12が豊富、可食部100gあたりの成分:4、7μg
赤血球を作る為に必要な効能を持っている為、
貧血症の改善や予防に最適な栄養素です。
神経を正常に機能させる働きもありまして、
肩こり、痺(しび)れ、目の疲れ等の予防に役立ちます。
@アスタキサンチン
β‐カロテンやリコピン等と同じくカロテノイドの一種で、
強い抗酸化を持ち、血管を健康に保ったり、免疫力を高める効果があります。
問題 ガザ三類の主な産地と漁獲量についてですが、
平成23年全国のガザミ類漁獲ランキングで3位をよろしくお願いします。
<平成23年全国のガザミ類漁獲量ランキング>
順位 全国 2680t 100%
1位 愛知 606 23
2位 福岡 301 12
3位 ここ 276 10
*政府 海面漁業生産統計調査データより抜粋
1、愛媛県
2、山口県
3、大分県
ヒント・・・〇正解の都道府県
瀬戸内海中央部の燧灘(ひうちなだ)は、
餌になる蛸が多く、好漁場です。
お分かりの方は数字もしくは平成23年全国のガザミ類漁獲ランキングで、
3位の県名をよろしくお願いします。
暑さ厳しい忙しい夕方にこうしてコメントとお答えをありがとうございます。
そうですか、確かに食べるところが少ないですね。
そうですか、土地によりましては高価な所もありそうですね。
問題ですが、燧灘ですね。
1番の愛媛県が正解です。
瀬戸内海でお分かりになったのかもしれませんが、いずれにしても凄いですね。
どうもおめでとうございます(祝)
本日も暑いですので、どうかお身体にお気をつけてお過ごしください。
7月も大変お世話になりました。
8月もどうぞよろしくお願いします。
出汁として美味しいけど、こちらでは気軽に買える値段ではないです(¯﹃¯*)
答え 1