Nicotto Town



日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②    


こんばんは!28日(月)は、北陸から北の日本海側では雲が広がりやすく、

お昼頃までは雪や雨の降る所がある見込みです。
その他の地域は概ね晴れるでしょう。

山肌に咲く
 霧氷の花
雪をまとう
 断崖絶壁
スリル満点の
 お鉢巡り

            氷の花咲く 白銀の峰
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             湯布院 由布岳

*この番組は2021年2月15日に放送したものです

*撮影:1月上旬

〇ガイド 嘉手川良さん

嘉手川良さんは、湯布院で宿を営む傍ら、
由布岳でイベントを行い、その魅力を伝える活動をしています。

前回は出発から3時間、剥き出しの岩場が目立つようになり、
見上げますと岩場で鎖もある所までの紹介でした。
今回は鎖場の登り方をガイドの嘉手川さんに教えていただきますところから
始めます。

<山旅スタイル>
 鎖場の登り方

「じゃ、ちょっとこういう鎖場の登り方のコツを説明します。
 え~、よく鎖を登る時に、全体重をかけて手の力で
 ぐっとこう登る人もいるんですが~、
 万が一鎖が滑った時や上の鎖が抜けた時、危険なので基本的に膝を使って登り、
 鎖はあくまで補助という形で登ってください」

〇鎖に全体重をかけず補助的に使う

続いては力の入れ方。

「え~、上半身、手の力でぐっと、あ~、登る人いるんですが~、
 手よりも足の力の方がずっと力が強いので、
 足の力を利用して登るのを心掛けて登ってください」

〇足の力を使って登る

足の置き方にも注意が必要です。
つま先を岩に掛けるようにしましょう。

〇岩に足を置く時はつま先で

力が入り、グリップが効きます。

「え~、以上の点を気をつけながら皆さん安全に登って行ってください」

雪に覆われた鎖場を登って行く。
立ちはだかる巨大な岩の壁。
簡単には登らせないぞと、山が登山者を試してるみたい。

「だいぶ滑るので気をつけてくださ~い」

凄い傾斜、登るにつれてどんどん急になってく。
一歩一歩慎重に行こっ。

「おっ、大丈夫ですか~?」

はい、何とかっ、は~。

「ゆっくりとゆっくりとで大丈夫です」

この辺りから一段と傾斜がきつくなる。
しっかり足場を探して登ろう。

「大丈夫ですか~?」

やっぱっ、しゅ~、う~ん、いよっ、あ~、あ~。
わ~、登れた。

次々に現れる険しい鎖場、緊張感が続きます。

あと少しで西峰の山頂、もうひと頑張り。

登り続けること3時間半

〇由布岳 西峰(1583m)

山頂に着いた~。

「こちら由布岳西峰、標高1583m到着で~す」

*正確には1583、5mです

お疲れ様でした~。

                西峰

      東峰                 火口

この西峰は一等三角点がある由布岳の最高点。
直下にはポッカリと火口が口を開けています。
その縁(ふち)のお鉢を辿(たど)って東峰を目指します。
ここからはお鉢巡(めぐ)り。
どんな道を通って行くんだろう?

「今からこれをぐうっと降りて行くと、
 え~、この噴火口の鞍部(あんぶ)に出るんですが、
 ここから向こうの稜線を登り直して~、
 東峰へと向かって行きたいと思います」

さらに険しい道が続きますね~。

「冬は特にそうなんですが、中々難易度の高いコースなんですよね~」

雪の多い冬は経験豊富な人と一緒に登りましょう。

さぁ~、気合を入れ直して頑張ろ~。
登山靴が雪に埋まる~、どんどん深くなるな~。

「ちょっとこの辺りどうかな?」

ん?嘉手川さ~ん、どうしたんですか?

「あっ、ちょっとねこの辺り見てみてください」

わっ、凄~い。
枝に霧氷がびっしり。

「これがいわゆるエビの尻尾と呼ばれる現象です」

エビの尻尾が幾つも重なって付いてる。
風が吹いて霧氷が成長していくと、こんな形になるんだ。
この辺りは由布岳でもひと際風が強い為、
大きなエビの尻尾が出来るんですって~、面白いな~。

西峰の山頂から下ること30分、どんどん道が険しくなっていくな~。

「ここから先が~、このお鉢巡りの一番の難所です。
 切り立った岩がずっと並んでいる。
 ゴジラの背中とも呼ばれる場所です」

確かにギザギザしてて、ゴジラの背鰭みた~い。

細く痩せたお鉢の縁を辿(たど)って行きます。

「ここからはゴジラの背中、真ん中を突っ切って行きます」

え~、凄い所を通るんだな~、さすが一番の難所。

わ~、高い。
足を踏み外さないよう気をつけないと。

延々と続く火口の縁を進んで行きます。

「見えてきました~、あれが東峰で~す。
 もうちょっと頑張りましょ~う」

は~い。

あと一頑張りだ~。
全身を使ってよじ登りながら東峰を目指します。

お鉢を巡(めぐ)ること1時間余り、ようやく東峰の標柱が見えた。

〇由布岳 東峰(1580m)

「こちら由布岳東峰、お疲れ様でした~」

お疲れ様でした~。

「どうですか~?この風景」

大展望ですね~。

「今見えているのが別府湾ですね~」

〇別府湾

あれが別府湾か~。

〇大分市

〇別府市

別府市と大分市の街並みも見える。

〇鶴見岳(1375m)

手前に聳える山は、別府のシンボルとして知られる鶴見岳。

「昔から伝説では~、この由布岳と鶴見岳は恋人同士なんです。
 この荒々しい由布岳が男性。
 そして穏やかな山容の鶴見岳が女性として、共に恋人なんですよね。
 明日はこの由布岳の彼女である鶴見岳へと登って
 朝日を見に行きたいと思います」

今夜は湯布院の嘉手川さんが営む宿で一泊。
ゆっくり休んで明日に備えま~す。

今回はこの嘉手川さんが営む宿で一泊のところまでと致します。
次回はいよいよ鶴見岳の山頂を目指します。








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