Nicotto Town


かきくけこのブログ。


のどぐろの炙り寿司①

なぜかノドグロがお手頃なすし屋にあったので、食べた。のどぐろは高級魚高級魚と、高級感をだしていた魚が、なぜか100円代。落ちたな…とは思わないけど、昔はお金持ちしか食べられない手に入らない高級魚だった気がするが、庶民でケチな私にも、手の届く金額に。これはチャンスと食べた。のどぐろを食べた事がないしがない貧乏人は、「高級魚っていうからには…深海魚っていうからには…キンメダイみたいな美味しい魚だろうか」と想像していた。でも食べたら少し違ったぞ。


のどぐろの油
 ノドグロという魚は、ものすごく油が多い。その油の多さが、トロのよう。こってりして重厚な油感があるのはあった。だが、その油がうまいかっていうと、なんだかそうでもない。食べた後、なぜか残る魚の匂い。あの独特の臭み、というか、油が多いけど、その油の匂いなのか、ワサビでも消えない独特の臭気がある。それが惜しい。油の量のコクが、大トロ並みなので、あの臭みさえどうにかできたら、物凄くクリーミーで美味しいに違いない。と、あの変な匂をどうするか、寿司屋さんであれこれやってみた。

ワサビをのせる
 ワサビをたっぷりのせても、沢ワサビをのせても、ワサビの種類にかかわらず、のどぐろの臭みは、トップノートで口腔にひろがる。惜しい。油の重厚な感じを、美味しさだけを残し、美味しい寿司になりそうなのに、なんか惜しい。まぐろはワサビと醤油で完璧なバランスになるのに、トロと同じ食べ方では、のどぐろは攻略できないようだった。

ガリをのせる
 のどぐろの寿司に、のどぐろの身と同じ大きさのガリをのせて、食べてみた。美味しい。さっぱりする。酢と砂糖とショウガが、ノドグロの油くささを完全に消していた。美味しい。だが、ノドグロの臭さは消えるが、同時にのどぐろの白身の味も消えた。存在感が消えた(笑)お前どこに行った(笑)気配の消し方、忍者なり。ガリをのせると、美味しいが、ガリとシャリを食べた気分になる。ガリをほんの少しだけにしたらよかったのか。私が使用したガリの量が多すぎたのかも。


ポン酢かける
 醤油じゃなく、ポン酢、酢で食べたら?と思ってポン酢かけた。でもポン酢ではまだ弱かった。ノドグロの独特の風味は、なかなか消えてくれない。たぶん、ポンでそうだったから、レモンでさっぱり、という作戦も、少し爽やかを足すだろうが、あのノドグロの田舎臭さみたいな消えるに消えない人柄のようなものは、ちょっとやそっとで変化するものじゃないと、ポン酢でも口の中に広がるえぐみに、完敗した。


だし醤油が正解
 天ぷらのつゆとか色々甘い砂糖のたれでごまかすとか色々やってみたが、あのたんぱくな身を味わいたいと思うと油の強さが前に、油の強さを消そうとするとたんぱくな白身が最初からいなかったかのように身をひそめる。ノドグロの野郎、あいつときたら、非常に不器用な野郎である。本当に高級魚か?って思った。ノドグロ食べた後、まぐろトロたべたら、確かに、油の量はトロに匹敵するんだ。美味しいトロみたいな雰囲気だけ、油量だけは、同じなんだ。あいつは。だがそれ以外はマグロの足元に全然およびじゃない。高級魚という期待をもたせていた魚だけに、期待外れ感は大きかった。だが、ここで、醤油だった。醤油を、だし醤油にしてみた。だし醤油にすると、なぜか途端、美味しくなる。臭さも少し後ろにいく感じがした。たぶん、人間は大トロの寿司のように、脂とうま味があると、匂いを多少許容する生き物なんだろう。ノドグロでもそれは同じようだった。ノドグロは、たんぱくでうま味は少ないので、だし醤油で、うま味成分を追加することで、マグロの大トロに似た、「うま味と油」を持つ寿司になってくれた。だし醤油を使ってもなお、変なノドグロ臭はあるんだけど、だし醤油のうま味成分と、魚のもつ脂のハーモニーは、それを抑えるくらいに爆発的にうまい。ワサビたっぷりとだしの強い醤油、それがノドグロ寿司を食べる時の攻略法かな、と、最近のすし屋で私は思った。人それぞれだから、これが正解だなんていう正解はなく、人の数だけ美味しい食べ方があるのが当然だろうけど。今私のいえる食べ方は、「だしの強い醤油、わさび」が正解だったみたい。ガリも個人的には美味しいけど。


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