Nicotto Town


かきくけこのブログ。


漫画 ピーチガール

この前久しぶりに少女漫画のピーチガール読み返してみた。やっぱり最高だ。最高だった。最高だ~って言いながら読んでた。何が最高って、この漫画の中の「さえちゃん」っていう凄まじい女の子。読んでて笑いが止まりません。こういうアクセル全開な「こんな人現実にいないよ」っていう人が本当にいそうなリアリティのある漫画が、面白いと私は思うような人間なんだと思いました。


悪女 さえちゃん
 いやぁなんなんだろうあれは…。あの面白さは。一体私はなんであんな漫画を読んでるのんだろうか。一気に読んでしまった。はぁ。ももちゃんの性格の良さがとことん浮彫になるお話だった。あんな女の子がいても、恋をして、自分の恋愛を成就させるももちゃんの想いの強さが魅力でした。あんな人間の悪を凝縮したような女の子がいたら、恋愛に対して変な夢持たなくなりそう。でもピーチガールのももちゃんは、恋を成就していく。好きってなんだ。好きなら許すとは。いったいどういう事なのか。少女漫画にしては大人寄りな少女漫画だよな~と思います。大人になって読んでもやっぱり面白い。清楚な恰好してる悪女さえちゃんと、金髪ギャルで軽そうなのに一途なももちゃん。最後にももちゃんが選ぶ選択が、凄いな~と思いました。ラスト読んでからもう一回読み返したら、確かに最初から意気投合しているものはあったのか。って、話の一貫性にすごいなとか唸りながら読んでました。

ネクストにて
 ネクストも読んでみた。大人になった私からしてみると、さえちゃんの不幸がなんだか可哀そうというか、運命的なんだなというか。子供からも痛恨の口撃くらってるのが、さえちゃんなんだな~と、ネクストのさえちゃんの崩れようというか。女子高生の時はその幼さも含め最強だったけど、大人になった時のさえちゃんが痛々しくてやっぱり可哀そうに見えた。なんてかわいそうなんだ…と。でもそう思うのに、周囲の優しさを根こそぎ蹴散らすあの恩知らずな性格を見ては、ああでもそりゃ自業自得なんだかな。とか、すごく主人公っぽい受難にみまわれるけれども、さえちゃんは主人公らしい振る舞いを絶対しないところが良いというか、あくまで普通の人として自分はダメだ、ダメだからダメな行動をしよう、という物凄い低いプライドというか、自分を守るが為に守りすぎて自虐するみたいなそういう悪質で病的な性格が、なんだかなぁ…。そこが愛らしいといっちゃ愛らしんだけど、その破壊性がカワイイですまされない。それがさえちゃんであって…。そういうのを計算してんのかしてないのか、微妙にしてなさそうなところがやっぱりカワイイ。カワイイのに、ももちゃんやら周囲の人にかける迷惑の大きさが。救われない…という性格の、惜しい存在。それがさえちゃん。もうあと数ミリ違う考え方をしていれば、ピーチガールの主役にもなれそうなのに。美人なのに。スター性あると思うのに。そういう王道とかは行かず、難あればその難がきた方向と真逆の道に進んで引き返したり下道を行こうとする。それがさえちゃん。美人なのに。なぜか美人なのに度胸がまったくない。人も自分も信じてない。惜しい。でもそんなさえちゃんだからか、子供にすら…というネクストの落ちぶれようをみて、この漫画家さんはどこまでさえちゃんというキャラクターを苛め抜くのだ…と、いたぶり方に大爆笑(笑)してました。はぁ。かわいそうな女の子がかわいそうでカワイイ。かわいい~と褒めたり癒してあげたり慰められるものなら慰めたい。でもそうしたいのにしてはいけないような女のプライドというのか、なんなのか、そうさせない身持ちの固さのような、そんなものを感じさせるなんとも愛しい自己破滅型人間のさえちゃん。なんであんななのか。ももちゃんが、さえちゃんに負けずに愛を獲得した事が、本当に素敵で心あたたまった。

カイリの好意に気づく。
 好きな男の子の事だからか。ももちゃんは、カイリ君が誰を好きなのか、視線で気づきます。保健室の先生が好きなんだ…とか、ももちゃんのように、「好きな人の事がわかる」という女性に憧れます。好きな人の好きな人、あの人だ。とわかります。あの能力さらりと事も無さげに書くけど、女子高生で好きな人の好きな気持ちに気づくって、かなりコミニケーション能力というか、レベル高すぎるんじゃ?と凄さに驚きます。私は大人になってもいまだ人の気持ちとか疎いです。ももちゃんは、カイリ君の本当に好きな人がいる事、なのに自分に好きという事などのそのカイリ君の嘘というか、本心というか、そういう事に気づける。そこが凄い。そういう女性がいい女性っていうのかな。って思った。本当に好きな人の事をみてたら、好きな人が何が好きかわかるものなのか。ももちゃんの心の使い方、人への洞察力。そういうのが凄いなといつも読みながら、なんでそんな凄い人がさえちゃんのような人と友達なんだろとか、その漫画のコントラストやら。やらかすことやら、本当に面白さがてんこもり。楽しい漫画。

本当に好きな人いるけど、好き
 ももちゃんは本当に好きじゃないけど、本当は違う人が好きだけど、ももちゃんと付き合う。そういうのって、どういう感じなんでしょうね。女の人からしてみればたまったもんじゃないのかな~と思うけど、私個人としては、そういう事ってあるのではとか、むしろそういう報われない恋愛をしてしまっているような情熱のある男性のほうが、なんだか女に優しかったりするのではないだろうか。とか、めちゃくちゃカイリ君にほれぼれしたけど、女性としては二股浮気ゆるすまじ。ひかえめにいって極刑で。っていう人いるかもしれません。でも、カイリ君のように、なんだか奥まっていて、そういう気持ちを抱いて生きてしまっている人が、結局は主人公の心の優しさレベルマックスなももちゃんを射止めたんだな~とか思うと、色々考えさせられる恋愛少女漫画だった。私としてはももちゃんの選択に大賛成だった。私って、潜在的に浮気する男の人が好きなのかとか、なんだか自分の気持ちに自信がなくなったりしたけども、いややっぱり、人それぞれ色んな解釈とか歴史がある。このピーチガールの漫画を読めばわかるはず。やっぱりなんだかんだで一言で片付くものでは無いのではないか。好きとか嫌いとかって。とか、たくさん感情が忙しく騒がしくそわそわして、楽しかった。

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