Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ゼルダ知恵の借り物と、エンデの小説。

今までゼルダ系のゲーム作品に縁がなかったのでやらなかったけど、最近販売されているゼルダは、読書好きの私が「あ…あれは!」と興味が止まらなくなってしまった。


無の世界

 今までゼルダの伝説系のソフトはプレイした事なかったので、よくわからない。そんな部外者の私ですが、たった今新作で販売されているゼルダの知恵の借り物っていう奴は、あれはそのまんまネバーエンディングストーリーの世界をイメージさせてくれ、とても興味がわいています。主人公が無の世界で戦うというからです。

  
 ネバーエンディングストーリーという名作長編小説でも、主人公は「虚無」というものと戦う物語となっています。虚無って…?英語原作もいつか挑戦してみたいです。え…英語なのかな?ドイツ語かな。虚無ってなんだろな、と、子供の頃に読んで漠然としたあしきモノとしての虚無という理解で、ネバーエンディングストーリーを読んでいました。あの作品は、主人公と最強ヒーローがスイッチするところがスゴイ…とかそういう事をここで書くと長くなるからいいや。

新作のゼルダ姫
 ゼルダとネバーエンディングストーリーはとても似ているのだけれど、主人公が弱い男の子ではなくて自立したお姫様というところが違うところ。そこがなんとも道楽パンチ。遊びがきいています。そんなひねりのきいたゲームの世界、無の世界を駆け抜け、超完璧素敵魅力的な異性の待つ場所へと冒険する物語は、ネバーエンディングストーリーと酷似してます。これはもう、とっても興味がとまりません。読書家でネバーエンディングストーリー読んでない人いないですから、(←調べてないけどたぶん。)読書家でゼルダ興味なかったら読書量少ないニワカじゃないでしょうか。いやどうだろう。最近の若い子はスマホ世代だから、ああいう装丁の美麗な本に憧れ持たない世代なのかも。あの本の美しさときたら、本屋でひときわ際立って目立つ本でした。最近の若い人はデジタルだからそういうキレイな美しい紙の本と縁が無いかもしれません。でも、ゼルダの伝説というゲームがそういう物語をゲームで再燃させてくれると、若い人も長編小説の夢幻の広い世界を旅する面白さ、読書の本来のだいご味を片鱗でも気づいていくかもしれません。フィクションの世界だからこそ広がる想像上の世界というもの、そういうものって、人間にしか作りえない素晴らしいものだと思います。ゲームを楽しむ事は、読書をする事と同じくらい人間の成し遂げる事ができる素晴らしい事の一つだと思います。
 いつもそういう凄くお金がかかっていて、凄い手間暇がかかっているのに、意外とそんな作品が安く手に入る事に、いったい世の中ってどうなってるんだろう、とお金について時々よくわからなくなります。まぁ安い分には、ありがたいとしか感謝がしてもしきれませんです。

無とは
 ネバーエンディングストーリーでも、虚無はワル、絶対悪のようでした。虚無って、と不思議ですが、まぁ虚無でした。悪いもの、それは虚無、という事でした。
 私の好きな映画に「インタビューウィズヴァンパイア」という色男ブラッドピット様が出てる映画があって、最後の場面で「この人生のどこがいいんだ?こんなに空虚で…emptiess(と英語ではブラッドがそう発音していたemptiess)と。万感極まる、やりきれなさに疲労困憊だ、といわんばかりに。

ヨーロッパ圏の人が恐れる虚無
 こういう二つだけの作品、二人だけの作家を持ってきて、しかも同じ国の作家でもないんだけど、こうした共通点があるというのは、おかしい話かもしれない。

 虚無というもの、空っぽというもの。そういうものを「悪」という文化が地球にはあるんだな~と、勉強になりますね。日本でもそういう「虚無」という悪があるんだという人間の意識、哲学という事になるかもしれない。そういう人類の意識というものが、じわじわ広がっているのかもしれません。
 ゼルダの伝説の主人公って、金髪ですからね。そういう西洋の文化が強く色濃くでているのかもしれません。

私の考える虚無
 虚無というもの、それが悪なのだというこの考え方って面白いですよね。あんまり日本人って虚無=悪って言わない気がする。ぼんやりのほほん、いいじゃないですか。って言いそうな。虚無ってなんだろ?そういうぼんやりが虚無っていうワケじゃないと思うので、何か言葉遊びのような気がします。でも西洋の人の「虚無」というものへの強い常識、虚無=悪という考え方は、とても非アジア的。だからといって、虚無の悪がまったくわからないという事にもならない気がします。そういう考えも確かに一理ある。ただ日本人はそれを面と向かって「虚無」を声高らかに悪とは言わないのが不思議な民族だな~と思います。そんな不思議な民族だからこそ、色んなものが受け入れられ、発展され、伸びていくのかもしれません。非日本人的な場所で育った私は、日本人はリサイクル達人集団。という気がしていつも感動します。何で日本差別する人がいるのか、ダメなのかわかりません。




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