Nicotto Town


かきくけこのブログ。


ゲシュ崩ログ 59 棒の手

近所の祭りでお菓子が無料という事で、実際はいくらかお守りを購入したから無料でもらった気はしなかったけど無料だという事で子供が「行きたい!」っていうので行く。お菓子をもらうまでの時間に、棒の手という組手を見る事になる。ここらへんの地域の民族芸能。大体150~170cmの棒を持った男性と男性が組手をしたり、刀というより小太刀みたいな短い刀と農具の鎌を棒につけた演武具を持った男性が組手をするというものだった。凄くよかった。この棒の手というのはここ数年にできた文化じゃなく、これは大昔からやってきた伝統があるんだと思うと、なおいっそうこの地に住む人々への畏敬の念を抑えられない。子供がいるから途中よく見てなかったけれど、棒と小太刀で組み合って演武すると棒が勝ち、小太刀が二人と棒だと小太刀二人が勝ち、などと色んな演武が拝見できてすごくよかった。長刀と小太刀だとどっちかな~と思ったら長刀勝利で、長刀最強か、と思ったら十手を持った男性と長刀がラストバトルを見せてくれて、十手の7の字のくびれのところで長刀を捕えて、十手が押し勝った。見た目には武器としては一番小型で傷つける要素がなんもない十手が最恐だったのか…という爽快さときたら。素晴らしい素晴らしい!とよくわからないけど存在しているこんな祭りの全ての不思議な時間に人生の否定できない素晴らしさがあった気がした。しかもお菓子無料だし。なんだかとてもありがたいことこの上なかった。子供に手を引かれてきたらいい事あった。子供お菓子もらって大喜び。カントリーマァム大喜び。食べたことなかったから喜んで食べていた。アマビエの絵もあったので買ってみた。これでコロナにかかったら、アマビエの絵にはなんのご利益もないって証明できるなと思って買ってみた。コロナ退散お守りに、アマビコというのも近頃あるそうで。アマビコの絵を描いたら病気にならないっていうの知ってる人いるでしょうか。そういうのもあるみたいです!アマがついてる絵だったら何でもいいのか?ってう気がしてくる。あまのひろゆき…とか…!?きゃい~ん見てたらでも確かに元気でるからなぁ。あながち。
それにしても、子供が全く演武に興味なくて、お菓子にしか興味なかった。そうだよね。私も子供の頃って民族芸能って興味なかったし、地元のなんやかんやのお祭りにって「なんの意味もないのに」って思ってた。でも大人になったらなんかやっぱりこういうのは必要であるべきなんだし、私の生まれの民俗芸能もよかったけど、棒の手はやっぱ凄いいいな!と尊敬しきりだし継承していくものなんだろうって思える。でも、私の子供もそうですが、子供は「お菓子もらえるもの」っていう感じしかないし、そういう感覚も正しいだろうし、なのにもかかわらず、それらは何の意味もないと思われていてもなお、受け継がれてきたんだという事が凄いですよね。民芸と軽くみられがちかもしれないけれど、民族のレベルが民芸にでるといっても。そして棒の手はすごくよかった。天下泰平ならではの演武。




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