京都五山送り火
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2024/08/16 00:01:36
こんばんは!台風7号は17日(土)にかけて、
東日本や東北に接近する恐れがあります。
その影響で16日(金)は、東日本から東北では太平洋側を中心に雨が降り、
雷を伴って非常に激しく降る所もあるでしょう。
暴風や高波、土砂災害等に厳重に警戒してください。
その他の地域は概ね晴れますが、所によりにわか雨や雷雨がありそうです。
【京都五山送り火】 きょうとござんおくりび
☆毎年8月16日に京都府京都市左京区にある、
如意ヶ岳「にょいがたけ(大文字山)」等で行われる篝火(かがりび)です。
宗教的な背景から「大文字の送り火」と呼ばれることがあります。
<概要>
〇京都五山送り火
8月16日夜、夏の夜空にくっきりと浮かび上がる「五山送り火」は、
祇園祭(ぎおんまつり)と並ぶ京都の夏を彩る伝統行事として、
全国的に有名です。
@祇園祭
京都の八坂神社で行われる祇園祭は、平安時代から続く古くの祭礼です。
7月の京都は祇園祭一色です。
祇園祭は千年以上の歴史を持ちまして、
7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、
1カ月に渡って多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。
なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、
そしてそれぞれの宵山(よいやま)には大勢の人が訪れまして、
京の街は祭りの熱気に包まれます。
★八坂神社 さん
住所 :京都府京都市東山区祇園町北側625
電話番号 :075-561-6155
社務所受付:9:00~17:00
平安京遷都(794年)以前より鎮座する古社で、
「祇園さん」と呼ばれ、親しまれています。
主祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)様は、
あらゆる災いを払う神様として信仰されており、
境内には数多くの神様をお祀りしています。
前項約2300社鎮座する八坂神社さんは、祇園信仰神社の総本社です。
@五山送り火
左京区如意ヶ岳の「大文字送り火」が最も良く知られていまして、
他に左京区松ヶ崎(まつがざき)にあります、
西山・東山の「松ヶ崎妙法送り火」、帰宅西賀茂にあります、
妙見山(みょうけんやま)の「舟形(ふながた)燈籠送り火」、
「鳥居形松明(とりいがたしょうみょう)送り火」があります。
現在はありませんが江戸時代には・・・
・左京区市原野(いちはらの)の「い」
・左京区鳴滝(なるたき)の「一」
・左京区西山の「竹の先に鈴(雀という説も)」
・左京区北嵯峨の「蛇」
・右京区観音寺の「長刀(ちょうとう)」
これら等もあったといわれています。
☆送り火
盆を締めくくる伝統行事で、
迎え火によりまして現世に迎えた祖霊(お精霊さん)を、
再び浄土(死後の世界)に送るという意味があります。
送り火が一般に広く行われるようになりましたのは、
仏教が市民の間に深く浸透しました中世です。
特に室町時代以降であるといわれています。
(林屋辰三郎さん 1960年等)です。
《林屋辰三郎(はやしやたつさぶろう)》さん
1914年4月14日ー1998年2月11日
出身地 :石川県
出身校 :京都帝国大学
研究分野:歴史学(日本中世史)
研究機関:・立命館大学
・京都大学尋問科学研究所
学位 :文学博士
歴史学者で文化史家です。
中世史の研究に置いて大きな足跡を残されました。
部落問題研究所理事、京都国立博物館長等を歴任する一方で、
京都市史編纂事業を指導しまして、
「京都の歴史」、「史料 京都の歴史」等の編著を刊行しまして、
各社の日本の歴史の編集委員を務めました。
個人としても、自宅に「燈心文庫」と名付けた書庫を持っている程の、
古文書、史料類の収集家でした。
岩波新書版の「京都」や、中公文庫版の「日本の歴史 天下一統」は、
初版から半世紀近く経ても重版されています。
歴史史料に現れるのは15世紀以降のことで、
恐らく江戸時代中期には現在の「五山送り火」が、
成立していたであろうと考えられています。
但し・・・
五つの送り火にはそれぞれの異なった由緒が伝承されています。
起源とされる時期も・・・
・平安時代初期 ・鎌倉時代末期
・室町時代中期 ・江戸時代初期
これら等、様々でありますが、
同時代の記録は皆無に近く、全て後世の人々による推測です。
「五山送り火」の発祥が同時代の記録に現れてこないのは、
お盆行事全体にいえることなのですが、
これらの一連の行事は祖霊信仰と仏教が結びついた宗教行事でありまして、
地元の人々の信仰により始められ、受け継がれてきたものです。
国家的、政治的ではない為、公的な記録にとどめられないと考えられています。
そして・・・
現在も「送り火」は多くの人々に支えられながら、
各山の地域住民の行事として受け継がれています。
尚、京都五山送り火は昭和58年(1983年)10月・・・
・大文字送り火 ・松ヶ崎妙法送り火
・船形万燈籠送り火 ・左大文字送り火
・鳥居形松明送り火
これらは、それぞれ京都市無形民俗文化財に登録されています。
〇五山送り火2024 日程時間(要確認)
五山送り火2024は2024年(令和6年)8月16日(金)、
20:00から順次点火されまして、それぞれ30分程見ることが出来ます。
尚、五山送り火は原則雨天決行ですが、
気象条件によりまして、点火時間が変更になる場合もあります。
・大文字 :20:00点火(燃焼時間:20:00~20:30頃)
・妙法 :20:05点火(燃焼時間:20:05~20:35頃)
・船形 :20:10点火(燃焼時間:20:10~20:40頃)
・左大文字:20:15点火(燃焼時間:20:15~20:45頃)
・鳥居形 :20:20点火(燃焼時間:20:20~20:50頃)
〇五山送り火の歴史
五山送り火はお盆「盂蘭盆(うらぼん)に、
あの世(冥府)から帰ってきたお精霊さんをあの世に送り返す仏教的行事です。
*お精霊(しょらい)さん・・・死者の霊
五山送り火はいつ始まったかは明確ではありません。
一説には戦国時代に多くの灯明を灯して仏神を供養する万灯会(まんどうえ)が、
山の山腹で行われるようになり、
お盆の精霊の送り火「門火(かどひ)」になったともいわれています。
問題 五山の蒔は魔除けになるといわれています。
その五山の送り火の意味についてですが、
次の文章の中に入る方角を教えてください。
送り火は、太陽が昇る〇=Aの大文字から始まります。
「大」の字で人形になぞえられたお精霊さんは、
南無妙法蓮華経のお経「妙法」を唱えながら、
精霊船「船形」に運ばれまして、
三途の川を渡ってから、再び姿を見せ「左大文字」に行きます。
最後は〇=Bにある鳥居を潜(くぐ)りまして冥界に帰ります。
1、A=西 B=東
2、A=東 B=西
3、A=南 B=北
ヒント・・・〇菜の花や月は〇=Aに日は〇=Bに
安永3年(1774年)与謝蕪村(よさぶそん)さんが、
現在の兵庫県神戸市灘区にある六甲山地の摩耶山(やまさん)を
訪れた時の句です。
お分かりの方は数字もしくは〇AとBに入る方角をよろしくお願いします。