Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ハニーレモンソーダの男の子が暴力的だった2

優しい界君が、暴力をふるう。
 でも、今月号に出てきた男の子が原因とも。この漫画の主人公の作家さんて、暴力をふるう人のピュア性というか、そういう信仰がある気がします。普通のまともな人は不良を絶対認めませんし暴力団排除ですけども、なぜ、暴力をふるう人が暴力をふるうのか。そういう犯人の心情に誰より深くまっすぐに寄り添うような、そんな作家の神の慈悲のようなまなざしを感じなくもありません。なぜ界君は破壊行動をしたのか。普通のアダルト漫画のヤクザ系漫画には無い、少女漫画ならではの、行動の原因となったこと、その時の気持ち、暴力を行使する人側に立って、残酷なこの世界で、追い詰められていく弱い子供、弱い立場の人間、不良になっていく過程。そういうのをしっかりつぶさに観察し探求していて、そこには普通の社会人がしない人権意識というか、犯罪を犯した人を普通の人は簡単に死刑にしろというようなものを、漫画家さんは絶対そんな事しないで、界君がなぜ暴力をふるったのか、誰にもわかりやすく描いている気がします。もしも自分にも最低な親がいたら?界君たちのように、絶望的な世界に立たされたら?漫画では、違和感なくヤクザな行動をとっていく男の子たちの同情できすぎる世界が繰り広げられています。暴力一つだけ見て「最低」と言えるかもしれませんが、バックグラウンドまで見て誰が最低だと言えるのだろうかと、一般的に言う一般人の考えを広げてくれるものがあります。もしああいう漫画がないと、一般的にいうヤクザじゃない人というのは、ものすごく狭い考え方しかできない気がします。だからこそ、ああいう漫画も必要というか、私はそういう漫画ってすごく意義深いし読みたいですね。でもあまりに危険をはらんでいる暴力表現がある少女漫画というものを、子供にどんな影響があるかわからなくて、私は躊躇してしまう。

八重と一緒なら大人しいのに
 界君は八重と一緒なら大人しいし、最強ガードマンみたいで頼もしいのに、なんとなく暴力が身近にあるオトコの子のお友達と触れ合うようになって暴力をふるっていく。界君がやりたくてキモチイから暴力をふるってるわけじゃないんだよな。界君はどうにかして大切な自分の目のまえの現実を、誰も守ってくれない世界を自分で守りたいんだ…というような性格がある。そして普通の人はそれやらないっていう手段を択ばないでやっちゃう。そのストッパーの無さがなんだろう…。許せなさみたいなのってなんだろ。普通の人が許しているものを絶対許さない。そんな正義感。それが界君の本質なんだろうな。という気がします。快楽犯で楽しいから人に暴力をふるうっていう金髪ヤンキーな界君というただの鬼みたいな魑魅魍魎みたいな男の子ではなく、界君はやっぱり八重にとってカッコイイ男の子なのだ。なのに暴力をふるう。そこになんだか恋愛漫画の枠を超えて、道徳的な普遍的なテーマを含んだ漫画でないかという気がしてならない。イケメンヒーハーで読んでた私は、ハニレモを読んでいてもっと大きく、根深く、人の抱える宿業とか因縁とか業とかそういう果てしない人生的なテーマを感じます。すごく。そして界君のピュア性というものを、作家さんが見つめるように私も見つめたいし、世の中の人にももっと見つめていけるような世界になって欲しい気がする。だから外見ヤクザなピュア男子が最高だったのに、なんだか今月号の暴力描写がすごく心配だった。界君が化け物と戦う道ではなくて、人を守る道に行って欲しいと私はすごく不安で少女漫画というよりなんだかもっと違う漫画を読むような気持ちで見ていた。八重と一緒に歩んで欲しすぎる。八重と一緒の界君が、私は好きなんだな、と思った。イケメンとイケメンのBL要素が受け付けられないとかそういうのじゃないんですけど、ハニレモは八重と界君のタッグが最強な気がした。あの友人の男の子の問題は友人の男の子だけで解決して欲しいな。界君が優しすぎるから、優しすぎて他人の問題に首つっこむからいけないんだ…とか思うと、優しい人が暴力をふるう。という可能性とか見え始めて、やっぱり凄く深いテーマとリアリティがあの漫画にはあると思って深読みが止まりません。

それにしても、現実世界でまったくモテない大人がブログでシコシコ恋愛漫画の男のコがどうだああだとせっつく。なんだかブスの生きてる見てる世界の狭さというか。リア充が私をみたら「うわ…やっぱりオタクのドブスは気持ち悪」と思われるのかもしれません。漫画だけ見てないで、もっと世の中楽しい事面白い事いっぱいあるんだから、春だし色々外出して人生楽しめよ…と哀れに思われてるかもしれません。リア充に。ああ。私もほんとに、漫画なんてつまらない。現実の生活が忙しくて漫画なんて読むひまないんだよ、とか言える生きるのが楽しいリア充になりたい。




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