Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 53

毎日かわいいと言って育てているが、本当にかわいいの意味がゲシュタルト崩壊しているんじゃないかと不安な日々なのに、ゲシュ崩が止まらない。日曜日になったらこどもが
「ぴくにっくにいこ!」とかうわうぃ~~~~いことをいう。日曜にピクニック???なに浮かれちゃってんのと思いつつせっせとリクエストどおり卵焼きとおにぎり作って準備する。そしたら
「ちゃんとぶろっこりーもいれて、ばらんすいいべんとうしてね」
っていう。なんかどっかで耳に聞いた事を私に言ってるんだと思うけど、めちゃくちゃしっかりした事を時々いうのでかああうああああい~~~~~~~と思いながらブロッコリーもつめこんで、公園で弁当食べるだけの何が面白んだかと出かける準備してたら、子供はきちんと道具箱の中から芝生の上にひいて座るためのビニールシートを持ってきて、「これをしいて、おべんとうたべようね!」と私よりしっかりした準備をして行こうという。もう生きてるだけでかわいいというのに、何かしたらもう凄いんです。偉いんです。
 子供がピクニックで使おうと持ってきたビニールシートは、子供の使う奴なので、子供が喜びそうなイラストが描かれていた。車や木や雲や、そんなイラストが入ったビニールシートだった。それをたたんでいた子供が
「そうだ!このビニールシートの木に、とりさんがまちがってとまっちゃうかもしれない!だからこうやって(別の布を持ってきて)布でくるんでおこう!そしたら大丈夫だよ!」
っていう。とりさんが間違ってビニールシートのデフォルメイラストの木にとまるわけないじゃろおおとかわいさサンドバックに拝みたくなっていたらさらに
「こうしたらあんぱんまんが守ってくれるね!」
と、ビニールシートをアンパンマンの顔が見えるように包んで、アンパンマンを心から信じている子供にお母さんあわわああああああああって言うけど子どもはきっとそんなお母さん見て変な人?って思ったかもしれん。 
 子どものデフォルメを理解する能力というのも、人間ならではなのかもしれない。とりさんはデフォルメの木と本物の木を絶対に間違えないけど、人間は「これに間違ってとりさんがとまるかもしれない」と考えるんですね。とりさんのほうがずっと現実的で大正解で、人間はどうしてこんなに脳が現実より幻想を優先してしまう生き物なんだろうか。と感動するしかない。幻想って人間だけが味わえる素晴らしいものなのかも。即物的な動物的な現実重視より、幻想を大切にできるなんて素敵だ。人間らしくてそれが素敵で素晴らしいです。




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