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ツキミソウ

ニコットおみくじ(2024-09-21の運勢)

おみくじ

こんにちは!秋雨前線の影響で、九州から関東は午後から局地的に激しい雨や雷雨。

北陸や東北も大雨の恐れ。
沖縄は曇りのち晴れ。
関東以西は残暑が厳しい。

【ツキミソウ】 月見草 Oenothera tetraptera

            Evening Primrose

☆アカバナ科マツヨイグサ属に属する二年草又は多年草です。

<概要>

〇ツキミソウ

「富士山には 月見草がよく似合う」という、太宰治さんのツキミソウです。

@富岳百景(ふがくひゃっけい)

 富岳百景は、太宰治さんが29歳の時に、
 自身の生活を綴(つづ)った私小説です。

 20代前半に華々しく文壇にデビューしましたが、
 当時の太宰治さんは芥川賞も貰えず、幼馴染の女性と自殺未遂の末、
 断筆に入ってしまいます。

 そんな中で浮上のきっかけをつかむべく、
 師匠である井伏鱒二(いぶせますじ)さんを頼り、
 甲州(現:山梨県)の御坂(みさか)峠にある天下茶屋を訪れます。

 ★井伏鱒二さんと太宰治さん

  《井伏鱒二》さん 本名:井伏満寿二さん

  明治31年(1898年)2月15日ー平成5年(1993年)7月10日

  広島県安那郡加茂村粟根(現:福山市)出身

  墓所:「持法寺(じほうじ)」さん(東京都港区北青山)

  井伏鱒二さんの代表作は「山椒魚」「黒い雨」等です。

  小説以外にもヒュー・ロフティングの「ドリトル先生」シリーズの翻訳や、
  唐の詩人宇于武陵(うぶりょう)さんの詩「進酒」の、
  「人生足別離」という部分を、
  「サヨナラダケガ人生ダ」と訳したことでも知られています。

  *人生足別離・・・人生は別離が多い

  《太宰治》さん 本名:津島修治さん

  明治42年(1909年)6月19日ー昭和23年(1948年)6月14日

  青森県北津軽郡金木村(現:青森県五所川原市)

  墓所:「禅林寺(ぜんりんじ)」さん(東京都三鷹市)

  太宰治さんの代表作は「走れメロス」「斜陽」「人間失格」等があります。

  自殺未遂を繰り返し、
  最後は愛人の山崎富栄さんと入水し、亡くなっています。

  行動面としては問題が多いといわれる場合もあるようですが、
  それらの作品は現代でも人気が高く、長く読み続けられています。

  <会ってくれなきゃ死んでしまう」から始まる師弟>

  二人の年齢差は11歳で師弟関係です。

  井伏鱒二さんと太宰治さんの交友は20年に及びました。

  〔「死ぬ」から始まる師弟の出会い〕

   二人の出会いのきっかけは太宰治さんが弘前高校に在学していた頃、
   井伏鱒二さんの「山椒魚」に感銘を受けて手紙を送ったことでした。

   そのうち、二度目の手紙には五円の為替が封入してありまして・・・

   「もしもこれを受け取って頂けないとしたら、
    自分が差し出がましいような気持ちがして、
    恥ずかしさの為に自分は死んでしまう」

   このような意味のことが書かれてました。

   死なれては困ると思った井伏鱒二さんは受け取り、
   その代わりとして本を送りました。

   そして次は太宰治さんが大学に入り、上京した頃です。
   
   そこでも井伏鱒二さんは手紙を受け取るのですが、
   返事を出しそびれていたところ、このような内容が書かれています。

   「もしも、会ってくれないと死んでしまう」

   このような手紙が来ましたので、
   慌てて返事をしまして、東京で会いました。

   以来、交友が始まりました

  〔師匠の役目はスパイ役〕

   1932年(昭和7年)頃から井伏鱒二さんは太宰治さんについて、
   「事件簿」のような記録を付けていました。

   それは太宰治さんが事件を起こすたびに書き留めていたもので、
   太宰治さんの実家からのお目付け役の2人から頼まれたものです。

   この2人は「太宰治さんの後見人になってほしい」と、
   井伏鱒二さんに頼みました。

   井伏鱒二さんはその頼み自体は断っているのですが、
   2人が家に半日居座ってお願いを続けたりしましたので、
   結局、引き受けました。

   ≪内容≫

    ・もし太宰治さんが夫婦喧嘩等をしたら、夫婦をなだめる役をすること

    ・太宰治さんが何か事件を起こしそうだったら、
     お目付け役の2人にすぐ報告を入れること

    ・さらに何か事件が起こったら、記録しておくこと

   井伏鱒二さんが付けていた太宰治記録は、この為に付け始めたものです。

 ☆富士と自分の心境を対比

  この小説には十余りの富士が出てきます。

  しかし・・・

  単に山としての富士を描写した文章は一つも無く、
  富士を書いているようで、実は全て心境を描いています。

  つまり・・・

  ・富士山:自分の心境

  ・思い :対比

  富士 東京のアパートの窓から見る富士は、苦しい。
     冬にははっきりよく見える。
     真白い三角が、地平線にちょこんど出ている、
     クリスマスの飾り菓子だ。

  富士 甲府市からバスに揺られて一時間。
     御坂峠に着き、この峠の天下茶屋から見た富士は、
     昔から富士山景の一つらしいが、あまり好かなかった。
     好かないばかりか軽蔑さえした。
     あまりにお誂(あつら)え向きの富士である。

  富士 私は部屋の硝子(がらす)越しに、富士を見ていた。
     富士はのっそり立っていた。
     偉いなあと思った。
     「いいねえ、富士はやっぱりいいとこあるねえ。よくやってるなあ。」
     富士には敵わないと思った。

  富士 おい、こいつらをよろしく頼むぜ、
     そんな気持ちで振り仰げば寒空の中、
     のっそりと突っ立っている富士山、
     その時の富士はまるで、どてら姿に、
     懐手して傲然(ごうぜん)と構えている、
     大親分のようにさえ見えたのであるが。

  結婚相手も決まり、甲府に戻って来た時の太宰治さんは、
  きっととても平和な気持ちになっていたのではないでしょうか。

〇ツキミソウの花言葉

・無言の愛情          ・湯上がりの美人

・移り気            ・ほのかな恋

・虚(うつ)とな愛 

・無言の愛 :人目を避けるように夕方から花を咲かせる様子。

・移り気  :花色が白色から薄いピンク色に変化することに由来しています。

・ほのかな恋:竹久夢二さんの「待てど暮らせど来ぬ人を宵待ち草のやるせなさ」
 虚ろな恋  上記という詩からきています。

〇基本情報

@原産地

 北アメリカから南アメリカです。

@開花期

 5~9月です。

@花色

 ・白色          ・ピンク色

 ・黄色          ・オレンジ色

@別名

 ・待宵草(マツヨイグサ) ・コマツヨイグサ
 
 ・メマツヨイグサ     ・オオマツヨイグサ

問題 ツキミソウは、マツヨイグサ属の植物全体を指す呼び名です。

   次の文章の???に入る言葉を教えてください。

   江戸時代に???の来航とともに日本に伝わってきました。

1、シーボルトさん

2、黒船

3、鑑真さん

ヒント・・・〇???

      大型の西洋式航洋船のことで、
      語としては江戸時代の前から近世の日本で用いられました。

お分かりの方は数字もしくは???に入る言葉をよろしくお願いします。

   



 









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