彼岸明け
- カテゴリ:勉強
- 2024/09/25 00:16:37
こんばんは!25日(水)は、
西日本や南西諸島は曇りや雨で、雷を伴った激しい雨の降る所もあるでしょう。
東日本から北日本では午前中は概ね晴れますが、
午後は太平洋側を中心に雲が広がりやすく、所々で雨が降る見込みです。
【ニコッとタウンの好きなところ】
A、色々な方がお書きになられましたものを拝読出来るところです。
【彼岸明け】 ひがんあけ
☆「彼岸明け」とは春彼岸、秋彼岸の最終日を指す言葉です。
彼岸は春分の日、秋分の日を中日として前後3日間の合計7日間です。
彼岸の初日を「彼岸入り」といい、
通常、彼岸とは彼岸入りから彼岸明けまでの期間のことをいいます。
彼岸明けの日を迎えるまでに、
仏壇の掃除やお墓参り、法要を行うという方が多い時期でもあります。
<概要>
〇彼岸明け
彼岸明けとは、彼岸の期間の最終日のことです。
@彼岸
春と秋と年回訪れます。
春は春分の日、秋は秋分の日を中心として、
それぞれ前後3日間の計7日間がお彼岸の期間となります。
お彼岸は奈良時代から行われている日本独自の仏教行事です。
この期間はご先祖様の供養の為にお墓参りに行く人が多く、
法要を行うお寺も多いです。
★彼岸とは悟りの境界に至ること
「彼岸」とは仏教の言葉で悟りの境界に至ることをいいます。
又は涅槃(ねはん)の境界のことです。
□涅槃
仏教で「死」を意味し、
人が煩悩から放たれて安らぎを得た理想の境地です。
■仏教の「波羅蜜多(はらみった)」に由来
彼岸という言葉は仏教に由来する言葉で、
「波羅蜜多」というサンスクリット語が関連しているといわれています。
◇サンスクリット語
『古代インドの宗教や文学で用いられた共通語で標準的文章語』
インド=ヨーロッパ語族に属する言語で、
「ヴェーダ」はその古来の姿を伝えています。
サンスクリットとは・・・
・高尚
・完全
・純粋で神聖な雅語
このような意味があります。
中国では「梵語(ぼんご)」といわれています。
紀元前4世紀の文法学者である、
パー二二さんにより、完璧な文法書が作られ、
以後、インドの標準語として現在に及んでいます。
18世紀半ば以降、サンスクリット語の研究により、
ヨーロッパの言語との同一性が認められ、
「インド~ヨーロッパ語(印欧語)」の発見となりました。
『俗語がパーリ語』
標準語のサンスクリットに対し、
俗語をプラークリットといい、その一つがパーリ語です。
仏典の多くはサンスクリットとパーリ語で書かれています。
現在のヒンディー語やベンガル語は、
サンスクリット語から派生したものです。
釈尊と信奉者達はマガダ語を用いていたと考えられていますが、
マガダ語のみの文献は現存しません。
パーリ語はインド中部以西の俗語と考えられていて、
パーリは聖典を意味しています。
仏滅直後の最初の結集(教団の集合会議)にはマガダ語が用いられ、
それ以後に仏弟子の西方への布教により、パーリ語に移され、
サンスクリット語に変えられたとみなされています。
『ゲプタ朝で公用語とされる』
4~6世紀インドのゲプタ朝では、
インドの伝統文化の復興の傾向が強く、
宗教でも仏教やジャイナ教と並び、ヒンドゥー教が盛んになりました。
宮廷でもバラモンの権威が高まった為、
バラモンの日常語であるサンスクリット語が用いられるようになり、
公用語となりました。
その全盛期である、チャンドラグプタ2世の宮殿では、
カーリダーサがサンスクリット語で、
戯曲「シャクンタラー」を著(ちょ)す等、
サンスクリット文学が盛んになりました。
『サンスクリットは古代インドの共通語』
サンスクリットとは「洗練された(言語)」という意味があり、
大衆の言語「プラークリット(民衆語)」と区別されました。
古代インドでは・・・
・文学 ・哲学
・数学 ・天文学
・医学 ・建築学
これら等の分野の文献もサンスクリット語で書かれています。
仏教やジャイナ教でも、
サンスクリット語と俗語が併用されていました。
南インドのドラヴィダ族も知識人は、
サンスクリット語の読み書きは出来たので、
サンスクリット語は中世ヨーロッパのラテン語のように、
古代インド全域に通じる共通語でした。
中国の僧の玄奘(げんじょう)様や義浄(ぎじょう)様が、
インドを自由に旅行出来たのも、
彼らがサンスクリット語を完全にマスターしていたからです。
又、サンスクリット語は、
仏教やヒンドゥー教に伴い、アジア諸国に伝えられました。
東南アジアの1~2世紀頃の国家誕生期の碑文も、
多くはサンスクリット語で書かれていまして、
現在もそれに由来する語彙(ごい)が含まれています。
中国語を通して我が国にももたらされまして、
梵語、つまり『梵天(ぼんてん)「ブラフマー神」』の言葉として、
僧達の教養科目の一つとなりました。
梵語を書く為の文字は悉曇(しったん)と呼ばれまして、
今日でも墓の卒塔婆(そつとうば)に見ることが出来ます。
日本の五十音図は、サンスクリット語の文字表に起源するものです。
◆波羅蜜多
此岸(しがん)という煩悩の世界にいる人が、
「六波羅蜜」という徳目(とくもく)の修行に励みまして、
「彼岸」という悟りの世界に到達するという意味です。
『此岸』
人が生きている世界です。
「彼岸」は、浄土といわれる死後の世界ではないかという説が、
一般的です。
徳目とは、社会経験や道徳観によりまして、
育まれる人の心のありようである徳を分類した細目のことです。
問題 修業の為の徳目である「六波羅蜜」についてです。
以下の6つの中で意味が間違っているものを、
次の1~3の中から教えてください。
徳目の名称 意味
1、布施(ふせ) 見返りを求めない施し
持戒(じかい) 決まりを守ること
忍辱(にんにく) 辱(はずかし)めること、
厳しい状況に耐えること
2、精進(しょうじん) 神仏に祈願する前に海水や冷水を浴びて、
心身の汚れを落とし、清めること
禅定(ぜんじょう) 心を安らかにすること
3、智恵(ちえ) 正しいものを見極めること
ヒント・・・〇いつまでも努力して頑張ること
正解に近い四字熟語は、一往直前(いちおうちょくぜん)です。
意味は困難を顧(かえり)みず一生懸命に突き進む様。
お分かりの方は数字もしくは以下の6つの中で意味が間違っているものを、
上記1~3の中からよろしくお願いします。
お忙しい中、どうもありがとうございます。
そうですね、意味が丁寧で奥深いですね。
問題ですが2番の精進が正解で、
こちらの意味の本当の徳目の名称は「垢離(こり)」といいます。
よく修行等をする山で、垢を落とす(懺悔)をして、
清めてから、神聖な山に入る等の意味もあります。
自分の行いを見つめ直してみるのも、時には必要な場合もということです。
あの世に関係する言葉は
漢字自体にも意味が丁寧で奥深いのですね・・・
答え 2